車のグレード選びは面倒、違いがわからないので価格で決める、という声を耳にします。しかし、車はグレードによって仕様が異なり、場合によってはエンジンや安全性能にも差があるケースもあるので、よく確認して自身に合ったものを選ぶ必要があります。
ここでは、マツダの軽スーパーハイトワゴン「フレアワゴンカスタムスタイル」のグレードについて解説します。
この記事のPOINT
- フレアワゴンカスタムスタイルのグレードは「XS」と「XT」の2種類
- 「XT」はターボエンジンを搭載し、力強い加速が得られるパワーモードスイッチを備えている
- フレアワゴンカスタムスタイルのおすすめグレードは「XS」
フレアワゴンカスタムスタイルのグレード構成
フレアワゴンカスタムスタイルのグレードは「XS」と「XT」の2種類です。フレアワゴンカスタムスタイルはスズキ「スペーシアカスタム」のOEM供給モデルであり、基本的な装備は共通しています。ただしグレード構成は異なり、スペーシアカスタムには一部の快適装備を省いて買いやすい価格設定としたグレード「HYBRID GS」がありますが、フレアワゴンカスタムスタイルでは「HYBRID GS」に相当するグレードの設定はありません。
両グレードともにマイルドハイブリッドシステム搭載であり、駆動方式は2WDと4WDから選択できます。また、フレアワゴンカスタムスタイルは標準モデルである「フレアワゴン」より価格設定が高額であり、フレアワゴンでは設定のない機能を搭載していたり、フレアワゴンではオプション設定である機能が標準装備であったりなど、全体的に豪華な装備となっているという特徴があります。
エクステリアは、メッキとつや感が美しいブラックを組み合わせた大型のフロントバンパーガーニッシュ、メッキバックドアガーニッシュ、エアロバンパーなどによって上質さと存在感を演出。足回りは15インチのアルミホイールが標準装備です。
なお、フレアワゴンについて、またフレアワゴンカスタムスタイルの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
フレアワゴンカスタムスタイルの安全性能について、詳しくはこちら
フレアワゴンカスタムスタイルのグレードごとの特徴
ここからは、フレアワゴンカスタムスタイルのグレードごとの装備内容を比較していきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | XS | XT |
---|---|---|
エンジン | NAエンジン+モーター (マイルドハイブリッドシステム) | ターボエンジン+モーター (マイルドハイブリッドシステム) |
駆動方式 | 2WD・4WD | |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 2WD:23.9 4WD:22.4 | 2WD:21.9 4WD:19.8 |
全長(mm) | 3,395 | |
全幅(mm) | 1,475 | |
全高(mm) | 1,785 | |
最小回転半径(m) | 4.6 |
装備が充実している「XS」
〈グレード「XS」の車両本体価格〉
グレード | XS | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 200万6,400円 | 212万6,300円 |
フレアワゴンカスタムスタイルはデザイン性を重視したモデルであり、車両本体価格は200万円を超えています。スーパーハイトワゴンは軽自動車の中では車両本体価格が高いボディタイプといえますが、その点を考慮してもフレアワゴンカスタムスタイルは高額なモデルであるといえるでしょう。
その分装備はかなり充実しています。後席両側のワンアクション電動スライドドアが標準装備であり、スライドドアの開閉中に任意の位置でドアを停止できる「一時停止機能」、ドアが閉まりきる前にドアロックを予約できる「予約ロック機能」などの便利機能が搭載されています。
また、現行型のトピックのひとつである「マルチユースフラップ」も備わっています。これは後席左右に設置されており、フラップを引き出して位置や角度を調整することでオットマンとして使用したり、座席に置いた荷物の落下を防止するストッパーとしたりと、シーンに合わせてアレンジできるのが魅力です。
そのほかにも室内の空気を循環させるスリムサーキュレーター、運転席・助手席のシートヒーター、ロールサンシェード、USBチャージャーなども備わっており、ロングドライブも快適に楽しめそうです。
ボディカラーの選択肢は、モノトーン4色、2トーン2色の計6色から選択が可能です。
ターボエンジン搭載の「XT」
〈グレード「XT」の車両本体価格〉
グレード | XT | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 228万300円 | 240万200円 |
「XT」はターボエンジンが搭載されるグレードで、走りに余裕があります。ステアリングにはパワーモードスイッチが備わっており、押すとエンジンやCVTの制御変更に加え、モーターアシストをトルクアップさせ高速道路の合流や追い越しなどで力強く加速します。
また、「XS」ではオプション設定である「全方位モニター用メモリーナビゲーションパッケージ」が標準装備です。
そのほかの装備内容はほぼ「XS」と同じであり、ボディカラーの選択肢も変わりません。
フレアワゴンカスタムスタイルのおすすめグレードは「XS」
フレアワゴンカスタムスタイルは両グレードとも後席両側のワンアクション電動スライドドア、スリムサーキュレーターなどを採用しており、装備が充実しています。日常使いであれば「XS」で十分でしょう。
高速道路を使用してのロングドライブが多い方や、大人4人が乗る機会が多い方であればターボエンジンを搭載する「XT」がいいかもしれません。
よくある質問
Q1:フレアワゴンカスタムスタイルのグレード構成は?
A:フレアワゴンカスタムスタイルのグレードは「XS」「XT」の2種類で、いずれもマイルドハイブリッドシステム搭載、駆動方式は2WDと4WDから選択できます。
Q2:「XS」と「XT」の違いは?
A:「XS」はNAエンジンですが、「XT」はターボエンジンを搭載しています。また、「XT」では「XS」でオプション設定されている「全方位モニター用メモリーナビゲーションパッケージ」が標準装備です。
Q3:フレアワゴンカスタムスタイルのおすすめグレードは?
A:買い物や送迎などの日常的な使用がメインであれば、「XS」がおすすめです。高速道路を使用したロングドライブをよくする方や、大人4人での乗車機会が多い方はターボエンジン搭載の「XT」がいいでしょう。
※この記事は2024年1月5日時点の情報で制作しています