法定点検は、車両の安全性と性能を維持するために法律で定められた重要なメンテナンスです。しかし、どのくらいの費用がかかるのか、どこで受けることができるのか、そして費用を抑える方法があるのかなど、多くの疑問が生じるでしょう。
法定点検の費用、内容、そして時間について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- 法定点検でかかる費用
- そもそも法定点検とは?
- 法定点検の費用を抑える方法
法定点検でかかる費用は?12ヵ月・24ヵ月点検での違い
法定点検の費用は、点検の種類や車の排気量によって異なります。また、12ヵ月点検と24ヵ月点検で費用は変わってきます。まず、12ヵ月点検の費用目安を見てみましょう。
12ヵ月点検の費用
- 軽自動車: 約9,000円~15,000円
- 自家用乗用車(排気量1,000cc以下): 約10,000円~20,000円
- 自家用乗用車(排気量1,000cc~2,000cc): 約11,000円~20,000円
- 自家用乗用車(排気量2,000cc以上): 約13,000円~25,000円
24ヵ月点検は車検と同時に行われます。そのため、車検費用と合算されるのが一般的で、10万円前後が相場です。
そもそも法定点検とは
法定点検とは、法律で定められた車両の定期的な点検のことです。これにより、車の安全性や性能を維持し、交通事故の予防を目的としています。法定点検には、12ヵ月点検と24ヵ月点検があり、それぞれ異なる項目が点検されます。
法定点検で行われる内容
法定点検では、多岐にわたる項目がチェックされます。
まず、ブレーキの点検が行われます。ブレーキパッドやディスクの摩耗状態、ブレーキオイルの量などがチェックされ、安全に停止できる状態を確認します。
次に、エンジンオイルを交換します。エンジンオイルはエンジンの潤滑を保つために欠かせず、定期的な交換が推奨されます。
ライトやウインカーの動作確認も重要です。これらが正常に機能していないと、夜間の運転や方向指示に支障をきたします。タイヤの摩耗や空気圧のチェックも欠かせません。タイヤの状態は走行性能に大きく影響するため、摩耗や空気圧のチェックを行い、必要に応じて交換や調整を行います。
バッテリーの状態確認も行われます。バッテリーの劣化は突然のエンジントラブルを引き起こす可能性があるため、定期的に電圧や接続状態を確認します。
法定点検を受けられる場所
法定点検は、以下の場所で受けることができます。
- ディーラー
- 専門の整備工場
- カー用品店
- ガソリンスタンド
これらの場所では、専門の技術者が法定点検を行い、必要な整備や部品交換を実施します。予約制の場合が多いので、事前に問い合わせておくとスムーズです。
法定点検の費用を抑える方法はある?
法定点検の費用を抑えるための方法はいくつかあります。以下に代表的な方法を紹介します。
- クーポンやキャンペーンを利用する:多くのディーラーや整備工場では、定期的にクーポンやキャンペーンを実施しています。これらを活用することで、法定点検の費用を抑えることができます。
- 安い業者に依頼する:インターネットなどで料金をチェックする、相見積もりを取るなどでできるだけ安い業者を選ぶ方法があります。
- 不要な部品交換は断る:依頼先に具体的な作業内容を聞き、必要のない部品交換は断ると費用を下げられる場合があります。
もし法定点検をしなかったら?考えられるリスク
法定点検を怠ると、いくつかのリスクがあります。
まず、交通事故のリスクが高まります。定期的な点検を受けないと、ブレーキやタイヤなどの重要な部品の劣化や不具合が見逃され、予期せぬ故障が発生する可能性があります。また、車両の故障が発生しやすくなり、結果として修理費用が高額になることがあります。
法定点検を受けることで、これらのリスクを回避し、安全な運転を維持することができます。
法定点検でかかる時間
法定点検には通常、1~2時間程度かかります。点検内容や車の状態によって多少前後することはありますが、基本的にはこの範囲で完了します。点検を受ける際は、事前にどのくらいの時間がかかるかを確認し、スケジュールを調整しておくと良いでしょう。
法定点検は車の安全性とパフォーマンスを維持するための重要なステップであり、この時間を投資する価値は十分にあります。
安全運転のために、法定点検を欠かさずに!
法定点検は車の安全性とパフォーマンスを保つために不可欠です。定期的に行うことで、安心してドライブを楽しむことができます。費用や時間を考慮しても、そのメリットは計り知れません。法定点検を受けることで、車の寿命も延ばすことができます。
ぜひ、次回の点検を忘れずに受けて、安全で快適なドライブを楽しみましょう。
※この記事は2024年6月19日時点の情報で制作しています