車を維持していく上で、燃料費は絶対に欠かせません。燃料費を直接左右する車の燃費性能を車選びのポイントのひとつとして考える方も多いのではないでしょうか。
車の燃費性能を確認する際にはカタログ燃費だけではなく、実際に車を使用した際のガソリン1Lあたりの走行距離である実燃費もチェックしておくようにすることが大切です。ここではホンダ「シャトル」の燃費性能について紹介します。
よくある質問
Q1:シャトルにはハイブリッド車はある?
A:はい、シャトルには2WD、4WDのどちらにもハイブリッド車の設定があります。ちなみに5ナンバーステーションワゴンでハイブリッド4WD車が設定されたのはシャトルが初めてです。
Q2:シャトルのカタログ燃費はどのくらい?
A:シャトルのJC08モードカタログ燃費は、ガソリン2WD車が22.0km/L、4WD車が18.8km/L、ハイブリッド2WD車が29.8~33.2km/L、4WD車が26.0~27.8km/Lです。
Q3:シャトルの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:シャトルの実燃費はガソリン2WD車が16.36km/L、4WD車が17.92km/L、ハイブリッド2WD車が20.32km/L、4WD車が17.37km/Lです。JC08モード燃費においてはカタログ燃費と実燃費の差があるのが一般的で、3割程度の差までは許容範囲であるとされています。シャトルの実燃費はハイブリッド車ではカタログ燃費と実燃費の差が大きいですが、ガソリン車においては平均値よりも差が少ないといえるでしょう。
Q4:シャトルの走行性能は?
A:シャトルでは専用設計されたステアリングやサスペンションシステムを搭載し、軽快で安定した走りとロングドライブでも疲れにくい快適な乗り心地を実現しています。また日本の道路事情に適したボディサイズで取り回しが良く、全高も154.5cmに抑えてあるので立体駐車場が利用しやすい点も魅力です。
シャトルの燃費の特徴
2015年5月に登場したシャトルは、ホンダ独自の力強い走りと低燃費を両立させる1.5Lエンジンに薄型高出力のモーター、ダイレクトな加速感が楽しめる7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を採用し、低燃費を実現しています。
また、シャトルは4WDにハイブリッド車を設定していますが、これは5ナンバーステーションワゴンとしては初(※2015年4月、ホンダ調べ)ということ。4WD車でも燃費の良さを追求する方にはうれしいポイントでしょう。
ガソリン車には高効率で低燃費に貢献する最高出力129psを発揮する1.5L直噴エンジンに、エンジン効率の良い領域を維持して燃費向上に貢献するCVTを組み合わせ、ホンダ車ならではの走りの良さと低燃費を追求しています。
シャトルのカタログ燃費
シャトルのJC08モードカタログ燃費は以下の通りです。
・ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
HYBRID Honda SENSING | 2WD | 33.2km/L |
4WD | 27.8km/L | |
HYBRID X Honda SENSING | 2WD | 32.4km/L |
4WD | 27.8km/L | |
HYBRID Z Honda SENSING | 2WD | 29.8km/L |
4WD | 26.0km/L |
・ガソリン車
グレード | 駆動方式 | 燃費 |
---|---|---|
G Honda SENSING | 2WD | 22.0km/L |
4WD | 18.8km/L |
シャトルのライバル車のカタログ燃費を比較
シャトルは5ナンバーサイズのステーションワゴンです。近年はステーションワゴンの大型化か進み、コンパクトな5ナンバーステーションワゴンは少なく、同クラスのライバルとして挙げられるのはトヨタ「カローラフィールダー」のみといった状態です。
ここではカローラフィールダーに加え、5ナンバーステーションワゴンではありませんが、積載力が高くステーションワゴン感覚で使用できるトヨタ「プリウスα」とも比較してみましょう。
トヨタ「カローラフィールダー」
日本の道路事情に適した取り回しやすいサイズ感と、万人受けするエクステリアデザインで、ビジネスで使用されることも多いのがこのカローラフィールダーです。ステーションワゴンならではの積載性に加え、ハイブリッド技術に定評のあるトヨタ車ならではの優れた燃費性能も魅力です。
カローラフィールダーのJC08モードカタログ燃費はハイブリッド2WD車が34.4km/L、ガソリン2WD車が17.0~23.0km/L、4WD車が16.4km/Lです。
シャトルは2WD車ではハイブリッド車、ガソリン車ともにカローラフィールダーの燃費に後れを取っていますが、ガソリン4WD車の燃費はシャトルがカローラフィールダーを上回っています。
トヨタ「プリウスα」
プリウスαは世界初の量産ハイブリッドカーとして知られているプリウスの派生モデルで、ハイブリッド専用のミニバンです。プリウスの優れた燃費性能に積載性や室内空間の広さをプラスし、ロングセラーとなっています。
プリウスαのJC08モードカタログ燃費はハイブリッド2WD車が26.2km/L。排気量や車両重量、ボディサイズに差があるので単純比較はできませんが、燃費の数値だけで比較するとシャトルはプリウスαの燃費を上回る結果となりました。
シャトルの実燃費
現在、シャトルに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e 燃費」によると、シャトルの実燃費はガソリン2WD車が16.36km/L、4WD車が17.92km/L、ハイブリッド2WD車が20.32km/L、4WD車が17.37km/Lです。
カタログ燃費とは差が出ていますが、これはシャトルに限ったことではありません。JC08モード燃費では、カタログ燃費と実燃費の間に差が出るのが一般的なのです。
そもそも、JC08モード燃費とは平坦でまっすぐな道でライトやエアコンなどを使わずに一定の条件下で計測されているもので、指標に使われる数値といえます。しかし、日常生活ではさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との差が生まれるのです。
路面の状態や運転の仕方によって実燃費は変わりますが、だいたい平均3割程度は実燃費が低くなるといわれているため、シャトルのカタログ燃費と実燃費の差はハイブリッド車では平均値よりもやや大きいといえますが、ガソリン車においては平均値よりも差が少ないといえるでしょう。
シャトルの走り
走行性能や乗り心地も車選びの際には確認しておきましょう。
専用設計されたステアリングやサスペンション
シャトルでは、シャトル専用に設計されたステアリングやサスペンションシステムを採用し、軽快さと安定感のある走りと、疲れを感じにくい快適な乗り心地を実現しています。
取り回しが良く、運転しやすい
シャトルは日本の道路事情に適した5ナンバーサイズで、最小回転半径は4.9mを実現しています。そのため取り回しが良く、市街地でも運転しやすさを実感できるでしょう。また全高は154.5cmを実現しているので、多くの立体駐車場が利用できる点も魅力です。
取り回しの良さと優れた燃費性能がシャトルの魅力
5ナンバーステーションワゴンは少なくなりましたが、シャトルはステーションワゴンならではの積載性はもちろん、優れた燃費性能や取り回しの良さも魅力のモデルです。駆動方式にかかわらずハイブリッド車がラインナップされている点も評価できるポイントといえます。
車選びの際には実燃費や走行性能をきちんと確認して、納得できる性能を持つモデルを選ぶようにしましょう。
※記事の内容は2020年3月時点の情報で執筆しています。