車はグレードごとに仕様や価格が異なるのはもちろん、車種によってはエクステリアデザインや走行性能に差があるケースも見られます。グレードの特徴を見極め、欲しい機能が過不足なく搭載されているグレードを選ぶことが満足するカーライフを送るための第一歩ともいえるでしょう。
ここでは、ホンダ「N-WGN」のグレード構成やグレードごとの装備内容についてわかりやすく解説します。
この記事のPOINT
- N-WGNには標準タイプとカスタムタイプがある
- エントリーグレード「G」は標準タイプのみでカスタムの設定はない
- N-WGNのおすすめグレードは「L」「カスタムL」
N-WGNのグレード構成
N-WGNではNAエンジンと、最高出力64psを発揮するターボエンジンの2種類のエンジンを採用しています。NAエンジンを搭載するグレードは「G」「L」の2種類、ターボエンジンを搭載するグレードは「L・ターボ」の1種類です。
「G」は標準タイプのみですが、「L」「L・ターボ」には標準タイプに加え、メッキグリルを採用し迫力のあるエクステリアが特徴の「カスタム」があり2種類のスタイルが設定されています。これらに加え、標準タイプの「L」をベースとした特別仕様車の「STYLE+ BITTER」の設定があります。
なお、N-WGNの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
N-WGNのグレードごとの特徴
ここからは、N-WGNのグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。なお、N-WGNは標準モデルとカスタムの2種類のタイプがありますが、内外装のデザイン以外は差がありません。
〈グレード別比較表〉
グレード | G/L/L 特別仕様車 STYLE+ BITTER | カスタムL | カスタムL・ターボ |
---|---|---|---|
エンジン | NAエンジン | ターボエンジン | |
駆動方式 | 2WD・4WD | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 23.2(2WD) 21.2(4WD) | 21.2(2WD) 20.0(4WD) |
|
全長(mm) | 3,395 | ||
全幅(mm) | 1,475 | ||
全高(mm) | 1,675(2WD) 1,695(4WD) | 1,705(2WD) 1,725(4WD) |
|
最小回転半径(m) | 4.5(2WD) 4.7(4WD) | 4.7 |
必要十分な装備をそろえたエントリーグレードの「G」
〈グレード「G」の車両本体価格〉
グレード | G | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 131万7,800円 | 145万900円 |
「G」は標準タイプのみに設定のあるエントリーグレードではありますが、Hondaスマートキーシステムやプッシュエンジンスタート/ストップスイッチ、フルオートエアコンを標準装備し、エントリーグレードであっても近年の新型車らしい装備内容となっている印象です。
電動パーキングブレーキや、停止中にブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持するオートブレーキホールド機能、ステアリングを前後/上下に動かしてドライバーに最適な位置に調整できるテレスコピック&チルトステアリングなど、快適で安全な運転をサポートする機能もそろいます。
ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」に加えて、サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグも標準装備と、安全性能にも抜かりはありません。
ヘッドライトはハロゲンであること、ナビ装着用スペシャルパッケージが装備されないなど上級グレードと比較すると省かれている装備もありますが、必要十分な装備はそろっているといえるでしょう。
快適装備が充実する「L」/「カスタムL」
〈グレード「L」「カスタムL」の車両本体価格〉
グレード | L | カスタムL | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
価格 | 141万9,000円 | 155万2,100円 | 168万4,100円 | 181万7,200円 |
「G」の装備内容に加えて、すべてのガラスがIRカット(遮熱)機能と、紫外線を99%カットする機能を備えた「360° スーパーUV・IRカットパッケージ」が標準装備となります。
さらにナビ装着用スペシャルパッケージ、充電用USBジャックが備わり、快適性や実用性が増したグレードだといえるでしょう。エアコンはプラズマクラスター技術を搭載したものが標準装備になります。
このグレードからカスタムの設定があります。カスタムタイプには全グレード共通して専用デザインの前後バンパー、フロントグリル、カラードサイドシルガーニッシュ、カラードテールゲートスポイラー、フロントグリルロアーモールやフォグライトガーニッシュのダーククロームメッキ加飾、LEDシーケンシャルターンシグナルランプ(フロント)などのエクステリアを採用しています。
また、ヘッドライトには9灯式のフルLEDヘッドライトとフルLEDコンビネーションランプが採用され、クロームメッキのガーニッシュ付きのLEDフォグライトも標準装備になっています。
なお、内外装のデザイン、ランプ類以外に関する装備は「L」とほぼ同じです。
ターボエンジンを搭載する「カスタムL・ターボ」
〈グレード「カスタムL・ターボ」の車両本体価格〉
グレード | カスタムL・ターボ | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 178万4,200円 | 191万7,300円 |
最高出力64psを発揮するターボエンジンを搭載する「カスタムL・ターボ」では、マニュアル感覚の走りを楽しめるパドルシフトやブラック塗装+切削タイプの15インチアルミホイールが標準装備になっています。さらに2WD車にはリアスタビライザーが追加されており、より質感の高い走りを楽しめるグレードといえるでしょう。
特別仕様車「L 特別仕様車 STYLE+ BITTER」
〈「L 特別仕様車 STYLE+ BITTER」の車両本体価格〉
グレード | L 特別仕様車 STYLE+ BITTER | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 156万9,700円 | 170万2,800円 |
2022年9月のマイナーチェンジのタイミングで追加された「L 特別仕様車 STYLE+ BITTER」は、クロームメッキの加飾を施したドアハンドルやリアライセンスガーニッシュ、専用カラーリングのホイールキャップなどによって大人の感性に訴える上質さや洗練された雰囲気が特徴です。
機能面に関しては、ベースグレードである「L」と大きな差はありません。
N-WGNのおすすめグレードは「L/「カスタムL」
N-WGNは最もエントリーグレードである「G」でも日常使いに必要な機能を備えていますが、それよりワンランク上の「L」「カスタムL」になると充電用USBジャックや「360° スーパーUV・IRカットパッケージ」などの装備が追加され、快適性がよりアップします。
この点を考慮すると、「L」もしくは「カスタムL」が、快適なカーライフを楽しむための装備がそろったおすすめグレードといえるでしょう。
よくある質問
Q1:N-WGNのグレード構成は?
A:N-WGNではNAエンジンとターボエンジンの2つのエンジンを採用しています。NAエンジンを搭載するグレードは「G」「L」「カスタムL」、ターボエンジンを搭載するグレードは「カスタムL・ターボ」で、「G」を除くグレードには標準タイプに加え「カスタム」の2種類のスタイルが設定されています。
Q2:N-WGNのグレードはどうやって選べばいい?
A:N-WGNは、標準モデルと「カスタム」で大きくエクステリアの印象が異なるので、まずどちらのスタイルにするのかを決めることをおすすめします。その上でターボエンジンの必要性、快適装備の充実度などを考慮してグレードを選択するといいでしょう。
Q3:N-WGNのおすすめグレードは?
A:N-WGNはエントリーグレードであっても比較的充実した装備内容になっていますが、充電用USBジャックやナビ装着用スペシャルパッケージ、「360° スーパーUV・IRカットパッケージ」が搭載され実用性や快適性が増す「L」「カスタムL」がおすすめです。
※この記事は2023年9月1日時点の情報で制作しています