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【速報】スズキが新たなシリーズハイブリッドを投入か?(スズキ技術戦略説明会2025)

スズキ技術戦略説明会2025
スズキ技術戦略説明会2025

本日、2025年9月9日に行われた「スズキ技術戦略説明会2025」の席上で、スズキが新たに「シリーズハイブリッド」の投入を検討していることが明らかになった。

48Vハイブリッドとは異なるシリーズハイブリッド

スズキ技術戦略説明会2025

線表のHEV(ハイブリッド)の列の先頭にSHEV(シリーズハイブリッド)の文字が

年に一度の「スズキ技術戦略説明会」が2025年9月9日に開催された。昨年の同説明会で公開した48Vハイブリッド「スーパーエネチャージ」に加えて、今回は新たにシリーズ型ハイブリッドの投入を明らかにした。

これまでスズキは2014年に発売したワゴンRの「S-エネチャージ」を皮切りに、軽自動車やコンパクトカー向けに安価な12Vのマイルドハイブリッドシステムを積極的に展開してきた。コストパフォーマンス(とアイドリングストップからの滑らかな始動)の点で非常に優れたシステムではあるが、燃費の改善率は5%前後にとどまっていた。

スズキ技術戦略説明会2025

昨年の説明会で展示されていた48Vハイブリッドシステム

昨年、発表された「スーパーエネチャージ」はこのマイルドハイブリッドシステムを48Vとし、伝達機構の強化を図った「発展系」である。フルハイブリッドも可能であるとしていたが、あくまで1モーターであることで出力の限界があるのではないという見方もあった。スズキにはAGS(2ペダルMT)と組み合わせたパラレルハイブリッドも存在するが、こちらも1モーターで出力は10kw程度、フルハイブリッドとしてはやや控えめなものである。また、インドではグランドビターラや先日発表されたビクトリスにトヨタ製のフルハイブリッド(シリーズ・パラレル)を搭載しているが、いずれも日本では販売されていない。

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早期の投入、他社からの供給を受ける可能性も?

ハイブリッドエンブレム

今回の説明会でシリーズハイブリッドの存在がさりげなく資料の線表に追加されており、しかも「スーパーエネチャージ」より早いタイミングでの市場投入とされていた。スズキは質疑応答の中でそのシリーズハイブリッドについて、48Vハイブリッドは10~15kwのモーターに最適であり軽自動車を中心に搭載を検討、それより大きなモーターを使用したハイブリッドとしてシリーズハイブリッドやPHEVの開発を進めていることを明らかにした。

シリーズハイブリッドといえば日産のe-POWER、ダイハツeスマートハイブリッド、エンジン直結モードはあるもののホンダのe:HEV、三菱のPHEVなどがすでに存在している。今回のスズキのシステムがどのようなものか詳細は明らかにされなかったが、パワーユニットのマルチパスウェイという話の中では「過渡期なので自社製に拘らない」という趣旨の発言もあり、投入時期の早さからみても他社から供給、サプライヤー中心の共同開発などの可能性もある。いずれにしてもEVシフトの遅れによって再び脚光を浴びているフルハイブリッドに対するスズキの新しい回答を楽しみにしたい。

100kg軽量化にめど、120kgに上方修正!?

なお、この説明会では他にもいくつかトピックがあった。昨年、打ち上げた100kgの軽量化についてはすでに80kgまでは目処がたったとのことで、席上では目標を120kgに変更するかもと鈴木俊宏社長が冗談まじりに話すなど進捗は順調なようだ。この軽量化プロジェクトでは3代目アルトを徹底的に分解するなど、さまざまな取り組みを行っている。そして車体や室内空間のサイズ見直し(一方で軽規格の拡大について鈴木俊宏社長は否定的な見解を述べている)、吸音材・制振材などの見直しなどに着目している旨の発言もあった。

スズキの行動理念の1つである「小・少・軽・短・美」を体現するモデルの登場が着実に近づいている印象だ。

(写真:編集部)

※記事の内容は2025年9月時点の情報で制作しています。

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