車種選びは比較的スムーズに進んでも、その後に待っているグレード選びに苦手意識を持つ方は少なくないようです。カタログを見ながら細かい装備内容をひとつずつ確認していくのは面倒かもしれませんが、車はグレードによって特徴が異なるため、グレードの違いを把握して自分に適したグレードを選ばないと後悔することになりかねません。
ここでは、スズキ「スペーシア」のグレードについてわかりやすく解説します。
この記事のPOINT
- スペーシアのグレードは2種類
- スライドドアのパワースライド機能の有無が2つのグレード間で最も大きな違い
- おすすめは「HYBRID X」
スペーシアのグレード構成
スペーシアのグレードは「HYBRID G」「HYBIRID X」の2種類で、価格はこの順に高額になります。なお、駆動方式はどちらのグレードにも2WDに加えて4WDの設定があります。
スペーシアのグレードごとの特徴
ここからは、スペーシアのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
スライドドアにパワースライド機能が搭載されない「HYBRID G」
スライドドアにパワースライド機能がない
「HYBRID G」と上級グレード「HYBRID X」との最も大きな違いは、価格の安い「HYBRID G」にはパワースライドドアが装備されないことにあります。後席両側ともスライドドアではありますが、パワースライド機能がなく、オプションでも追加できないのは残念なポイントといえるでしょう。せめて助手席側だけでも欲しいところです。
キーシステムは携帯リモコンを身につけていればキー操作なしでドアの解錠や施錠ができたり、スイッチでエンジンを始動できたりする「キーレスプッシュスタートシステム」を採用。エアコンはエアフィルター付きのフルオートエアコンとなっています。
つまみを回すだけで風量の調整ができるエアコンルーバーや、アイドリングストップ中も一定時間冷たい風を送ってくれる「エコクール」、後席の足元に温風を送るリアヒーターダクト、4WD車の運転席には座面を温めてくれるヒートシーターも装備し、車内で快適に過ごせるように配慮されているのはうれしいポイントでしょう。
「スズキ セーフティ サポート」非装着車の選択も可能
スペーシアはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を全車に標準装備していますが、この「HYBRID G」では「スズキ セーフティ サポート」のレス仕様の選択も可能です。できるだけ安くスペーシアに乗りたいと考えるのであれば、「スズキ セーフティ サポート」非装着車を選択するのもひとつの手段といえるでしょう。
なお、「スズキ セーフティ サポート」非装着車を選択した場合、カーテンエアバッグも省かれます。
スペーシアの安全性能・「スズキ セーフティ サポート」について詳しくはこちら
利便性を高めた上級グレード「HYBRID X」
さまざまな便利機能を搭載するパワースライドドアを標準装備
上級グレードである「HYBRID X」では、後席両側のパワースライドドアが標準装備になり、格段に利便性が向上します。
スぺーシアのパワースライドドアはただ電動で開閉ができるだけでなく、さまざまな機能が搭載されているのが特徴です。携帯リモコンを操作しなくてもスイッチ操作で自動解錠・自動オープンできることに加え、ドアを半ドアの位置まで軽く閉めるだけでドアを自動で全閉してくれる「スライドドアクローザー」を標準装備しているため、ドアの開閉は楽に行えます。
さらに、パワースライドドアを閉めている途中で携帯リモコンによってドアロックを予約できる「パワースライドドア予約ドアロック機能」を搭載。ドアが閉まりきるまでその場にとどまる必要がないため、スムーズに行動できるでしょう。
また、パワースライドドアが作動している最中にハンドル操作やスイッチ操作によって好きな位置でパワースライドドアをストップできる一時停止機能もあるため、荷物の出し入れも余裕をもって行えます。
快適装備が充実
フロントドアガラスが紫外線を99%カットしてくれるスーパーUVカット機能に加え、暑さのもとになる赤外線をカットしてくれるIRカット機能付きのガラスになり、ドライブの快適性が向上。直射日光を防いでくれるほか、休憩時や子供の着替えなどの際にも役立つロールサンシェードもリアドアに標準装備されます。
車内の温度差をなくしてくれる装備も
車はインパネにエアコン送風口があるため、後席まで快適な温度にしようとすると前席が寒すぎたり暑すぎたりすることが多くあります。「HYBRID X」では「スリムサーキュレーター」を搭載し、室内の空気を循環させることによって車内全体を適温に保つように工夫されています。
コンパクトに設計されているため、大きな荷物を乗せるときにも邪魔になることはないでしょう。なお、「HYBRID X」の4WD車には運転席に加えて助手席にもシートヒーターが装備されます。
2トーンルーフの選択が可能
「HYBRID G」のボディカラーの選択肢がモノトーンのみであるのに対し、「HYBRID X」ではホワイト2トーンルーフの選択が可能になり、ボディカラーの選択肢が増えるのも魅力です。
オプションの追加でコネクテッドサービスの使用も可能
2021年12月に実施された一部仕様変更では、スペーシアがコネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応しました。「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車」の選択で使用が可能になります。
緊急時やトラブル時などのサポートが受けられる24時間365日対応のオペレーターサービスや、スマートフォンのアプリからスペーシアの状態の確認や遠隔操作ができるなど、より快適に、便利にスペーシアが利用できます。
なお、「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車」には、スマートフォン連携メモリーナビゲーションや全方位モニター用カメラのほか、USBソケット、ステアリングオーディオスイッチなどが含まれます。
「全方位モニター付きメモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車」は、「HYBRID G」の「スズキ セーフティサポート 非装着車」を除き選択可能です。
カーリースならスペーシアの上級グレードも夢じゃない
スペーシアに新車で乗るには、車両本体価格のほか、法定費用や各種手数料などの初期費用が必要です。初期費用は本体価格の1~2割ほどになることが多く、カーローンには含められないケースでは現金で支払わなければなりません。
また、カーローンを利用する場合は、頭金としてまとまった金額を用意することも考えられます。
車は人生最大の買い物のひとつともいわれるほど高価な買い物だけに、カーローンの借入可能額や予算によっては、希望するグレードをあきらめなければならないこともあるでしょう。
しかしカーリースであれば、頭金も初期費用も用意する必要がないため、貯金を切り崩すこともなく、憧れのグレードのスペーシアを手にすることが可能になります。
カーリースで憧れのグレードが手にできるワケ
カーリースは、リース会社が所有権を持つ車を、定額料金を支払うことでマイカーのように利用できる車のサブスクリプションサービスです。
月々のリース料には法定費用や各種手数料が含まれているため、頭金も初期費用も別途支払うことなく、定額料金だけで車に乗り始めることができます。
リース料は、本体価格から契約満了時の想定残価を引き、契約期間で割って算出されます。そのため、本体価格が購入よりも安くなる上、契約期間が長いほど月々のリース料を安くできます。購入費用を借入れるカーローンとは違い、金利という概念もありません。
スペーシアのおすすめグレードは「HYBRID X」
全高の高さ、室内の広さが魅力の軽スーパーハイトワゴンであれば、やはりパワースライドドアの装備はマストといえるでしょう。
両側にパワースライドドアが装備されることに加え、スーパーUVカット&IRカット機能付きのフロントガラスやスリムサーキュレーター、ロールサンシェードなど車内で快適に過ごせる装備もそろった上級グレード「HYBRID X」がスペーシアのおすすめです。
一般的に車は長期間使用するものです。使い勝手が良く、快適なカーライフが送れるグレードを見極めて楽しいカーライフを送ってください。
よくある質問
Q1:スペーシアのグレード構成は?
A:スペーシアのグレードは「HYBRID G」「HYBRID X」の2種類であり、価格はこの順に高額になります。なお、駆動方式は両グレードに2WDと4WDの設定があります。
Q2:スペーシアのグレードはどう選ぶ?
A:スペーシアの2つのグレードのあいだでの最も大きな違いはスライドドアのパワースライド機能の有無といえます。スペーシアでは上級グレードの「HYBRID X」に後席両側のパワースライドドアが装備されますが、「HYBRID G」にはパワースライド機能が標準装備されず、オプションでの追加もできません。パワースライドドアが必要かどうかでグレードを決めるといいでしょう。
Q3:スペーシアのおすすめグレードは?
A:ドアの予約ロック機能や一時停止機能など、さまざまな利便性を高める機能が搭載されたパワースライドドアをはじめ、スーパーUVカット・IRカット機能付きのフロントガラスや車内の空気を循環させて車内の温度差をなくしてくれる「スリムサーキュレーター」、ロールサンシェードなどの快適装備が充実する上級グレードの「HYBRID X」がスペーシアのおすすめグレードといえるでしょう。
※この記事は2022年8月時点の情報で制作しています