衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術は、近年の新型車にはなくてはならないものではありますが、メーカーや車種によってその充実度は異なります。車選びの際にはその車の安全性能をよく確認することが大切です。
ここでは、マツダ「CX-5」の安全性能について解説します。
この記事のPOINT
- CX-5には全車に「i-ACTIVSENSE」を搭載
- ベースグレードを除き「クルージング&トラフィック・サポート」が標準装備
- CX-5は全車が「サポカーSワイド」に該当する安全性能を有している
CX-5の安全性能の特徴は?
CX-5には、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、ペダル踏み間違い加速抑制装置などのさまざまな先進安全技術が装備されたマツダの先進安全技術パッケージ「i-ACTIVSENSE」が全車に標準装備されています。
なお、CX-5は交通事故削減のために政府が主導して普及活動に取り組んでいる「サポカー」の中でも、最も安全性能が充実した区分の「サポカーSワイド」に相当し、高齢者をはじめとするすべてのドライバーに推奨できる高い安全性能を備えているのが特徴です。
CX-5に搭載されている先進安全技術
ここからは、CX-5に採用されているおもな先進安全技術について見ていきましょう。
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(夜間歩行者検知機能付き)
システムが先行車や前方の歩行者を検知している状態で衝突の可能性があると判断すると、ディスプレイ表示や音で警告し、ブレーキを制御することで衝突回避や衝突時の被害軽減をサポートします。
AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)
進行方向に障害物を検知している状態でアクセルを強く踏み込んだ場合、エンジン出力を調節して駆動力を抑制し、急発進や急加速を防ぐシステムです。停車時、もしくは約10km/h以下の徐行時に作動します。
スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退時)
約2~8km/hでの低速で後退時、後方に障害物を検知し衝突の危険がある場合は自動でブレーキを作動させ、衝突事故防止・衝突被害軽減を図るシステムです。
レーンキープ・アシスト・システム
ウィンカー操作なしに車線を逸脱しそうになると、警告を発してドライバーに注意喚起するとともに、ステアリング操作をアシストして逸脱回避をサポートするシステムです。また、約60km/h以上で走行中に車線中央付近の走行を維持したり、カーブに沿って走ったりするようにアシストするライントレース機能もあります。
アダプティブ・LED・ヘッドライト
先行車や対向車の状況をシステムが判断し、ヘッドライトの照射範囲や明るさを自動で調節するシステムです。夜間の視認性の向上を図り、安全運転に貢献します。
ブラインド・スポット・モニタリング/リア・クロス・トラフィック・アラート
「ブラインド・スポット・モニタリング」は死角になりやすい隣車線の後方の車両を検知すると、検知した側のドアミラー表示を点灯させて車両の存在をドライバーに教えます。その状態でウィンカーを作動させると警告音やインジケーターの点滅で注意を促し、車線変更時の安全確認をサポートします。
同じシステムが後退時には「リア・クロス・トラフィック・アラート」として機能します。バックでの出庫の際などに後方左右からの接近車両を検知して、ドライバーに警告します。
ドライバー・アテンション・アラート
システムがドライバーの正常運転パターンを学習します。実際の運転が正常なパターンと異なるとシステムが判断した場合は、メッセージを表示させてドライバーの休憩を促すシステムです。ドライバーの疲労を軽減し、交通事故防止に貢献します。
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
システムが加減速をサポートし、あらかじめ設定した車間距離を保って先行車に追従走行するシステムです。先行車がいない場合は設定した速度までゆっくりと加速し定速で走行します。
CX-5は全車速追従機能付きなので、渋滞時などに先行車が停止した場合には自車も停止し、再発進後は追従走行を再開します。ドライバーの負担を軽減し、安全運転をサポートする機能です。
クルージング&トラフィック・サポート(Smart Editionを除くグレードに標準装備)
先行車との車間距離を一定に保ちつつ、車線を検知している場合は車線に沿った走行をアシストしてくれる運転支援機能です。車線が検知できない場合は、先行車の走行軌跡に沿った走行支援を行います。
360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー(センター/コーナー)
車体の前後左右に設置された4つのカメラの映像を利用して車両を上から見たような映像などを表示して、ドライバーから見えにくい位置の安全確認をサポートします。
交通標識認識システム
交通標識をシステムが認識し、ディスプレイに表示させて標識の見落としを防ぎます。
高い安全性能を備えたCX-5
CX-5はグレードによる安全性能の差が小さく、先進安全技術は充実しています。
危険な状況になる前に危険自体を回避する、そんなマツダの安全思想を反映したCX-5で安全・快適なカーライフを楽しみましょう。
よくある質問
Q1:CX-5には先進安全機能は全車標準装備されているの?
A:はい、CX-5には衝突被害軽減ブレーキをはじめ、ペダル踏み間違い急発進抑制装置などのさまざまな先進安全技術を採用したマツダの先進安全技術パッケージ「i-ACTIVSENSE」が全車に標準装備されています。
Q2:「i-ACTIVSENSE」にはどんな機能があるの?
A:ペダル操作ミス時の急発進抑制をサポートする「AT誤発進抑制制御」や運転支援技術の「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」、道路標識の見落とし防止をサポートする「交通標識認識システム」など多彩な先進安全技術が搭載されています。
Q3:CX-5はどの「サポカー」に該当するの?
A:CX-5は、全車が最も安全装備が充実した区分の「サポカーSワイド」に該当します。
※この記事は2024年2月時点の情報で制作しています