ページトップへ戻る
キーワードから記事を探す
車種から記事を探す

「スズキエブリイワゴン」軽自動車最大級の広さとタフさを持ち合わせる商用車ベースのワゴン

「スズキエブリイワゴン」軽自動車最大級の広さとタフさを持ち合わせる商用車ベースのワゴン
「スズキエブリイワゴン」軽自動車最大級の広さとタフさを持ち合わせる商用車ベースのワゴン

2015年に登場した3代目、日産、マツダ、三菱にもOEMで供給

軽乗用車のスズキエブリイワゴンがカタログモデルとなったのは、現在から約21年前の1999年に行われた軽自動車の規格変更時です。それまでのエブリイは1BOXタイプと呼ばれるフルキャブデザインでしたが、この規格変更時に安全性の向上を理由にフロントノーズをもつセミキャブデザインへと変更されました。現行型となる3代目エブリイワゴンは2015年に登場。軽キャブワゴンクラス初の衝突軽減ブレーキを採用するなど、最新の安全装備を備えたセミキャブオーバー車となりました。現在、日産にはNV100クリッパーリオ、マツダにはスクラムワゴン、三菱にもタウンボックスとしてOEM供給されている人気モデル、エブリイワゴンを徹底レビューしましょう。

2015年に登場した3代目、日産、マツダ、三菱にもOEMで供給

2015年2月、スズキエブリイワゴンは約9年半振りにフルモデルチェンジを行い、3代目にスイッチしました。全グレードに全高1815mmの標準ルーフと1910mmのハイルーフが用意されています。クラストップの1420mmを実現したハイルーフ車はもちろん、エブリイワゴンはその高さを活かした室内空間の広さが特徴です。室内長も軽乗用車トップの2240mm。ロングホイールベース化とリアシートのスライド量の拡大によって前後乗員間距離もクラストップの1080mmを実現しています。

極限まで広さを追求しながらも質感にはこだわる

極限まで広さを追求しながらも質感にはこだわる1

極限まで広さを追求しながらも質感にはこだわる2

2015年登場時に撮影、細部が最新モデルとは異なります。また写真のカラーは現在設定されていません(以下同)

外観デザインはボディサイズに制限のある軽自動車ながら、極限まで広さや大きさを追求したスタイリングを採用。シャープで上質感のあるフロントマスク、安定感のあるサイドビュー、そしてスマートな印象のリアビューによって高い質感を実現しています。

広くて多彩なシートアレンジ、拡張性を誇るインテリア

広くて多彩なシートアレンジ、拡張性を誇るインテリア1

広くて多彩なシートアレンジ、拡張性を誇るインテリア2

インテリアは機能性を重視したインストルメントパネルレイアウトを採用。室内色はベージュを基調に高い質感で仕上げており、包み込まれるような安心感と、広々とした開放感に満ちた室内空間を表現しています。左右分割式リアシートや助手席前倒し機能により多彩なシートアレンジを誇り、販売店オプションのユーティリティナットやラゲッジボードステーなどを組み合わせれば趣味やレジャーに合わせた室内空間のカスタマイズも可能となっています。

ターボエンジンと4ATのタフな組み合わせ

ターボエンジンと4ATのタフな組み合わせ

フロントシート下に搭載されるエンジンは最高出力64ps、最大トルク95Nmを発生する660ccの直列3気筒DOHCターボのみで、ミッションはCVTではなく耐久性に優れた4ATが組み合わされます。駆動方式は2WD(FR)と4WDが選ぶことができ、JC08モード燃費は14.6〜16.2km/Lを実現しています。安全装備では横滑り防止機能のESPをはじめ、「レーダーブレーキサポート」と呼ばれる衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能など先進の安全技術を全車標準装備しているのが特徴です。

2019年にアップデートされた安全装備は後方にも対応した最新版

2019年にアップデートされた安全装備は後方にも対応した最新版

エブリイワゴンは2019年6月に一部改良を行い、安全装備を充実させています。従来はレーザーレーダーによって前方の車両を検知して、衝突を回避できないと判断した場合に自動ブレーキを作動させるレーダーブレーキサポートを搭載していましたが、今回の一部改良でフロントウィンドウ内に設置されたステレオカメラによるデュアルカメラブレーキサポートにアップデート。従来の機能に加えて、車線逸脱警報、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストを搭載したほか、後退時ブレーキサポートや後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーも搭載され、前進時だけでなく後退時の予防安全も向上しています。このデュアルカメラブレーキアシスト搭載車は、サポカーSワイドに該当し、65歳以上の高齢者が購入する場合サポカー補助金を受けることができます。

スーパーハイトワゴンよりも長くて高い室内空間

スーパーハイトワゴンよりも長くて高い室内空間

軽自動車には現在主流となっている軽スーパーハイトワゴンというカテゴリーがあります。スズキではスペーシアが該当しますが、このエブリイワゴンと見た目はよく似ています。一体何が違うのでしょうか。スペーシアはエンジンが運転席より前にレイアウトされていますが、エブリイワゴンは運転席下にレイアウトされるセミキャブタイプとなっています。これは元々エブリイワゴンが商用車のエブリイをベースとしているためで、室内空間をできるだけ広くするためにフロントノーズを短くし、エンジンを運転席下にレイアウトしています。その結果、エブリイワゴンは軽乗用車でトップレベルの室内長を誇り、室内高もハイルーフ車はスーパーハイトワゴンを凌ぐ1420mmを実現しています。

豪華さよりも使い勝手を追求したエブリイワゴン

豪華さよりも使い勝手を追求したエブリイワゴン1

一方、最近のスーパーハイトワゴンは豪華さを追求していますが、このエブリイワゴンは非常にシンプルで、ユーザーの使い方に合わせてアレンジできる領域が非常に広くなっているのが特徴です。スーパーハイトワゴンは家族など人を乗せることを重視したクルマ作りがなされていて、こちらのエブリイワゴンは趣味の物を載せることを重視したクルマ作りとなっています。

豪華さよりも使い勝手を追求したエブリイワゴン2

見た目が同じでも、利便性は大きく異なっていますし、荷物を載せることを想定した乗り心地も少々硬めのセッティングです。エンジンが運転席下にあるためスーパーハイトワゴンと比べると、エンジン音が車内に侵入してくる度合いも少々高め。とはいえ、自在にカスタマイズできる広い室内空間は魅力ですし、最上級グレードのPZターボスペシャルには、左側のリアドアに電動のオートステップが装着されるなど高いホスピタリティは見逃すことはできません。

豪華さよりも使い勝手を追求したエブリイワゴン3

ボディカラーはクールカーキパールメタリックをはじめ、ムーンライトバイオレットパールメタリック、ブルーイッシュブラックパール3、パールホワイトそしてシルキーシルバーメタリックと5色を用意したエブリイワゴンの車両本体価格は150万7000円〜187万円となっています。

■スズキ エブリイワゴン価格表

グレード駆動方式WLTCモード燃費(km/L)車両本体価格
JPターボ 標準ルーフ2WD(FR)16.21,507,000円
4WD14.61,639,000円
JPターボ ハイルーフ2WD(FR)16.21,518,000円
4WD14.61,650,000円
PZターボ 標準ルーフ2WD(FR)16.21,650,000円
4WD14.61,782,000円
PZターボ ハイルーフ2WD(FR)16.21,661,000円
4WD14.61,793,000円
PZターボスペシャル 標準ルーフ2WD(FR)16.21,727,000円
4WD14.61,859,000円
PZターボスペシャル ハイルーフ2WD(FR)16.21,738,000円
4WD14.61,870,000円

 

この車種について詳しくみる

※記事の内容は2020年4月時点の情報で制作しています。

車種から記事を探す

注目のキーワード
LINEで無料診断してみる

©2024 Nyle Inc.