選びの際に重視する部分は人それぞれですが、居心地の良さに関わる内装も忘れずにチェックしたいもの。インテリアの質感や収納の充実度などは車によって異なるので、好みに合ったインテリアデザインか、収納の使い勝手に問題はないかなどを確認しておくことが車選びのポイントのひとつとなります。
ここでは三菱「ミラージュ」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- ミラージュは大人5人が窮屈さを感じることのない室内空間の広さを実現
- グレードによって内装カラーが異なる
- 分割可倒式のシートを搭載し、荷物に合わせて座席アレンジが可能
ミラージュの室内空間の特徴
2012年8月、12年ぶりに日本に復活した現行型のミラージュは、一般的なコンパクトカーよりもダウンサイジングした取り回しやすいボディサイズながら乗員が快適に過ごせる車内空間を確保するために、エンジンルームを可能な限りコンパクトな設計にした高効率パッケージを採用しました。
それにより、大人5人が窮屈さを感じることのない室内空間の広さを実現しています。また、インパネは水平基調デザインを採用することで広がりや開放感を感じさせるとともに、上面のデザインをシンプルに仕上げて良好な前方視界を確保しています。
ミラージュのグレードごとの内装
ここからは、ミラージュの内装をグレードごとに見ていきましょう。
明るく親しみやすい内装のベースグレード「M」
ベースグレードの「M」では、明るい印象のライトグレーの内装を採用。シート素材はファブリックです。
天井やピラーにはホワイトを採用しているので、開放感があり年代や性別を問わず好感を与える内装といえるでしょう。2020年4月のマイナーチェンジでは、メーターパネルやパワーウィンドウスイッチにカーボン調素材を使用し、質感を向上させています。
また、ミラージュのメーターには全車に高輝度常時透過照明点灯タイプの視認性の高いメッキリング加飾付きのメーターを採用。フルオートエアコンもパネル部分にメッキ加飾があしらわれ、さらにマルチインフォメーションディスプレイにはホワイト液晶を採用するなど細かい部分にもこだわり、上質な雰囲気に磨きをかけています。
スタイリッシュなブラック内装が特徴の上級グレード「G」
上級グレードの「G」では、ブラック基調の内装にブラックのシートが組み合わされ、洗練されたシャープな印象が際立つインテリアとなっています。天井色やピラーは「M」と同じくホワイトなので、圧迫感はなく、明るさも適度に感じさせてくれます。
シート素材は「M」と同じファブリックですが、「G」のシートにはステッチがあしらわれているため、よりスタイリッシュさが増しています。
加えて本革のシフトノブが装備されるほか、ステアリングホイールには本革の使用に加えてメッキとピアノブラック加飾が追加されます。控えめな加飾でさりげなく華やかさをプラスし、上級グレードらしい上質さを持たせているのが印象的です。
スタイリッシュなカラーリングが魅力の特別仕様車「BLACK Edition」
2021年4月に追加された「BLACK Edition」は、ブラックを効果的に配したスポーティーなエクステリアが特徴の特別仕様車です。
ブラック×レッドのカラーリングがほかのグレードと一線を画した洗練された室内空間を演出。本革巻きのシフトノブやステアリングホイールなどにレッドステッチがあしらわれ、スポーティーさも感じさせてくれるのが魅力です。
ミラージュの座席周りの収納
インパネ部分や座席周辺の収納の充実度は、車によって大きく違います。快適なドライブが楽しめるよう、収納も忘れずにチェックしておきましょう。
カップホルダー(フロント×2、リア×1)
フロントシートのカップホルダーは、運転席からも助手席からも手の届きやすいセンターコンソール部分に2個用意されています。
リアのカップホルダーはパーキングブレーキレバーの後方に1個しかありません。ミラージュにはリアドアにボトルホルダーが装備されていないので、後席にもドリンクを置けるスペースがもう少し欲しいところです。
オープントレイ
助手席前のインパネ部分、グローブボックスの上部にはオープントレイが用意されています。スマートフォンやメガネ、ハンドタオルなどドライブ中によく使用するものを保管するのにいいでしょう。
運転席インパネアンダートレイ
ステアリングホイール下部の奥まった部分には、横長のトレイが備わっています。
グローブボックス
助手席前の定番収納、グローブボックスは一般的なサイズです。車検証や自賠責保険証、取扱説明書などの書類入れとしては十分な大きさでしょう。
コンソールトレイ
コンソールトレイはガムやミントタブレット、リップクリームなどこまごまとしたものの収納に最適です。
寒冷地仕様を選択した場合は、この部分にシートヒーターのスイッチが設置されます。
フロントドアポケット(ボトルホルダー付き)
左右のフロントドアには、ドアポケットとボトルホルダーが付属します。
コンビニエントフック(助手席)
助手席のシートバックに用意されたコンビニエントフックは4kgまでの重さに耐えられます。ショッピングバックをそのまま掛けても安心です。
このほかに助手席のシートバックに、地図やタブレットが収納できるシートバックポケットが用意されています。
ミラージュにはグローブボックス以外の大型収納がなく、後席もシートバックポケット以外に小物の収納スペースがありません。加えて後席にはドリンクの置き場所も人数分確保されていないため、近年のライバル車と比較すると座席周りの収納は少し物足りない印象です。
ミラージュの荷室&座席アレンジ
ミラージュの荷室は定員が乗車していても日常の買い物などには対応できる容量を確保しています。また床下にカーゴフロアボックスを採用しているので、こまごましたものもすっきりと収納でき、実用性が高められています。
後席には6:4分割可倒式シートを採用しているので、乗車人数や荷物の大きさに合わせてシートアレンジが可能です。
また、後席をすべて倒すと段差のないフラットなフロアが出現。積載性に配慮した設計となっています。
上質感のあるインテリアデザインが魅力のミラージュで楽しいカーライフを
ミラージュの内装は上質さと洗練された雰囲気を持つのが魅力です。
現行モデルは2012年に登場しており基本設計が古いため、今時の軽スーパーハイトワゴンやコンパクトカーと比較すると座席周りの収納スペースの充実度では若干後れを取っているかもしれませんが、荷室の積載性はコンパクトカーとしては十分でしょう。
車の内装や収納は、居心地の良さを左右する大切な車選びのポイントです。エクステリアのデザインや燃費性能などと同様に細かい部分までしっかり確認することが、楽しいカーライフを実現することにつながるといえるでしょう。
よくある質問
Q1:ミラージュの室内空間の特徴は?
A:現行型のミラージュは一般的なコンパクトカーよりもダウンサイジングしたボディサイズながらも、エンジンルームをできるだけコンパクトにして乗員空間を最大限に確保する高効率パッケージを採用したことで、大人5人が乗車しても窮屈さを感じることのない室内空間を実現しています。
Q2:ミラージュのグレードごとの内装の違いは?
A:「M」では明るく親しみやすいライトグレーの内装を採用。上級グレード「G」は、ステッチを施したブラックのシートを採用するとともにステアリングホイールなどに本革を使用し、上質感を持たせた仕上がりが特徴です。特別仕様車「BLACK Edition」はブラック×レッドのカラーリング+レッドステッチによってスポーティーかつスタイリッシュな室内空間に仕上げています。
Q3:ミラージュの荷室は十分に荷物が積める?
A:ミラージュはコンパクトなボディサイズながらも日常的な買い物には十分な大きさの荷室を備えています。荷室の床下にはカーゴフロアボックスを装備し、こまごましたものもすっきりと収納できるように工夫されている点もポイントです。また、後席には6:4分割可倒式のシートを採用しているので、荷物の大きさに合わせて座席アレンジもできます。
※記事の内容は2021年6月時点の情報で執筆しています。