軽自動車はボディサイズに制限があるため、かつては狭くて窮屈というイメージが先行していたこともありました。しかし現在の軽自動車はコンパクトカーに匹敵するような広い室内空間や、居心地の良さにこだわった内装デザインを持つモデルが多く登場しています。車の内装はドライブの快適さを左右する部分のため、車選びの際にはしっかりと確認するようにしましょう。
ここでは、マツダ「フレアワゴン」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- 従来型よりも室内高・室内幅を拡大
- 内装はタイプごとに個性が異なる
- 後席を倒せば27インチの自転車も積み込める
フレアワゴンの室内空間の特徴
2018年2月に登場した現行型のフレアワゴンは、新プラットフォームを採用したことにより室内高・室内幅を拡大し、居住性を向上させています。天井や両サイドもまっすぐのBOX型のボディ形状のため、ヘッドクリアランスはもちろん肩周りの空間にも余裕があり、ゆとりをもって運転できるのが魅力。
室内高を高く取るだけでなく、低床設計としたことで乗り降りも楽にできます。また、すべての席のシートが独立してスライドできるため、どの席に座っていても体格に合わせた楽な姿勢でドライブが楽しめるように配慮されているのもポイントでしょう。
フレアワゴンの内装の特徴
ここからは、フレアワゴンの内装について詳しく見ていきましょう。なお、フレアワゴンにはノーマルタイプとクロスオーバーSUVテイストのタフスタイル、大型グリルが印象的な迫力のあるエクステリアが特徴のカスタムスタイルの3種類のスタイルの設定があり、スタイルごとに内装は異なります。
同じスタイル内ではグレード間の差はほとんどないため、ここではスタイルごとの内装を紹介しましょう。
シンプルで親しみやすいノーマルタイプ
ノーマルタイプでは、明るいアイボリーのファブリックシートを採用し、世代を問わず誰にでも好感を与える親しみやすい内装としています。
加飾類はほとんど使用されず、シンプルな印象。インパネはアイボリーにブラックのデコレーションパネルを組み合わせ、アクセントとしてレッドをあしらって遊び心を表現しています。
インテリアカラーは基本的にブラックですが、ノーマルタイプの上級グレードである「HYBRID XS」に設定のあるホワイトツートーンルーフを選択した場合のみベージュ内装となります。
SUVらしいアクティブな印象のタフスタイル
クロスオーバーSUVテイストのタフスタイルの内装は、その名のとおりSUVらしさを感じさせるタフさやアクティブさが特徴です。
インテリアカラーはブラックのみ。シート素材には撥水加工を施したタフスタイル専用のファブリックを採用しました。
ステッチやメーターリング、エアコンルーバーリングにアクセントとしてオレンジを使用することで、タフさの中にも遊び心を感じさせます。
また、助手席のアッパーボックスは工具箱をイメージしたタフスタイル専用デザインとなることに加え、インパネにガンメタリックを採用することで、ガンメタリック塗装のエアロパーツを装着したエクステリアとの一体感を演出しています。
上質さと精悍さを兼ね備えたカスタムスタイル
メッキを多用した迫力のあるエクステリアを持つカスタムスタイルの内装はブラック1色。一部にレザー調素材を使用、レッドステッチをあしらったシートを標準装備し、ほかのタイプと一線を画した精悍さが魅力です。
インパネにはブラックパールが採用され、シルバーのデコレーションパネルと組み合わされました。エアコンルーバーにもメッキ加飾が使用され、きらめきが室内を彩ります。
ステアリングホイールやシフトノブは本革巻きになり、スポーティーさを室内にもたらすとともに上質さに磨きをかけています。
フレアワゴンの座席周りの収納
こまごましたものを収納しておく座席周りの収納も確認しておきましょう。
インパネアッパーボックス
インパネアッパーボックスはしっかりとリッドが閉まるので、走行中でも安心です。収納物が外から見えることもないため、長財布などの貴重品の収納にもいいでしょう。
インパネボックス(助手席)
インパネアッパーボックス下にあるインパネボックスは、スリムタイプのティッシュボックスが収まるサイズです。ティッシュボックスの収納場所が確保されているのはうれしいポイントでしょう。
インパネドリンクホルダー
ドリンクホルダーは運転席・助手席に1個ずつ設置されています。引き出し式で使用しないときは収納できるので邪魔になりません。
インパネセンターポケット
スマートフォンが収納できるポケットもあります。なお、ターボ車には全車にUSB端子が標準装備されるので、充電しながら収納することも可能です。USBチャージャーはタフタイルとカスタムスタイル全車、ノーマルタイプの「HYBRID XS」に搭載されています。
シートアンダーボックス
助手席の座面下には収納ボックスがあります。人目に付かせたくないものや使用頻度の高くないものを収納しておくといいでしょう。汚れものなどの収納にも適しています。
折りたたみ式シートバックテーブル(運転席は「HYBRID XG」を除く全車に標準装備、助手席はカスタムスタイルの「HYBRID XS」「HYBRID XT」に標準装備)
グレードによっては、前席のシートバックに折りたたみ式のテーブルが用意されています。ドリンクホルダーが2個、ショッピングフックが3個付属しているので、さまざまなシーンで役立つでしょう。小さな子供のいるファミリーには特に便利なアイテムなのではないでしょうか。休憩時の食事の際などに大いに活躍してくれるでしょう。
このほか、車検証などの書類入れとして利用できる助手席前のグローブボックスや紙袋やビニール袋をかけておけるショッピングフック、フロント・リアドアのボトルホルダーなども備わっています。
フレアワゴンの荷室&座席アレンジ
フレアワゴンは最低地上高510mmを維持していることに加え、開口部が大きいので荷物の積み降ろしも楽に行えます。
後席を倒せば27インチの自転車が積み込める広大なスペースが出現します。
フルフラットにもなるため、休憩時にはゆっくりと足を伸ばしてくつろげます。
後席には分割可倒式のシートを採用していることに加え、助手席には前倒し機構が搭載されているので、後席の片側と助手席を倒して長さのある荷物を積み込むことも可能です。
自分の好みにあったフレアワゴンで満足のいくカーライフを手に入れよう
フレアワゴンは3つの異なるスタイルを用意しています。エクステリアの個性に合わせてインテリアもそれぞれ異なる雰囲気に仕上がっているので、自分の個性に合う内装のフレアワゴンを選んで、カーライフを思う存分楽しんでください。
よくある質問
Q1:フレアワゴンの室内空間の特徴は?
A:フレアワゴンでは、新プラットフォームを採用し、室内高と室内幅を拡大したことによって居住性を向上させています。また天井や両サイドがまっすぐなBOX型のボディを採用しているため、ヘッドクリアランスや肩周りにも余裕があり、リラックスして運転できるのが特徴です。さらに全席に独立してリクライニングできる機能があるため、どの席に座っても体格に合わせた状態でくつろげます。
Q2:フレアワゴンのグレードごとの内装の違いは?
A:フレアワゴンではノーマルタイプとタフスタイル、カスタムスタイルの3タイプを用意しており、それぞれ内装が異なります。ノーマルタイプはアイボリーシートを採用した親しみやすい内装で、タフスタイルはガンメタリックのインパネにオレンジのアクセントカラーをあしらったアクティブな内装、カスタムスタイルはブラックパールやメッキ加飾を使用した上質で精悍な雰囲気の内装となっています。
Q3:フレアワゴンの荷室は十分に荷物が積める?
A:フレアワゴンの荷室は最低地上高を510mmに抑えていることに加え、開口部を広く取っているため荷物の積み降ろしがしやすいのが特徴です。また後席をすべて倒せば27インチの自転車が積み込める大容量のスペースが出現。フルフラットにして足を伸ばしてくつろいだり、後席の片側と助手席を倒して長い荷物を積み込んだりもできます。
※記事の内容は2021年4月時点の情報で執筆しています。