車の維持費として欠かせないもののひとつに、燃料費が挙げられます。特に軽自動車のように日常的に使用する車では、わずかな燃費性能の差が長い目で見ると大きな差につながることになるため、車選びの際には燃費性能をチェックしておく必要があります。
ここでは、マツダ「フレアワゴン」の燃費性能について紹介します。
よくある質問
Q1:フレアワゴンのカタログ燃費はどのくらい?
A:フレアワゴンにはノーマルタイプとタフスタイル、カスタムスタイルの3種類のタイプの設定があり、全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。タフスタイルとカスタムスタイルにはノンターボとターボの設定がありますが、ノーマルタイプはノンターボのみです。WLTCモードカタログ燃費はノンターボの2WD車が21.2~22.2km/L、4WD車が20.2km/L、ターボ2WD車が19.8km/L、4WD車が19.2km/Lとなっています。
Q2:フレアワゴンの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:フレアワゴンの実燃費はノンターボの2WD車が15.6~18.6km/L、ターボ2WD車が17.9km/L、4WD車が17.2km/Lです。WLTCモードカタログ燃費は日本で従来使用されているJC08モード燃費よりも実燃費に近い数値が出る燃費の計側方法ですが、それでも1~1.5割程度の差が生じるのが普通です。その点を考えると、ターボ車は優秀な実燃費の数値といえるでしょう。
Q3:フレアワゴンの走行性能は?
A:フレアワゴンではISGと呼ばれるモーター機能付きの発電機を利用して、加速時にモーターアシストを行います。さらにパワーモードを使用すればエンジンやCVTの制御変更に加えてトルクアップさせ、力強くスムーズな加速を実現します。
フレアワゴンの燃費性能の特徴
フレアワゴンでは、減速時のエネルギーを利用して発電し、その電力を専用のバッテリーに充電しておき、状況に応じてモーターによるクリープ走行やエンジンアシストを行うことで燃料の消費量を減らして燃費向上に貢献するマイルドハイブリッドシステムを全車に標準装備しています。
さらに軽量高剛性のプラットフォームやボディ、サスペンション、新開発されたCVTを組み合わせることでより優れた燃費性能を実現しているのが特徴です。
フレアワゴンのカタログ燃費
フレアワゴンにはノーマルタイプとクロスオーバーSUVスタイルのタフスタイル、メッキグリルを使用した押し出しの強いエクステリアのカスタムスタイルの3種類のスタイルが用意されています。
フレアワゴンはスタイルを問わず全車にマイルドハイブリッドシステムを採用。ノーマルタイプはノンターボのみですが、タフスタイルとカスタムスタイルにはターボの設定があります。
フレアワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
フレアワゴン(ノーマル)
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID XG | 2WD | 22.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID XS | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 |
フレアワゴンタフスタイル
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID XS | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID XT(ターボ) | 2WD | 19.8 |
4WD | 19.2 |
フレアワゴンカスタムスタイル
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID XG | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID XS | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID XT(ターボ) | 2WD | 19.8 |
4WD | 19.2 |
フレアワゴンの実燃費
現在、フレアワゴンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、フレアワゴンの実燃費は以下のとおりです。
フレアワゴン
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID XG/HYBRID XS | 2WD | 18.6 |
4WD | データなし |
フレアワゴンタフスタイル/フレアワゴンカスタムスタイル
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID XG/HYBRID XS | 2WD | 15.6 |
HYBRID XG/HYBRID XS | 4WD | データなし |
HYBRID XT(ターボ) | 2WD | 17.9 |
4WD | 17.2 |
WLTCモード燃費は、信号や渋滞などの影響を受ける市街地モード、信号や渋滞などの影響を受けにくい郊外モード、高速道路での走行を想定した高速道路モードの3つのモードでの計測値を平均的使用時間配分で構成したもので、国際的に使用されている燃費の計測方法です。カタログスペックとしては日本でこれまで使用されてきたJC08モード燃費よりも低くなる傾向があります。
WLTCモード燃費は実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、1割~1.5割程度の差が出ることが多いようです。その点を考慮すると、フレアワゴンのカタログ燃費と実燃費の差はノーマルタイプのフレアワゴンでは平均値の範囲内といえますが、タフスタイル・カスタムスタイルの2WD車では差が大きく広がっています。なお、ターボ車はいずれの駆動方式でも差が少なく、優秀な数値となっているのがわかります。
フレアワゴンとライバル車のカタログ燃費を比較!
フレアワゴンのライバル車としては、ホンダ「N-BOX」やダイハツ「タント」が挙げられるでしょう。ここではこの2車種とフレアワゴンのカタログ燃費を比較してみます。
ホンダ「N-BOX」
軽スーパーハイトワゴンを代表するモデルといえるホンダ「N-BOX」。広い室内空間と使い勝手の良さ、安全性能の高さなどバランスが取れたモデルで、幅広い層に高い人気を誇るモデルです。
N-BOXのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
G | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
L/カスタムL | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
Lターボ/カスタムLターボ | 2WD | 20.2 |
4WD | 19 | |
EX /カスタムEX | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
EX ターボ/カスタムEXターボ | 2WD | 20.2 |
4WD | 19 |
フレアワゴンとN-BOXの比較では、フレアワゴンにメリットがあることがわかります。
ダイハツ「タント」
ダイハツ「タント」はピラーレスのミラクルオープンドアや運転席のロングスライド機能など、利便性を高めるための画期的な技術が多数採用されているのが魅力。特にファミリー層の絶大な支持を得ています。
タントのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 燃費(km/L) |
---|---|---|
L/L(スマートアシスト非装着車) | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
X“スペシャル” | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
X/カスタムX/カスタムX“スタイルセレクション” | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
Xターボ/カスタムRS/カスタムRS”スタイルセレクション“ | 2WD | 20 |
4WD | 18.8 |
フレアワゴンとタントの比較では、グレードにもよりますがほぼ同等~わずかながらフレアワゴンの数値がタントを上回っています。
フレアワゴンの走行性能&乗り心地
フレアワゴンはISGと呼ばれるモーター機能付きの発電機を搭載し、減速時のエネルギーを利用して発電。その電力を加速時のモーターアシストに使用します。パワーモードを選択すれば、エンジンやCVTの制御を変更するとともに、モーターによってトルクアップさせるため、軽自動車であっても力強い加速が可能になり、高速道路での合流などをスムーズに行えます。
また、ターボ車にはステアリングシフトスイッチを採用しているため、ターボエンジンのパワーを活かしたスポーティーな走りも楽しめるでしょう。
フレアワゴンは優れた燃費性能を持つモデル
フレアワゴンは全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、ライバル車を超える燃費性能の良さを持つモデルです。ターボ車や4WD車の燃費も優秀なので、どのパワートレインを選んでも安心して毎日のカーライフが楽しめるでしょう。
※記事の内容は2021年4月の情報で執筆しています。