カーリースを利用するメリットのひとつに、ほとんどの維持費を定額制にできることが挙げられます。しかし、車の維持費の中でも特に大きなシェアを占める燃料費は月額料金に含めることはできません。そのため、車を選ぶ際には燃料費を左右する燃費性能について確認しておく必要があるのです。
ここではダイハツ「キャスト」の燃費について紹介します。
よくある質問
Q1:キャストのカタログ燃費はどのくらい?
A:キャストのWLTCモードカタログ燃費は、2WD車が20.1~21.0km/L、4WD車が18.5~19.3km/Lです。
Q2:キャストの燃費をライバル車と比較すると?
A:キャストのライバル車としてはスズキ「ハスラー」やホンダ「N-ONE」が挙げられます。この2車種とキャストの燃費を比較すると、キャストの燃費はどちらにも後れをとっていることがわかります。
Q3:キャストの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:キャストの実燃費は2WD車が18.5~19.1km/L、4WD車が19.2~20.2km/L。WLTCモード燃費はこれまで日本で使用されてきたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法ではありますが、それでも1~1.5割程度の差が出るのが一般的です。その点を考慮すると、キャストの実燃費とカタログ燃費の差は非常に小さいといえるでしょう。
Q4:キャストの走行性能は?
A:キャストではダイハツの軽量高剛性ボディ「Dモノコック」や最適化されたサスペンション「Dサスペンション」、手元で走行モードの切り替えが可能な「Dアシスト」を組み合わせたダイハツ独自のフォースコントロール技術「D’s テクノロジー」の採用によって、高い操縦安定性や快適な乗り心地を実現しています。
キャストの燃費の特徴
2015年9月に登場したキャストは、再循環させる排出ガスの温度を専用のクーラーで冷却することで吸気温度を低下させ異常燃焼を抑制し、さらに点火タイミングを吸気温度に合わせて最適化させることでガソリンの消費量を減らす「クールドi-EGR」や、エンジンを冷やした冷却水の熱を利用してCVTオイルを温め、CVTを温めることで冷えた冷却水でエンジンを冷却する熱交換システム「CVTサーモコントローラー」などを搭載した最新の「e:S テクノロジー」を採用しました。
さらに、軽量高剛性ボディの「Dモノコック」によってボディの軽量化を図ったことも燃費向上に大きく貢献しています。
キャストのカタログ燃費
キャストに搭載されるエンジンは660cc直列3気筒NAエンジンと最高出力64PSを発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンの2種類で、駆動方式は2WDと4WDの両方の設定があります。
キャストのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
X“SA III” | 2WD | 21.0 |
4WD | 19.3 | |
G“SA III”/ Gプライムコレクション“SA III” | 2WD | 21.0 |
4WD | 19.3 | |
Gターボ“SA III”/ Gターボプライムコレクション“SA III” | 2WD | 20.1 |
4WD | 18.5 |
キャストの実燃費
キャストに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、キャストの実燃費(2021年7月5日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
X“SA III”/ G“SA III”/ Gプライムコレクション“SA III” | 2WD | 19.1 |
4WD | 20.2 | |
Gターボ“SA III”/ Gターボプライムコレクション“SA III” | 2WD | 18.5 |
4WD | 19.2 |
WLTCモード燃費は、信号や渋滞などの影響を受ける市街地モード、信号や渋滞などの影響を受けにくい郊外モード、高速道路での走行を想定した高速道路モードの3つのモードでの計測値で算出したもので、日本だけでなく国際的に使用されている燃費の計測方法です。カタログスペックとしてはこれまで日本で使用されてきたJC08モード燃費よりも低くなる傾向があります。
WLTCモード燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費と全く差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますが1割~1.5割程度の差が出ることが多いようです。
その点を考慮すると、キャストの実燃費とカタログ燃費の差は非常に小さいといえるでしょう。
キャストとライバル車のカタログ燃費を比較!
キャストのライバル車としては、スズキ「ハスラー」やホンダ「キャスト」などが挙げられるでしょう。ここではこの2車種とキャストのカタログ燃費を比較してみます。
スズキ「ハスラー」
出典:スズキ「ハスラー」外観
ハイトワゴンとSUVを融合させた個性派として高い人気を誇るのがスズキ「ハスラー」です。そのデザイン性はもちろん、走行性能の高さにも定評のある実力派モデルだといえるでしょう。
ハスラーのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID G | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.4 | |
HYBRID Gターボ | 2WD | 22.6 |
4WD | 20.8 | |
HYBRID X | 2WD | 25.0 |
4WD | 23.4 | |
HYBRID Xターボ | 2WD | 22.6 |
4WD | 20.8 |
キャストとハスラーの比較では、ハスラーが大幅にキャストの燃費を上回っていることがわかります。
ホンダ「N-ONE」
シンプルさの中にも愛嬌のあるかわいらしさを持ったホンダ「N-ONE」は3種類のスタイルをそろえ、乗る人の個性を表現できる豊富な選択肢が用意されているのが魅力です。
N-ONEのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
Original | 2WD | 23.0 |
4WD | 21.0 | |
Premium | 2WD | 23.0 |
4WD | 21.0 | |
Premium Tourer(ターボ) | 2WD | 21.8 |
4WD | 20.2 | |
RS(ターボ) | 2WD | 21.8 |
21.6 |
N-ONEとの比較においても、キャストのカタログ燃費はN-ONEに後れをとっています。
キャストの走行性能
車の本分ともいえる、走りに関する部分もチェックしておきましょう。
ダイハツならではのフォースコントロール「D’s テクノロジー」が実現する操縦安定性と快適な乗り心地
キャストは軽量高剛性ボディ「Dモノコック」の採用と特性の見直しや剛性アップが図られた「Dサスペンション」、さらにパワフルな加速と軽快な走りが楽しめるパワーモードと燃費向上に貢献するエコモードの2つの走行モードの切り替えが手元で行える「Dアシスト」の採用によって、優れた操縦安定性や快適な乗り心地を実現しています。
静かな室内空間
キャストでは、ステアリングのパッド取り付け部にゴム材を使用することによって振動を吸収させるとともに、ボディパネルの穴や隙間を減らして、音の侵入を防ぐことによって静かな車内空間を確保しています。
「e:S テクノロジー」や「D’s テクノロジー」など、ダイハツならではの工夫が光るキャスト
キャストは、ダイハツならではの車づくりの技術が実現する優れた燃費性能や走行性能を持つモデルです。カタログ燃費と燃費の差が非常に小さいのは評価できる部分といえます。
燃費や走りは車選びの大きなポイントとなるだけに、しっかりと確認して納得のいく一台を選ぶようにしましょう。
※記事の内容は2021年7月時点の情報で執筆しています。