車の内装は、居心地の良さやドライブの快適さを決める要素のひとつです。また車種の個性が反映され、車種によって仕様が大きく異なる部分でもあるので、車選びの際には内装の仕様をしっかりと確認しておくことが大切です。
ここでは、三菱「eKワゴン」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- 先代モデルよりホイールベースを拡大し、広い室内空間を確保
- 内装デザインは両グレード共通
- eKワゴンは4人が乗車してもA型ベビーカーが積み込める荷室を備えている
eKワゴンの室内空間の特徴
現行型のeKワゴンでは、先代モデルよりもホイールベースを65mm延長し、ゆとりのある快適な室内空間を確保しています。特に軽自動車では窮屈になりがちな後席の居住空間にも着目し、足元のスペースを70mm拡大しました。前席を最大まで後ろにスライドしていても大人が足を組んでゆったりとくつろげる空間を実現しています。
加えて、後席の足元の床の出っ張りをなくしてフラットにしたことで、広さを実現するとともに乗降性の向上や荷物が安定して置けるように工夫されている点も特筆すべきポイントといえるでしょう。
また、水平基調のインパネの採用、さらにフロントウインドシールドの前方視界を従来型から拡大したことで、すっきりとした運転のしやすい良好な視界を確保しています。
eKワゴンの内装
ここからは、eKワゴンの内装について見ていきましょう。なお、eKワゴンには「M」と「G」の2種類のグレードが設定されていますが、内装デザインに関してグレードによる差はほとんどありません。
出典:三菱「eKワゴン」内装
インテリアカラーにはアイボリーのようなニュアンスを持つライトグレーを採用し、おしゃれさや上質感を感じさせる内装に仕上げました。天井やピラーにも明るいライトグレーを使用することで、解放感や明るさを表現しています。
シートにはライトグレーにブラウンを組み合わせたカジュアルな印象のファブリックシートを採用。インパネは水平基調のデザインや透明パーツのメーターリングをあしらうなど、質感にはこだわりながらもすっきりとしたシンプルさを持つのが特徴です。
メッキ加飾などはほとんど使用されず、派手さはありませんがスマートな使い勝手にこだわった、男女問わず幅広い層に受け入れられるインテリアデザインといえるでしょう。
eKワゴンのポケッテリア
身の回りの品など、こまごまとしたものを収納するポケッテリアが充実しているかどうかも車選びの重要ポイントといえる部分です。ここでは、eKワゴンのポケッテリアにはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。
ドリンクホルダー(運転席・助手席)
運転席・助手席ともにタンブラーやペットボトルが収納できるドリンクホルダーが1個ずつ用意されています。
センタートレイ
引き出し式のセンタートレイにもカップホルダーが装備されているのはうれしいポイントです。使用しない時は収納できるので邪魔になりません。
また、センタートレイのすぐそばにはアクセサリーソケット(DC12V)があります。スマートフォンなどを充電する際にはセンタートレイが利用できるので便利です。
アンダートレイ(運転席)
運転席前のインパネには折り畳み傘が収納できるサイズのアンダートレイが用意されています。サングラスやタオルなど、ものを置いておくのもいいでしょう。
アッパーオープントレイ(助手席側)
助手席前にはトレイが装備されています。すぐ手が届く所なので、メガネやハンカチなど、よく使用するものの保管場所として活躍しそうです。
アッパーオープントレイ(センター)
運転席からも助手席からも手の届きやすい場所に配置されているセンタートレイは、ガムやミントタブレットなどの小物置き場として、またスマートフォンの置き場としても使用できます。
アッパーグローブボックス
グローブボックスの上部には引き出し式のボックスがあります。メイクグッズなど、こまごまとしたものや人目にふれさせたくないものを収納するのにぴったり。工夫次第でちょっとしたメイクボックスのように使用することもできます。
グローブボックス
グローブボックスは平均的な大きさです。一般的にグローブボックスは車検証や取扱説明書などの書類入れとして使用されることが多いですが、eKワゴンでは別に車検証入れが助手席のドアに装備されているので、物入れとして使用することも可能です。ティッシュボックスを収納してもいいかもしれません。
センターロアボックス
足元の目立たない場所にあるのでダストボックスとして利用されることも多いセンターロアボックスですが、画像のようにブランケットやタオルの保管場所としても使い勝手がよさそうです。
シートアンダートレイ(助手席)
助手席のシートの座面下には引き出し式のボックスがあります。ドライビングシューズやあまり普段使用しないものを収納しておくのに便利でしょう。
コンビニエントフック(インパネ助手席側)
助手席側に設置されているコンビニエントフックは、最大3kgまでの荷物を吊り下げられます。
車検証入れ(助手席ドアトリム)/ペットボトルホルダー
グローブボックスの部分で少しふれましたが、eKワゴンには助手席のドアトリムに車検証入れが装備されています。車検証は必ず車に積載しなければならないものですが、車検証はいろいろな書類といっしょにグローブボックスに入れっぱなしにしている、というケースが多く見られます。いざ車検証が必要な際に、書類の中から探し出すのに手間取ることも。
車検証専用の収納スペースがあれば、そういったこともなく車検証が必要な際にはスムーズに用意できる上、グローブボックスを物入れとして使用できるというメリットもあります。
さらに、eKワゴンではすべてのドアに500mlのペットボトルが入るボトルホルダーが装備されています。
eKワゴンの荷室
eKワゴンは、4人が乗車していてもスーツケースが2個収納できる広い荷室を確保しています。毎日の買い物はもちろん、ちょっとしたレジャーもこなせる頼もしい荷室の広さがeKワゴンの魅力のひとつともいえるでしょう。
ラゲッジフロアボードを立てれば、大容量のラゲッジアンダーボックスが出現します。4人乗車した状態でA型のベビーカーが積めるので、子育て世代も安心です。
なお、リアシートは左右分割可倒式なので、荷物の大きさや形によってシートアレンジも可能です。
質のいい内装と抜群の収納力が魅力的なeKワゴン
4人が乗っていてもA型のベビーカーが積み込める荷室の収納力は、かなり魅力的です。ポケッテリアも充実しており、eKワゴンの内装は使い勝手の良さを感じさせる機能性と質のいいインテリアデザインを両立させているといえるでしょう。
よくある質問
Q1:eKワゴンの室内空間の特徴は?
A:現行のeKワゴンはホイールベースを先代モデルよりも拡大し、ゆとりのある室内空間を実現しています。後席は足元のスペースを70mm拡大し、前席を最大まで後ろにスライドしても大人が足を組んで座れる空間を確保しています。
Q2:eKワゴンのグレードごとの内装の違いは?
A:eKワゴンでは「M」と「G」の2種類のグレードが設定されていますが、内装はグレードによる差はほぼありません。いずれのグレードにもおしゃれさや上質感を感じさせるアイボリーがかったライトグレーのインテリアカラーに、ライトグレー×ブラウンのカジュアルなファブリックシートが組み合わされています。
Q3:eKワゴンの荷室は十分に荷物が積める?
A:eKワゴンの荷室は定員の4人が乗車していてもスーツケースが2個積載できる容量を確保しています。ラゲッジフロアボードを立てれば大容量のラゲッジアンダーボックスが出現し、4人乗車していてもA型のベビーカーが積み込めるので、子育て世代でも安心して使用できるでしょう。
※この記事は2023年2月時点の情報で制作しています