ダイハツ「ミラトコット」は、軽い力で開け閉めができる電気スイッチ式オープナーを備えた樹脂製のバックドアや、運転席から手の届きやすいポケッテリアなど、誰もが利用しやすいようにさまざまな工夫が凝らされている軽自動車です。
生活に寄り添う車には実用性はもちろん、安心して使用できる安全性能も重要です。ここでは、ミラトコットの安全性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- 「スマートアシストIII」を標準装備し、「サポカーSワイド」に適合
- サイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグも全車に搭載
- 上位グレードには「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」の設定がある
ミラトコットの安全性能の特徴
ミラトコットはダイハツの予防安全機能「スマートアシストIII」を標準装備し、全車が「サポカーSワイド」に適合することに加え、サポカー限定免許の対象車となっています。さらに運転席・助手席のエアバッグに加えサイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグを全車に搭載しました。サイドエアバッグ・カーテンシールドエアバッグの全車標準装備は軽自動車初(※2018年6月時点、ダイハツ調べ)です。
また、ミラトコットでは車の運転に不慣れなエントリーユーザーにも配慮し、車両感覚をつかみやすく死角ができるだけ少なくなるように設計されているのもポイント。誰もが安心して運転できるように工夫されたモデルであるといえるでしょう。
ミラトコットの「スマートアシストIII」の内容
ここでは、ミラトコットの「スマートアシストIII」にはどのような先進安全技術が含まれているのかを見ていきましょう。
衝突警報機能/衝突回避支援ブレーキ機能(対歩行者・対車両)
前方の歩行者や車両を検知し、衝突の危険があるとシステムが判断すると音や表示でドライバーに危険を知らせます。
その状態でさらに衝突の危険が高まった場合、弱い事前ブレーキを自動で作動させて減速し、衝突事故の回避に努めます。事前ブレーキが作動している間にドライバーがブレーキ操作を行うとシステムがブレーキ踏力をアシストして制動力をアップ。
それでも衝突を回避できないとシステムが判断すると、強力なブレーキを作動させて衝突の回避または衝突被害の軽減をサポートする機能です。
車線逸脱警報機能
約60km/h以上で走行中にステレオカメラが車線を検知し、ウィンカー操作なしに車線をはみ出しそうになると音と表示で警報を発し、ドライバーに注意喚起する機能です。
誤発進抑制制御機能(前方・後方)
前方約4m以内、または後方約2~3m以内の障害物を検知している状態でアクセルペダルを必要以上の力で踏み込んだ場合、エンジン出力を制御してペダルの踏み間違いやシフト操作ミスによる急発進・急加速を防ぐ機能です。
自車の速度が約10km/h以下で、障害物を検知している場合に作動します。
オートハイビーム
約25km/h以上で走行中に車両前方の明るさを検知し、周囲の明るさや対向車の有無によって状況に応じてハイビームとロービームを自動で切り替えます。
手動で切り替えるわずらわしさを減少し、安全運転に貢献するとともに切替え忘れも防ぐ機能です。
先行車発進お知らせ機能
ブレーキペダルを踏んで停止中に、自車の前方約10m以内の先行車が約3m以上進んでも発進しない際に、音と表示でドライバーに先行車の発進を知らせます。
信号待ちや渋滞時での出遅れを防ぐ機能です。
以上がミラトコットの「スマートアシストIII」に含まれる先進安全機能です。また、「スマートアシストIII」には含まれませんが、車両の前後の障害物を検知して、車両と障害物の距離に応じて警報音を変化させることでドライバーに障害物までの距離を知らせる「コーナーセンサー」が全車に搭載されています。
「G”SA III”」のみ搭載される「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」
上位グレードの「G”SA III”」に標準装備される「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」には、パノラマモニター用のフロントカメラ・バックカメラ・サイドカメラが含まれ、車両の前後左右の映像はもちろん、車を真上から見下ろしたような画像を合成して対応ナビ画面に映し出すことで、ドライバーの死角になりやすい場所の安全確認をアシストします。
車庫入れをはじめ、幅寄せや狭い路地から出る際など、さまざまな場面でサポートしてくれる運転支援機能です。
なお、「L“SA III”」では「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」の設定はありませんが、オプションで「純正ナビ装着用アップグレードパック」の追加が可能です。
「純正ナビ装着用アップグレードパック」には、バックカメラが含まれています。見えにくい車両後方の映像をナビ画面に映し出して、後方の安全確認をサポートしてくれます。
価格と安全性のバランスがとれたミラトコット
ミラトコットは2018年に発売されたモデルであり、登場以降マイナーチェンジは一度も行われていません。近年は軽自動車であっても高速道路での加減速をサポートしてくれる運転支援機能やステアリングアシストを伴う機能を搭載するモデルも少なくないので、「最新鋭の先進安全技術を搭載した軽自動車が欲しい」と考える方にとっては物足りなさを感じる可能性もあります。
しかし、100万円台前半の比較的買いやすい価格で「サポカーSワイド」に適合する先進安全技術を搭載し、今の時代に合った安全性を確保しています。軽自動車ならではの経済性と安全性をバランスよく満たしている1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:ミラトコットはどの「サポカー」なの?
A:ミラトコットはダイハツの予防安全技術「スマートアシストIII」が標準装備であり、全車が「サポカーSワイド」に適合します。
Q2:ミラトコットに搭載される先進安全機能にはどんなものがあるの?
A:車両と歩行者の検知が可能な「衝突回避支援ブレーキ機能」、ペダルの踏み間違いやシフト操作ミス時の飛び出しを防ぐ「誤発進抑制制御機能」、車線からはみ出す危険を知らせる「車線逸脱警報機能」、自動でハイビームとロービームを切り替える「オートハイビーム」などがあります。
Q3:ミラトコットの衝突安全性は?
A:ミラ トコットでは運転席と助手席のエアバッグに加え、全車にサイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグを標準装備しており、衝突安全性にも配慮されています。
※この記事は2023年4月時点の情報で制作しています