車種選びには力を入れていても、車種選びの次に待っているグレード選びにはそれほどこだわらない方もいると耳にします。しかし、車はグレードによって仕様が異なることがほとんどです。グレードごとの特徴を把握せずに適当に選んでしまうと、必要な装備がないなど、使い勝手が悪く感じてしまうことになりかねません。そのため、満足のいくカーライフを手に入れるためには、自分に合ったグレードを慎重に見極める必要があるのです。
ここでは、三菱「eKワゴン」のグレードについてご紹介します。
この記事のPOINT
- eKワゴンのグレードは「M」と「G」の2種類
- 「G」では2種類のパッケージオプションの設定がある
- eKワゴンのおすすめグレードは「G」
eKワゴンのグレード構成
eKワゴンに採用されるパワートレインは、660ccの直列3気筒ガソリンエンジン+CVTの1種類です。グレードは「M」と「G」の2種類で、いずれのグレードにも2WD、4WDが用意されます。
車種によっては10以上のグレードをそろえているものある中、eKワゴンは非常にシンプルでわかりやすいグレード構成になっているといえるでしょう。
なお、eKワゴンの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介します。
eKワゴンのグレードごとの装備内容
ここからは、eKワゴンのグレードごとの装備内容を見ていきましょう。
〈グレード別比較表〉
グレード | M | G | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | ガソリンエンジン | |||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 23.2(2WD)/21.0(4WD) | |||
全長(mm) | 3,395 | |||
全幅(mm) | 1,475 | |||
全高(mm) | 1,650(2WD)/1,670(4WD) | |||
最小回転半径(m) | 4.5 |
ベーシックな装備内容の「M」
出典:三菱「eKワゴン」M
〈グレード「M」の車両本体価格〉
駆動方式 | 2WD | 4WD |
---|---|---|
価格 | 132万5,500円 | 145万7,500円 |
「M」は実用性を重視したグレードで、リアシートの分割可倒機構、盗難防止に役立つイモビライザーなどの日常的に使用する軽自動車としてのベーシックな装備は一通りそろっています。
また、6スピーカーとTVアンテナ、GPSアンテナや7インチ用のナビパネルがセットになったナビ取り付けパッケージが標準装備されているのはうれしいポイントといえるでしょう。
「キーレスオペレーションシステム&エンジンスイッチ」やフルオートエアコンなどの近年の新型車らしい機能は装備されず、キーレスエントリーとマニュアルエアコンが採用されていますが、特に最新装備にこだわりがなければ不便を感じることはないでしょう。
選択できるオプションの幅が広がる上級グレード「G」
出典:三菱「eKワゴン」G
〈グレード「G」の車両本体価格〉
駆動方式 | 2WD | 4WD |
---|---|---|
価格 | 140万8,000円 | 154万円 |
上級グレードの「G」では、「キーレスオペレーションシステム&エンジンスイッチ」やタッチパネル式のフルオートエアコン、フロントガラスのIRカット/99%UVカットガラスが追加され、快適装備が充実します。
それ以外の装備内容は「M」とあまり差がなく、eKワゴンは比較的グレード間の装備内容の差が少ないモデルといえるでしょう。しかし、上級グレードの「G」でのみ選択できるパッケージオプションが用意されています。
・先進安全パッケージ
デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター表示機能付き)とマルチアラウンドモニター(移動物検知機能付き)がセットになったオプションです。
マルチアラウンドモニターは、周囲の状況をとらえ、車両の真上から見下ろしているような映像などをデジタルルームミラーに表示することでドライバーの死角になりやすい部分などの安全確認をサポートします。また、車両の周囲の歩行者や走っている自転車を検知して、モニターの表示と警報音でドライバーに注意喚起します。
デジタルルームミラーはマルチアラウンドビューモニターの表示機能のほかにも、車両後方のカメラの映像を映し出す機能があり、荷室の荷物や後部座席の乗員で視界が遮られることなく後方確認できるメリットもあります。
夜間モードにすると、後続車のヘッドランプのまぶしさを軽減する自動防眩機能も搭載されています。
・先進快適パッケージ
運転支援技術「マイパイロット」と、その操作用のステアリングスイッチ、電動パーキングブレーキ&ブレーキオートホールドのパッケージオプションです。
「マイパイロット」は高速道路においてシステムがアクセル・ブレーキ・ステアリング操作を支援してドライバーの運転疲労やストレスを大幅に低減し、安心してロングドライブが楽しめるようにサポートする機能です。
この2つのパッケージオプションが追加できるのは「G」グレードのみ。安心して快適にドライブが楽しめる先進技術のパッケージオプションの追加ができるのは、大きなメリットといえるでしょう。
オプションの追加が可能な「G」がおすすめ
ベーシックグレードの「M」では、eKワゴンの目玉装備のひとつといえる「マイパイロット」を含むオプションが追加できません。その点を考えると、快適装備が充実することに加え、先進技術のパッケージオプションが追加できる「G」がおすすめです。
eKワゴンはグレード間の装備内容の差がそれほど大きくないので、オプションが必要かどうかを考慮してグレードを選択することをおすすめします。
よくある質問
Q1:eKワゴンのグレード構成は?
A:eKワゴンのパワートレインは660ccの直列3気筒ガソリンエンジン+CVTの1種類で、用意されるグレードは「M」と「G」の2種類というシンプルなグレード構成です。いずれのグレードにも2WD、4WDの設定があります。
Q2:eKワゴンのグレードはどうやって選べばいい?
A:eKワゴンはグレードによる装備内容の差が少ないですが、追加できるオプションに差があります。「G」ではドライバーの安全確認をサポートする「先進安全パッケージ」や、高速道路でペダル操作とステアリング操作をアシストする「マイパイロット」と電動パーキングブレーキを含む「先進快適パッケージ」が設定されているので、オプションが必要かどうかでグレードを選択するといいでしょう。
Q3:eKワゴンのおすすめグレードは?
A:より高い安全性を車に求めるのであれば、eKワゴンの目玉装備のひとつ、「マイパイロット」を含むパッケージオプションが追加できる「G」がいいでしょう。
※この記事は2023年2月1日時点の情報で制作しています