スズキ「スペーシアカスタム」は、メッキパーツを多用し大型のフロントグリルやアンダーグリルなどを備え、押し出しのあるデザインが魅力のモデルです。その迫力のあるスタイルにひと目ぼれしたとしても、エクステリアデザインだけで決めてしまわず、燃料費を左右する燃費は必ず確認しておきましょう。燃費はわずかな差であっても、積もり積もれば大きな燃料費の差につながるからです。
ここでは、スペーシアカスタムの燃費性能について紹介します。
よくある質問
Q1:スペーシアカスタムのカタログ燃費はどのくらい?
A:スペーシアカスタムでは、全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。スペーシアカスタムのWLTCモードカタログ燃費は、NAエンジンの2WD車が21.2km/L、4WD車が20.2km/L、ターボエンジンの2WD車が19.8km/L、4WD車が19.2km/Lです。
Q2:スペーシアカスタムの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:スペーシアカスタムの実燃費はNAエンジン2WD車が18.5km/L、4WD車が17.5km/L、ターボエンジンの2WD車が15.6km/L、4WD車が14.0km/Lです。実燃費は走行環境や運転の仕方などの影響を受けるためカタログ燃費よりも悪化するのが一般的で、スペーシアカスタムにおいても差が見られます。
Q3:スペーシアカスタムの走行性能・乗り心地は?
A:スペーシアカスタムでは変速ショックの少ないCVTや、新プラットフォームに合わせた専用チューニングを施したサスペンションの採用によって、操縦安定性や快適な乗り心地を実現しています。
スペーシアカスタムの燃費の特徴
2017年12月に登場した現行型のスペーシアカスタムでは、全車にマイルドハイブリッドシステムを採用しているのが特徴です。
「ISG」と呼ばれるモーター機能付きの発電機と大容量の専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせ、減速時に発生するエネルギーを利用して発電し、充電します。状況に応じて走行時にモーターによってエンジンアシストを行ったり、エアコンなどの電装品に充電した電力を使用したりすることで燃料の消費を抑え、高いレベルでの低燃費を実現しています。
また、停止前の減速時に約10km/h以下になると自動でエンジンを停止するアイドリングストップシステムを採用していることに加え、アイドリングストップからの再発進時はモーターのみでクリープ走行を行うことや、軽量高剛性の新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用も燃費向上に貢献しているといえるでしょう。
スペーシアカスタムのカタログ燃費
スペーシアカスタムには最高出力52psを発揮するNAエンジンと最高出力64psを発揮するターボエンジンが採用されており、このどちらにもマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。
スペーシアカスタムのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID GS | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID XS | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID XS TURBO | 2WD | 19.8 |
4WD | 19.2 |
スペーシアカスタムの実燃費
現在、スペーシアカスタムに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、スペーシアカスタムの実燃費(2022年8月5日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID GS/ HYBRID XS | 2WD | 18.5 |
4WD | 17.5 | |
HYBRID XS TURBO | 2WD | 15.6 |
4WD | 14.0 |
WLTCモードは実際の車の使用環境に近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではありません。実燃費は運転の仕方や走行環境に左右されるため、ある程度はカタログ燃費よりも悪化するのが一般的です。
スペーシアカスタムにおいても悪化が見られ、2WD車に比べて4WD車の差が大きい傾向があるようです。
スペーシアカスタムとライバル車のカタログ燃費を比較
スペーシアカスタムのライバル車としては、ホンダ「N BOXカスタム」やダイハツ「タントカスタム」などが挙げられます。ここではこの2車種とスペーシアカスタムの燃費を比較してみましょう。
ホンダ「N BOXカスタム」
軽自動車人気を牽引する存在、ホンダ「N BOX」のエアロモデルである「N BOXカスタム」。存在感のあるメッキバーを採用し、スタイリッシュで大胆なフロントデザインが特徴です。
N BOXカスタムのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
Custom L/Custom Lコーディネートスタイル/Custom L STYLE+ BLACK | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
Custom EX | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
Custom L ターボ/ | 2WD | 20.2 |
Custom L ターボ STYLE+ BLACK | 4WD | 19.0 |
Custom EX ターボ | 2WD | 20.2 |
4WD | 19.0 |
スペーシアカスタムとN BOXカスタムの燃費性能は、ほぼ同レベルといえるのではないでしょうか。
ダイハツ「タントカスタム」
運転席のロングスライド機構やピラー内蔵型の「ミラクルオープンドア」の利便性の高さに定評のあるダイハツ「タント」。「タントカスタム」は親しみやすいスタイルのノーマルのタントに対し、より精悍でスポーティーなスタイルを持つのが特徴です。
タントカスタムのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
カスタムX/カスタムX“スタイルセレクション” | 2WD | 21.0 |
4WD | 20.0 | |
カスタムRS(ターボエンジン)/カスタムRS“スタイルセレクション”(ターボエンジン) | 2WD | 20.0 |
4WD | 18.8 |
スペーシアカスタムとタントカスタムの燃費の比較では、NAエンジンはほぼ同等ですが、ターボエンジンの4WD車においてはスペーシアが優位にあるようです。
スペーシアカスタムの走行性能・乗り心地
スペーシアカスタムは、変速ショックがほとんどなく、滑らかな走りの実現に貢献するCVTや新プラットフォームに合わせて専用チューニングを施したサスペンションを採用し、操縦安定性や快適な乗り心地を実現しています。
また、7速マニュアルモードへの切替えが可能なパドルシフトを採用し、スポーティーな走りが堪能できるように工夫されているのもポイントです。
モータージャーナリスト・萩原文博さんの徹底レビューでスペーシアカスタムの走行性能をチェック!
低燃費が自慢のスペーシアカスタム
スペーシアカスタムは、燃料費を気にすることなく安心して使用できる優れた燃費性能を誇るモデルです。
カーライフを送っていく上で必要になる維持費の目安を把握するためにも、車選びの際に燃費性能の確認は必ず行いましょう。
※この記事は2022年8月時点の情報で制作しています