メルカリは、利用者数・出品総数ともに非常に多く、スマートフォンから手軽に利用できる、人気のフリマアプリです。さまざまな商品が売買されているメルカリですが、中古車や高級腕時計といった高額な商品も数多く取引されています。しかし、インターネット上でのやり取りで売買が完結するメルカリは、ユーザー同士のトラブルもあるため、利用するには注意が必要です。
そこで、メルカリでの中古車売買のメリットやデメリット、実際に起こったトラブル事例などについて詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- メルカリは個人同士で簡単に物の売り買いができるフリマアプリ
- メルカリでは中古車売買も可能!ただし購入トラブルに要注意
- 定額カルモくんなら新車でも負担を抑えて安心して乗れる!
メルカリとは
メルカリとは、個人同士で簡単にモノの売り買いができるフリマアプリです。会員登録費や月会費が一切かからず、出品時も購入時も手数料0円で気軽に利用できることから近年人気を集めています。
購入時だけでなく出品時の操作が簡単なのも特徴で、例えば「まだ使えるけどもう必要ないモノ」を売りたいときは、売りたいモノを撮影し、案内にそって商品の状態や価格、配送方法を設定するだけで出品が完了します。
メルカリで売れたお金は、全国のコンビニエンスストアや飲食店、ドラッグストアなどさまざまなお店で利用することができ、そのままメルカリでの買い物に使うことも可能です。
メルカリの中古車販売の特徴
メルカリでは、2016年5月から自動車の取り扱いをスタートしています。しかし、ユーザー同士の直接のやり取りで売買が進められるため、購入トラブルもあったようです。
そのような中、メルカリは利用者の声を受けて、自動車を安心・安全に購入するための「メルカリあんしん自動車保証」と、出品者の手間を減らすための「車検証2次元コード出品」機能を2019年6月より導入しました。
「メルカリあんしん自動車保証」とは?
あんしん自動車保証は、メルカリへの出品時に特定の条件を満たした車両を対象として、取引完了後の3ヵ月間、「走る・曲がる・止まる」に関わる中古車の修理サービスを、メルカリが無料で提供するというものです。
保証対象車両の出品時の条件としては、国産車であること、年式が10年以内であること、走行距離が10万km以内であること、車検証が有効期限内であること、出品者による車両の動作チェック済みであることなどがあります。
「車検証2次元コード出品」機能とは?
車検証2次元コード出品とは、車検証の2次元コード(QRコード)に、スマートフォンのカメラをかざすだけで、その車両のメーカー名や車種、車検証の有効期限などの商品情報が自動入力されるという機能です。出品者が手間をかけず、スムーズに出品することができます。
※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
このほかにも、メルカリは自動車輸送会社と連携することで、取引画面上から「車両の輸送+名義変更代行」を予約できるようにするなど、中古車売買のリスクや手間を軽減するためのサービスを導入しています。
メルカリを使った中古車売買のメリットとデメリット
このように中古車売買のサービスを充実させているメルカリですが、それでも注意したほうがいいポイントがあります。メルカリで中古車を売買する際のメリットとデメリットについてまとめました。
メルカリの中古車売買のメリットは?
大人気となっているメルカリのメリットについては、すでにご存じでしょうが、あらためて確認しておきましょう。
・ユーザー数が多いため選択肢が豊富
メルカリの特徴として、巨大フリマアプリならではの圧倒的なユーザー数が挙げられます。売り手・買い手ともに非常に多く、利用者数は2013年のサービス開始以降、右肩上がりに増加し続けています。出品者数が多い分、中古車の出品も数多く、購入者にとっては選択肢が豊富にあるのがメリットです。
・仲介手数料は不要
メルカリでは、ユーザー同士が直接取引を行います。出品時も購入時も手数料0円なのが魅力で、中古車販売業者などに支払う仲介手数料が発生しないのがメリットです。
ただし、取引が成立した場合は、販売価格から10%が販売手数料として引かれ、販売者へ入金されます。しかし、出品者は販売価格を自分で設定できるため、販売手数料分を上乗せした価格にすれば問題ないでしょう。
メルカリの中古車売買のデメリットは?
便利で使いやすいメルカリですが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか、見ていきましょう。
・質の悪い売り手・買い手がいる
メルカリはスマホで手軽に利用できるという性質上、中古車のような高額商品だとしても、軽い気持ちで売買しようとするユーザーも少なからずいます。また、相手の顔が見えないということもあり、知識の乏しい買い手をだまして利益を上げようとする悪質なユーザーも中にはいます。
・販売価格に関するトラブルが発生してしまうかもしれない
メルカリでは、中古車の本体に価格がつけられ、出品されています。しかし、実際に購入する場合、販売価格以外にも、自動車の輸送費や自動車重量税などの税金、法定費用、さらに名義変更手数料など、もろもろの費用が必要となります。
販売価格に数万円~数十万円の上乗せが必要となるケースもあるため、「こんなに金額がつり上がるとは思わなかった」とトラブルに発展してしまう可能性もあります。
・現物の確認が難しい
メルカリで中古車を購入する場合、現物を確認することが難しく、サイト上に掲載された写真と商品の状態を説明したテキストだけで、購入するかどうかを判断しなくてはなりません。写真や説明文を確認して良い状態の車だと思っていても、実際に届くと説明とは違ったというケースもあるようです。
メルカリの中古車売買で実際にあったトラブル例
メリットもある一方で、注意したい点も多いメルカリでの中古車売買。実際にあったトラブル例を参考に、注意点を確認していきましょう。
車の状態の違いによるトラブル
メルカリでの中古車の売買は、数ある商品の中でも特に高額なやり取りとなります。そのため、購入後に届いた車の状態がサイト上の写真や説明と大きく異なる場合は、トラブルに発展してしまうケースがあります。
特に、車の傷や凹み、事故の修理跡、内装の汚れなどはサイト上に掲載された写真だけでは判断しにくく、車が届いてから問題になりやすいのが現状です。
こうしたトラブルを回避できるように、メルカリの運営側も出品者に対してガイドラインの遵守を徹底するよう促しています。しかし、必ずしもすべての出品者がガイドラインを守れているわけではありません。メルカリで中古車を購入する際は、必要な情報を得られない商品もあるということを念頭に置くべきでしょう。
販売価格に関するトラブル
デメリットでも解説したように、メルカリの中古車売買では販売価格に関するトラブルもあるようです。特に自動車税(種別割)は、出品者がほかの都道府県の購入者に販売した場合、出品者には手続きした月の翌月から自動税を月割りした金額が戻り、一方で購入者はその金額を負担しなければなりません。
こうした各種手続きや税金の負担については、事前にきちんと売り手と買い手で決めておかなければ、想定外の負担となってしまう可能性があります。
取引後の名義変更に関するトラブル
中古車の取引では、各種書類の名義変更の手続きが必要となります。名義変更は、売り手から書類を受け取り、必要書類を各種用意した上で、陸運支局に出向いて申請手続きを行わなければなりません。
しかし、メルカリの中古車売買では「売り手から必要書類が届かない」「手続きに対応してもらえない」といったトラブルもあるようです。こうした取引後の手続きについても、事前に話し合っておく必要があるでしょう。
カーリースなら安心・お得に新車に乗れる
ここまで読まれてきて、メルカリで中古車を購入するのはリスクが高いと感じた方もいると思います。
そこで、もっとリーズナブルで安全・安心に、かつ手軽に車に乗る方法としておすすめしたいのが、カーリースです。
新車に乗れる
中古車の場合、前の使用者がいる以上、ある程度の使用感や傷・汚れなどは我慢しなくてはならないでしょう。しかし、カーリースなら新車を購入するときと同様に、乗りたい車種やグレードなどに応じて新車を用意してもらうことができます。
多くのリース会社が国産メーカーのすべての車種を取り扱っているため、他のサービスと比べて選択肢も豊富です。
頭金・初期費用が不要
一括払いが難しい場合、中古車を自動車ローンで購入するということもあるでしょう。しかし、カーローンは金利が発生する上、月々の返済額以外にも頭金やボーナス払いなどがあるため、支出の負担も大きくなってしまいがちです。
カーリースであれば、頭金0円でボーナス払いもないため、月々一定の利用料だけで車に乗ることができます。初期費用がかからない分、気軽にカーライフを始められます。
メルカリでの中古車購入はリスクを理解した上で検討
フリマアプリ上の気軽な取引でも、トラブルが大事に至ると民事裁判に発展するケースもあります。中古車販売業者で購入する場合とは異なるリスクがあることを理解した上で、メルカリでの中古車の購入は慎重に検討することをおすすめします。
メルカリ上で記載されている情報は正確か、必要な手続きや書類、売り手は売買後の手続きも含めて誠実な対応をしてくれそうか、といったことを必ず確認しましょう。
よくある質問
Q1:メルカリで中古車を購入するメリットは?
A:メルカリは人気の巨大フリマアプリなので、圧倒的にユーザー数・出品数が多いため、購入者にとっては選択肢が豊富にあります。出品時も購入時も手数料0円なのが魅力です。取引が完了したら販売手数料10%が引かれますが、出品者は販売価格を自分で設定できるので、販売手数料分を上乗せすれば問題ないでしょう。
Q2:メルカリで中古車を購入するデメリットは?
A:フリマアプリという性質上、質の悪い買い手・売り手がいる可能性があります。中古車購入に関する知識が乏しい場合、悪質な出品者にだまされてしまうリスクに注意しなくてはなりません。また、販売価格に関するトラブルや、現物の確認が難しいといったデメリットもあり、購入は慎重に検討する必要があります。
Q3:メルカリの中古車販売にはどんなトラブル事例があるの?
A:車の状態はサイト上の情報だけでは確認が難しいため、購入後に届いた車の状態が悪かったというトラブルがあります。また、各種手続きや税金など、売り手と買い手のどちらが負担するのかといった金銭トラブルや、取引後に売り手が各種名義変更に対応してくれないといったトラブルもあります。
※記事の内容は2021年8月時点の情報で制作しています。