車を維持する上で、燃料費は絶対に欠かせません。一般的に車は継続して何年にもわたって使用するものなので、月々はわずかな額であっても積み重なると結果的にはかなり大きな差になります。
また、ガソリンの価格は社会情勢などによって上下するため、一定ではありません。ガソリンの値上げは家計を直撃することにもなります。そのため、車の維持費をできるだけ抑えるためにも、車を選ぶ際にはデザインや安全性能などに加えて、車の燃費もチェックしておくのがおすすめです。
ここでは、ホンダの軽自動車「N BOX」の燃費について紹介します。
よくある質問
Q1:N BOXのカタログ燃費はどのくらい?
A:N BOXには、ホンダ車ならではの力強い走りと低燃費を両立させたi-VTECエンジンと最高出力64psを発揮するターボエンジンの2種類のエンジンが採用されています。WLTCモードカタログ燃費は、i-VTECエンジンの2WD車は21.2km/L、4WD車は19.8km/L、ターボエンジン2WD車は20.2km/L、4WD車は19.0km/Lとなっています。
Q2:N BOXとライバル車の燃費を比較すると?
A:N BOXのライバル車としては、同じ軽スーパーハイトワゴンのダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」が挙げられます。この2車種とN BOXのカタログ燃費にはそれほど大きな差はなく、同等の燃費性能を有しているといえるでしょう。
Q3:N BOXの走行性能は?
A:N BOXではステアリング操作に応じてブレーキ制御を行い、スムーズなコーナリングを支援する「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載して、全高の高いスーパーハイトワゴンにありがちな横揺れを抑えた安定した走りを実現しています。加えて、手の小さな女性の方でも握りやすいように工夫がされているステアリングホイールを採用するなど、運転しやすいように配慮されているのも特徴です。
ホンダ N BOXの燃費の特徴
N BOXは、全車に信号待ちなどでの停車中に自動でエンジンを停止させるアイドリングストップシステムや、スイッチひとつでエアコンやエンジンなど車全体を燃費優先モードに切り替える「ECONスイッチ」、燃費に良い運転をすると照明色を変化させ、エコドライブをサポートする「アンビエントメーター」などの燃費向上に貢献する技術を複数搭載しています。
N BOXのカタログ燃費
N BOXはレースで培った技術を活かし、ホンダならではの力強い走りと低燃費を両立させたi-VTECエンジンと最高出力64psを発揮するターボエンジンの2種類のエンジンが採用されています。
N BOXのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
G | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
L/カスタムL | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
Lターボ/カスタムLターボ | 2WD | 20.2 |
4WD | 19.0 | |
EX/カスタムEX | 2WD | 21.2 |
4WD | 19.8 | |
EXターボ/カスタムEX | 2WD | 20.2 |
4WD | 19.0 |
N BOXの実燃費
現在、N BOXに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、N BOXの実燃費(2022年7月8日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
G/L/カスタムL/EX/カスタムEX | 2WD | 18.4 |
G/L/カスタムL/EX/カスタムEX | 4WD | 17.2 |
Lターボ/カスタムLターボ/ EXターボ/カスタムEXターボ | 2WD | 16.3 |
Lターボ/カスタムLターボ/ EXターボ/カスタムEXターボ | 4WD | 15.9 |
カタログ燃費と比べると差が出ていますが、これはN BOXに限った話ではありません。WLTCモードは日本で従来使用されていたJC08モードよりも実燃費に近い数値が出る燃費の計測方法ではありますが、カタログ燃費は決められた一定の環境下で計測されるのに対し、実燃費は車の使用環境によって変わるため、ある程度は悪化するのが一般的です。
N BOXとライバル車のカタログ燃費を比較!
N BOXのライバル車としては、ダイハツ「タント」やスズキ「スペーシア」などが挙げられます。ここでは、この2車種とN BOXのカタログ燃費を比較してみましょう。
ダイハツ「タント」
N BOXのライバル筆頭といえるモデルであるダイハツ「タント」は、ピラーレスの「ミラクルオープンドア」を標準装備し、使い勝手の良さには定評があります。
タントのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
L/L(スマートアシスト非装着車) | 2WD | 21.0 |
4WD | 20.0 | |
X /X“スペシャル” カスタムX/カスタムX“スタイルセレクション” | 2WD | 21.0 |
4WD | 20.0 | |
Xターボ | 2WD | 20.0 |
4WD | 18.8 | |
カスタムRS/カスタムRS“スタイルセレクション”(ターボ) | 2WD | 20.0 |
4WD | 18.8 |
N BOXとタントのカタログ燃費は、ほぼ同等といえるでしょう。
スズキ「スペーシア」
スズキ「スペーシア」は遊び心を感じさせる個性的なエクステリアデザインが特徴。スズキ独自のマイルドハイブリッドシステムを搭載し、優れた燃費性能が自慢のモデルです。
スペーシアのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID X | 2WD | 21.2 |
4WD | 20.2 | |
HYBRID G | 2WD | 22.2 |
4WD | 20.2 |
N BOXとスペーシアの比較ではほぼ同等ですが、グレードによってはスペーシアの燃費が若干良い傾向があるようです。
N BOXの走行性能&乗り心地
N BOXはホンダ車ならではの力強い加速はもちろんのこと、コーナリング性能も優れているのが特徴。ステアリング操作に応じてブレーキ制御を行い、スムーズなコーナリングを支援する「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載して、スーパーハイトワゴンにありがちな横揺れを感じさせない安定感を実現しています。
また、ステアリング操作が楽に行えるようステアリングギアレシオを最適化したり、ステアリングホイールの断面形状を楕円にして、手の小さな女性でも無理なく握れるようにしたりと、運転しやすいようにさまざまな配慮が見られるのもN BOXの特徴といえるでしょう。
カルモマガジン編集長・馬弓良輔の試乗記でN BOXの走行性能をチェック!
優れた燃費性能と走行性能を両立したN BOX
N BOXは、ライバル車と同等の燃費性能を持つことに加え、軽自動車の域を超える高い走行性能を有したモデルです。
燃料費は維持費の大半を占めるため、車種を決める際には実燃費もしっかりとチェックして車選びの参考にすることをおすすめします。
※この記事は2022年7月時点の情報で執筆しています