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車選びの際にチェックしておきたいポイントはたくさんあります。走行性能やエクステリアのデザインは車好きの方であれば真っ先に注目する部分かと思いますが、どのような車であっても必ず確認したいのが燃費性能といえるでしょう。燃費性能は、維持費に占める割合が多い燃料費を直接左右するからです。
ここでは、ホンダ「シビック ハッチバック」の燃費性能について紹介します。
この記事のPOINT
- トランスミッション別のカタログ燃費・実燃費はこちら
トランスミッション WLTCモードカタログ燃費 実燃費 6MT 16.4km/L 11.21km/L CVT 16.4km/L 14.44km/L - ライバル車であるトヨタ「カローラ スポーツ」やスバル「インプレッサ スポーツ」にも引けをとらない燃費性能
- シビック ハッチバックは軽量高剛性・低重心で空力特性に優れたボディを持ち、高いレベルの走行安定性を実現
シビック ハッチバックの燃費の特徴
2017年9月、日本では7年振りに復活したシビック ハッチバック。シビックならではの加速感や力強い走りと低燃費を両立させるため、ターボでパワーを補うことで排気量を従来モデルよりも小さくしたダウンサイジングターボエンジンを採用しました。
また全グレードにアイドリングストップ装置を標準装備し、時代に合った燃費性能や環境性能を実現しています。
シビック ハッチバックのカタログ燃費
シビック ハッチバックの駆動方式は2WDのみで、組み合わされるトランスミッションは6MTとCVTの2種類となっています。WLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
トランスミッション | 燃費 |
---|---|
6MT | 16.4km/L |
CVT | 16.4km/L |
シビック ハッチバックの実燃費
現在、シビック ハッチバックに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、シビック ハッチバックの実燃費は以下のとおりです。
トランスミッション | 実燃費 |
---|---|
6MT | 11.21km/L |
CVT | 14.44km/L |
WLTCモード燃費は、日本で従来使用されてきた燃費の計測方法であるJC08モード燃費よりも実際の車の使用環境に近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますが1割~1.5割程度の差が出ることが多いとされています。
この点を考慮すると、シビック ハッチバックのカタログ燃費と実燃費の差は6MTでは許容範囲よりも大きくなっていますが、CVTでは許容範囲内の差に収まっていることがわかります。
シビック ハッチバックとライバル車のカタログ燃費を比較
ここでは、ライバル車であるトヨタ「カローラ スポーツ」、スバル「インプレッサ スポーツ」とシビック ハッチバックのカタログ燃費を比較してみましょう。
トヨタ「カローラ スポーツ」
オーリスの後継車として2018年6月に登場したトヨタ「カローラ スポーツ」は、新世代ベーシックカーとして全グレードに先進のコネクティッド機能を搭載したモデルです。
カローラ スポーツにはガソリンターボ2WD車のほかにハイブリッド車、4WD車の設定がありますが、シビック ハッチバックにはハイブリッド車・4WD車はラインナップされていないので、ここではガソリンターボ2WD車の燃費のみと比較します。カローラ スポーツのガソリンターボ2WD車のWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。
グレード | トランスミッション | 燃費 |
---|---|---|
G“X” | 6MT | 15.8km/L |
CVT | 16.4km/L | |
G | 6MT | 15.8km/L |
CVT | 16.4km/L | |
G”Z“ | 6MT | 15.8km/L |
CVT | 16.4km/L |
6MTではシビック ハッチバックの燃費がカローラ スポーツを上回っていますが、CVTではこの2車種はまったく同じ燃費の数値となっています。
スバル「インプレッサ スポーツ」
2016年10月に登場した現行型のインプレッサ スポーツは、スバルの新世代プラットフォームである「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を初めて採用したモデルで、従来モデルよりも走行安定性や静粛性を向上させています。
インプレッサ スポーツはシビック ハッチバックと同じく駆動方式は2WDのみで、ハイブリッド車の設定はありません。しかし、ガソリンエンジンが1.6Lと2.0Lの2種類の設定があります。ここでは、シビック ハッチバックの排気量と近い1.6Lエンジンと比較します。
インプレッサ スポーツの1.6Lガソリンエンジン車のJC08モードカタログ燃費(WLTCモードは公式データなし)は以下のとおりです。
グレード | トランスミッション | 燃費 |
---|---|---|
1.6i-L EyeSight | CVT | 17.2km/L |
1.6i-S EyeSight | CVT | 16.4km/L |
燃費の計測方法が異なっているので単純比較はできませんが、WLTCモード燃費はJC08モード燃費よりも2~3割程度カタログスペックが悪くなる傾向があるといわれています。その点に配慮すると、シビック ハッチバックの燃費性能がインプレッサ スポーツを上回っていると考えてもいいのではないでしょうか。
シビック ハッチバックの乗り心地や走行性能
現行型のシビック ハッチバックでは、引っ張り強度の強い素材であるハイテン材の効果的な配置、結合構造の最適化などを徹底した新開発のプラットフォームを採用し、低重心・低慣性で軽量高剛性化したボディを作り上げました。空力特性に優れたボディは振動を最小限に抑え、静粛性を向上させるとともに、優れた運動性能を実現しています。
シビック ハッチバックはスポーティーな走りが魅力のモデル
シビック ハッチバックは軽量高剛性、そして低重心なボディを持ち、優れた走行安定性やホンダ車ならではの力強い走りが特徴のモデルです。燃費性能もライバル車と比較しても遜色なく、走りにこだわりつつ日常でも車を使用したい方には魅力的な一台となりそうです。
※記事の内容は2020年6月時点の情報で執筆しています。