2023年5月に登場した三菱「デリカミニ」は「頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン」をコンセプトに、SUVテイストを加えたクロスオーバーモデル。ユニークな外観と広い室内空間、悪路での力強い走りが特徴です。そんな個性的なデリカミニのボディカラーの全色紹介から、独自調査で判明した人気色、ボディカラー選びの注意点、専門家おすすめのボディカラーまで、徹底解説します。
この記事のPOINT
- デリカミニのモデルカラーは全12色。モノトーンとツートーンでカラーバリエーションが異なる
- クロスオーバーモデルらしく人気色はグリーンなのが特徴
- メーカー推奨の3つのオプションパッケージでさらに個性化が図れる
デリカミニの全カラーを紹介
三菱「デリカミニ」は、モノトーンカラー6色、ツートーンカラー6色の合計12色を用意しています。また、モノトーンとツートーンカラー、それぞれにしか設定されていないボディカラーもあります。その全カラーを紹介しましょう。
アッシュグリーンメタリック
アッシュグリーンメタリックは、デリカミニのカタログのメインカットに使用されているイメージカラーです。グリーンは、本家のデリカシリーズでも人気のボディカラー。車のフォルムをハッキリと見せるために、メタリック量を調整して作り込んだこだわりのカラーです。このアッシュグリーンメタリックは、3万3000円の有償色です。
ナチュラルアイボリーメタリック
どんな車でも安定したい人気を誇るボディカラーが、白、パール系です。デリカミニでも3万3000円の有償色で、ナチュラルアイボリーメタリックを設定しています。やや黄色みがかったアイボリーのボディカラーで、上質さを演出するのに最適です。
ホワイトパール
人気の白、パール系のボディカラーには、ホワイトパールも用意されています。このホワイトパールは、不純物を感じさせない白のボディカラーです。ナチュラルアイボリーメタリックと比べるとクリアーなイメージが演出されており、雪山で活躍するデリカミニが思い浮かびます。このホワイトパールは3万3000円の有償色です。
ブラックマイカ
モノトーンカラー3色のうち、追加料金を支払う必要がないボディカラーの一つがこのブラックマイカです。ブラックのボディカラーは、白、パール系に次ぐ人気色です。ブラックマイカのボディカラーを採用したデリカミニは、シャープなボディラインが強調されスポーティさが強調されます。このブラックマイカはモノトーンでしか選べません。
チタニウムグレーメタリック
デリカミニに設定されているモノトーンカラーのうち、チタニウムメタリックも追加料金の必要がありません。シルバー系のボディカラーは、白、パール、黒に次ぐ安定した人気を誇る定番カラーです。金属感を強調したボディカラーにより、カタマリ感が増し存在感が強調されています。このチタニウムグレーメタリックもモノトーンでしか選べません。
ミストブルーパール
モノトーンカラーで最後に紹介するのが、ミストブルーパールです。このミストブルーパールは、3万3000円の有償色でモノトーンでしか設定されていません。涼しげなブルーによりデリカミニをクールな印象に仕立てています。このミストブルーパールのボディカラーは、ディーラーや街でもあまり見掛けないデリカミニのレアカラーです。
アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ
アウトドアのギア感を強調したアッシュグリーンのボディで、ルーフをブラックマイカに塗装したツートーンカラーは、8万2500円の有償色。スーパーハイトワゴン+クロスオーバーというデリカミニの特徴を最も表現したボディカラーです。アウトドアライフを楽しく送れるたのもしい相棒を表現していて、カタログなどでもイメージカラーとして多く登場しています。
ナチュラルアイボリーメタリック×ブラックマイカ
有償色としてモノトーンカラーでも設定されているナチュラルアイボリーメタリックのルーフをブラックマイカに塗装したツートーンカラーです。ナチュラルアイボリーメタリックはボディサイズを大きく見せる効果がありますが、ルーフをブラックに塗装することで重心を低く見せる効果もあります。このナチュラルアイボリーメタリック×ブラックマイカは8万2500円の有償色です。
ホワイトパール×ブラックマイカ
人気の白、パール系カラーのもう一つのパールホワイトにも、ルーフ部分をブラックマイカで塗装したツートーンカラーが8万2500円の有償色として設定されています。膨張色のホワイトパールとブラックルーフにより引き締められたボディは上質感とスポーティさを両立させています。ホワイトパールはどの車種でも人気色なので、手放すときに高リセールを期待できるボディカラーです。
サンシャインオレンジメタリック×ブラックマイカ
ツートーンカラーにのみ設定されているのが、サンシャインオレンジメタリック×ブラックマイカです。このボディカラーは8万2500円の有償色です。救命器具にも使用されるビビッドなオレンジのボディカラーは、真夏の太陽にも映え、デリカミニのアクティブさを表現しているボディカラーです。ブラックルーフによって全高が低く見える効果もあります。
レッドメタリック×ブラックマイカ
レッドメタリック×ブラックマイカもツートーンカラーのみに設定されているボディカラーで、6万500円の有償色です。レッドと言ってもソリッドのような明るい色ではなく、ワインレッドのような深みのある赤に仕立てています。ブラックルーフとのコントラストにより、落ち着いた雰囲気すら感じます。
ライトニングブルーマイカ×ブラックマイカ
ビビッドな青が存在感抜群なのが、ライトニングブルーマイカ×ブラックマイカです。このツートーンカラーは6万500円の有償色となっています。モノトーンのミストブルーパールは、薄い青でしたが、こちらのライトニングブルーマイカは太陽に照らされて、アクティブさを表現する元気な青となっています。
デリカミニで人気のカラーTOP3
2023年5月の販売開始からスマッシュヒットを続ける三菱「デリカミニ」。今回は三菱自動車広報部の発表や販売店のSNSなどで公表されている情報をもとに、デリカミニのボディカラーの人気ランキングを紹介します。
第1位 アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ
デリカミニの人気のボディカラー第1位となったのが、8万2500円の有償色であるアッシュグリーンメタリック×ブラックマイカです。このツートーンカラーは、デリカミニのイメージカラーで、カタログやテレビCFなどで良く目にしたことも影響しているのでしょう。また、大自然の緑を彷彿させるアッシュグリーンメタリックがデリカミニの高い悪路走破性をイメージさせるといえます。
第2位 アッシュグリーンメタリック
第2位もアッシュグリーン、3万3000円の有償色であるモノトーン版です。本家デリカシリーズでも人気のグリーンは、末っ子のデリカミニでも人気は健在のようです。軽自動車を購入するユーザー層は、金額にシビアであることが多いですが、この3万3000円の有償色であるアッシュグリーンが上位に入るということは、これまでの軽自動車ユーザーとはデリカミニの購入層が異なっているとも考えられます。
第3位 ホワイトパール
第3位はモノトーンのホワイトパールです。このホワイトパールも3万3000円の有償色で、ベスト3はすべて有償色が占めています。これは軽自動車としてはかなり珍しいことです。アッシュグリーンには上位を譲ったものの、パール、白系の強さはデリカミニでも健在でした。
デリカミニのカラー選びの注意点
デリカミニは新車での人気色はアッシュグリーン系で、全体の4割近くを占めています。自分の気に入ったボディカラーを選ぶのが一番ですが、もしリセールバリューを考えているのであれば、イメージカラーのアッシュグリーン系は避けたほうがいいかもしれません。ここではデリカミニのボディカラー選びの注意点を紹介します。
リセールバリューを考えるならば白、パール系を狙いたい
三菱デリカミニは、全グレードで設定された12色のボディカラーを選ぶことができます。先ほど紹介したように、人気のボディカラー上位をアッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ、アッシュグリーンメタリックとイメージカラーが約4割を占めています。一般的な人気のボディカラーは、白、パール系、そして黒。デリカミニでもホワイトパールが人気のボディカラー3位にランクインしていますが、他の車種とはかなり様相が異なっています。
新車で購入する場合は、自分の好きな色を購入するのが一番です。しかし中古車では需要と供給のバランスによって価格が決まります。デリカミニのようにアッシュグリーンという個性的なボディカラーの流通台数が多すぎるとリセールバリューは下がってしまう可能性が高くなります。その点、ホワイトパールや、ナチュラルアイボリーメタリックといったボディカラーは、どの車種でも人気が安定していますので、買取りや下取りの際に、アッシュグリーンを上回る可能性があります。
またデリカミニはモノトーンのブラックマイカ、チタニウムグレーメタリックを除いてすべて有償色となっています。ツートーンカラーの中には、8万2500円という軽自動車としては高額のボディカラーも設定されています。高額のボディカラーを選んでも、手放す際にマイナス査定となるケースがあります。デリカミニの中では、サンシャインオレンジメタリックやライトニングブルーマイカといった派手なボディカラーは査定価格がホワイトパールなどと比べると低くなる傾向があるので、リセールバリューを考えるのであれば、こういったボディカラーは避けたほうが良いかもしれません。
専門家おすすめのデリカミニのカラーと内装
モノトーンカラー6色、ツートーンカラー6色の合計12色のボディカラーを設定している三菱「デリカミニ」。ここでは、筆者が考えるおすすめのボディカラーと内外装のオプションパーツを紹介します。
特別仕様車「シャモニー」をイメージさせるホワイトパール×ブラックマイカ
筆者が考える三菱「デリカミニ」おすすめのボディカラーは、ホワイトパール×ブラックマイカです。アッシュグリーン×ブラックマイカと悩みましたが、ホワイトパール×ブラックマイカを選んだ理由は、アッシュグリーン系は現在のところ選ぶユーザーが多いので、リセールバリューに不安があることが挙げられます。モノトーンのホワイトパールが人気第3位にランクインしていましたが、白、パール系はどんな車種においても人気が高い鉄板カラーです。
そして、デリカシリーズには季節ごとに設定される特別仕様車があり、冬は「シャモニー」が設定されます。このシャモニーのイメージカラーが白、パール系で、ブラックのホイールアーチとのコントラストがクールでオシャレだからです。デリカミニの内装色はブラックの1タイプのみですが、今後アイボリーの内装なども設定されると、白、パール系のボディカラーとのコーディネイトもできるので人気になると思います。
オプションの内外装パッケージでひと味違うデリカミニに
広い室内空間と高い利便性を両立したスーパーハイトワゴンにアクティブな雰囲気をプラスしたクロスオーバーモデルの三菱「デリカミニ」。クロスオーバーモデルらしく内外装をアクティブに演出するアクセサリーがパッケージ化されたオプションが数多く用意されています。
「アクティブトーンスタイル」はブラックパーツの採用で全体の印象を引き締めてくれる推奨コーデ。推奨されるがままにディーラーオプションを全て組み合わせると215,270円となかなかのお値段ですが、グロスブラックに塗られたフロントバンパーのダイナミックシールド、フロントグリルガーニッシュ、そしてテールゲートガーニッシュを装着する「エクステリアパッケージA」だけであれば75,570円で収まります。
4WDモデルだけに設定される「ワイルドアドベンチャースタイル」は、シルバー系パーツの追加で歴代デリカを彷彿とさせるタフギア感をより強調する推奨コーデ。全部盛りだとなんと349,360円になりますが、フロントバンパーのダイナミックシールド、フロントグリルガーニッシュ、そしてテールゲートガーニッシュをシルバーに塗装する「エクステリアパッケージA」だけであれば75,570円です。
ただし、デリカっぽさをより出したいのであればアルミホイールデカール、マッドフラップがセットとなった「タフネスパッケージ」71,940円も付けたいところ。さらにフロント、サイド、リアのデカールがセットとなった「デカールパッケージ」65,780円を装着すればタフギア感がマックス強調されるでしょう。
そして、2023年11月に加わったのがデリカシリーズ伝統といえる「シャモニー」のパッケージオプション179,190円。2WDのTとGには装着ができない点には注意が必要ですが、専用色のグリーンをフロントバンパーエンブレムはじめ、テールゲートエンブレム、テールゲートデカール、オールウェザーマット、アルミホイールデカールに採用。また、フェンダーオーナメントデカール、サイドデカールにカモフラージュ柄を施し、アウトドアイメージを高めたディーラーオプションです。
このシャモニーパッケージに加えて、クロスブラック塗装のフロントグリルガーニッシュ、ブラック塗装のマッドフラップ、ルーフラックアタッチメント、そしてベースキャリアを組み合わせて機能性を高め、自然を満喫できる装備が充実した「シャモニーコンプリートパッケージ」(シャモニーパッケージを注文した場合は+142,010円と11,990円お得)も設定されています。
【まとめ】デリカミニのカラーとオプションには自分の使い方に合わせて選べる楽しさが詰まっている
三菱「デリカミニ」は、「eKクロススペース」がマイナーチェンジのタイミングで、デリカブランドへとスイッチしたモデルです。フロントマスクとリアのガーニッシュ、そしてホイールアーチのグラッディングを除けば、見た目は変わりません。しかし、「デリ丸。」というキャラクターを設定したり、4WD車は三菱が独自のサスペンションセッティングを行ったりと、日産ルークスの兄弟車という殻を破った感じがします。それにより三菱ユーザーだけでなく他社のユーザーにも支持されデリカミニはヒットにつながったのでしょう。
デリカブランドらしさは多彩なボディカラーに加えて、アウトドアライフを充実させる数多くのオプション装備に表れており、デリカミニの世界観を見事に構築しました。これまでの軽自動車でここまでの世界観を構築したモデルはほかにスズキ「ジムニー」くらいでしょう。ユーザーが、デリカミニと過ごすカーライフをイメージしやすいということも人気につながっているのです。
※この記事は2024年5月時点の情報で制作しています