トヨタといえば、世界初となる量産ハイブリッド専用車「プリウス」を開発したことで世界的にハイブリッドのイメージが定着し、高い燃費性能や環境性能に定評があるメーカーです。
ここでは、カタログ燃費や実燃費など、トヨタ「カローラスポーツ」の燃費についてご紹介します。
この記事のPOINT
- カローラスポーツのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) ガソリン車 17.2~18.3 15.6 ハイブリッド車 27.2~30.0 22.9 - ガソリン車よりもハイブリッド車がカタログ燃費と実燃費の差は大きい
- カローラスポ―ツのハイブリッド車はライバル車であるスバル「インプレッサ」やマツダ「マツダ3ファストバック」よりも低燃費を実現している
カローラスポーツの燃費性能の特徴
カローラスポーツは、2019年9月にデビューしたセダンの「カローラ」、ステーションワゴンの「カローラツーリング」に先駆け、2018年6月に日本市場に登場しました。
デビュー時のパワートレインのラインナップは1.8Lハイブリッドシステムと1.2L直噴ターボエンジンをラインナップしており、2ヵ月後の2018年8月にはガソリン車にMT車も追加されます。
しかし、2022年10月の一部改良でパワートレインはすべて刷新されました。ガソリン車は排気量がアップした2.0Lダイナミックフォースエンジンに換装され、全域でのトルクアップと高いレベルでの低燃費を両立。
1.8Lハイブリッドシステムはすべての電動モジュールを新しくし、モーターの出力向上、ハイブリッドならではの滑らかな加速や発進時のレスポンスの速さなどに磨きをかけ、低燃費だけではなく爽快さを感じられるダイレクトな走行フィーリングを実現しています。
カローラスポーツのカタログ燃費
カローラスポーツのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。なお、カローラスポーツはガソリン車、ハイブリッド車ともに2WDのみで、4WDの設定はありません。
ガソリン車
グレード | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
G“X”/G | 18.3 |
G“Z” | 17.2 |
ハイブリッド車
グレード | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
G“X” | 30.0 |
G | 29.5 |
G“Z” | 27.2 |
カローラスポーツの実燃費
カローラスポーツに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、カローラスポーツの実燃費(2023年6月17日時点)は、以下のとおりです。
実燃費(km/L) | |
---|---|
ガソリン車 | 15.6 |
ハイブリッド車 | 22.9 |
実燃費は気温などの外的要因の影響を受けるため、ある程度カタログ燃費より悪化するのは避けられない面もあります。カローラスポーツにおいても差が見られますが、ガソリン車はそれほど差が大きくなく許容できる範囲内であるのに対し、ハイブリッド車は若干差が大きい傾向があることが見受けられます。
カローラスポーツとライバル車のカタログ燃費を比較
カローラスポーツと競合する車種としては、スバル「インプレッサ」やマツダ「マツダ3ファストバック」などがあります。ここでは、この2車種の2WD車とカローラスポーツのカタログ燃費を比較してみましょう。
スバル「インプレッサ」
2023年にフルモデルチェンジを受け6代目に切り替わったスバル「インプレッサ」。日本仕様は2.0Lガソリンエンジンと、2.0Lエンジン+モーターを搭載する「e-BOXER」の2種類のパワートレインがラインナップされています。
インプレッサ2WD車のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
ST | 14.0 |
ST-G/ ST-H(e-BOXER) | 16.6 |
インプレッサとカローラスポーツの比較では、カローラスポーツがより良い数値を示しています。
マツダ「マツダ3ファストバック」
マツダ「マツダ3ファストバック」は、マツダのデザイン哲学「魂動」を体現する美しい造形が魅力の1台。内装の上質さにも定評があります。
マツダ3ファストバック2WD車のWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
15S/15S Touring/15S Black Tone Edition (ガソリン) | 16.6 |
20S Proactive/20S Black Tone Edition/ 20S Proactive Touring Selection (マイルドハイブリッド) | 16.4~17.5 |
XD Proactive/XD Black Tone Edition/ XD Proactive Touring Selection (ディーゼル) | 21.2 |
カローラスポーツのガソリン車はマツダ3ファストバックのディーゼル車に後れを取っていますが、カローラスポーツのハイブリッド車はマツダ3ファストバックのいずれのパワートレインよりも低燃費を実現しています。
カローラスポーツの走行性能・乗り心地
カローラスポーツでは、「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」を採用しています。AVSは走行環境に応じてショックアブソーバーの減衰力を4輪それぞれ独立して制御し、サスペンション特性を切り替えてどんな環境でも滑らかな乗り心地と安定感を高い次元で実現するシステムです。
また、制振性が高く騒音を抑える高剛性ボディの採用に加えてフロアのほぼ全面への吸音材の使用、ロードノイズやエンジン音を低減する吸音材・遮音材の最適配置などを行い室内の静粛性を確保。静かで快適なドライビング空間を提供します。
モータージャーナリスト・萩原文博さんの試乗記でカローラスポーツの走行性能を詳しくチェック!
ハイブリッド車の燃費性能が光るカローラスポーツ
カローラスポーツの燃費性能、特にハイブリッド車の燃費はかなり優秀です。燃費性能は燃料費を左右するだけではなく、今では一定の基準をクリアしていると税金の減免を受けられることもあるため、車選びの際はしっかりと燃費性能を確認することをおすすめします。
よくある質問
Q1:カローラスポーツのカタログ燃費はどのくらい?
A:カローラスポーツには2.0Lガソリン車と、1.8Lハイブリッド車の設定があり、いずれのパワートレインも駆動方式は2WDのみです。WLTCモードカタログ燃費はガソリン車が17.2~18.3km/L、ハイブリッド車は27.2~30.0km/Lです。
Q2:カローラスポーツの実燃費は?
A:カローラスポーツの実燃費はガソリン車が15.6km/L、ハイブリッド車が22.9km/Lです。カローラスポーツにおいては、ガソリン車よりもハイブリッド車がカタログ燃費と実燃費の差が大きいことがわかります。
※この記事は2023年6月時点の情報で制作しています