軽自動車は、経済性の良さも魅力のうちのひとつです。ボディサイズや排気量に制限がある分燃費も普通車よりいい傾向がありますが、それでも車種によって燃費性能には差があるのが現状です。そのため車選びの際には燃費性能をしっかりと確認しておくようにしましょう。
ここでは、三菱の軽自動車「eKワゴン」の燃費について紹介します。
この記事のPOINT
- eKワゴンのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) 2WD 23.2 --- 4WD 21.0 18.0 - ライバル車であるスズキ「ワゴンR」の燃費には後れを取っている
- eKワゴンのカタログ燃費と実燃費の差は許容範囲内
eKワゴンの燃費の特徴
2019年3月に登場した現行型のeKワゴンは、低フリクション化や高圧縮比化を実現した新開発のエンジンと、高効率オイルポンプと低フリクションベルトを採用した新開発CVTを組み合わせることにより、速度域に関わりなくストレスのない快適な走りと燃費向上を両立させているのが特徴です。
また、ガソリンの消費量を抑えて実燃費向上に貢献するアイドリングストップシステムの「オートストップ&ゴー」には、減速時からエンジンが自動で停止する「コーストストップ機能」を搭載し、気軽にお出かけが楽しめる低燃費を実現しています。
eKワゴンのカタログ燃費
eKワゴンのWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。グレードによる燃費の差はありません。
駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|
2WD | 23.2 |
4WD | 21.0 |
eKワゴンの実燃費
eKワゴンに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、eKワゴンの実燃費(2023年2月22日時点)は、以下のとおりです。
駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|
2WD | --- |
4WD | 18.0 |
WLTCモード燃費は、実際の車の使用環境により近い方法で計測されていますが、実燃費とまったく差がないというわけではなく、運転の仕方や走行環境にもよりますがカタログ燃費と実燃費のあいだにある程度の差が生じるのが一般的です。
ekワゴンにおいても差が見られますが、それほど大きな差ではなく許容できる範囲内といえるでしょう。
eKワゴンとライバル車の実燃費を比較
eKワゴンのライバル車としては、スズキ「ワゴンR」や日産「デイズ」が挙げられます、ここではこの2車種とeKワゴンのカタログ燃費を比較してみましょう。
スズキ「ワゴンR」
軽ハイトワゴンのパイオニアといえるスズキ「ワゴンR」は、長年高い人気を誇るモデルです。2017年に登場した現行型ではマイルドハイブリッドシステムを採用し、優れた燃費性能を持つのが自慢です。
ワゴンRのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | トランスミッション | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|---|
FX | 2WD | 5MT | 24.8 |
CVT | 24.4 | ||
4WD | 5MT | 23.0 | |
CVT | 23.2 | ||
HYBRID FX-S | 2WD | CVT | 25.2 |
4WD | 24.2 |
マイルドハイブリッドシステムを搭載していることもあり、ワゴンRの燃費はいずれの駆動方式においてもeKワゴンよりも優れた燃費となっています。
日産「デイズ」
出典:日産「デイズ」走行・安全
2019年3月に登場した現行型の日産「デイズ」は、新たにリチウムイオンバッテリーを搭載するスマートシンプルハイブリッドを搭載するグレードを導入し、動力性能と燃費性能を向上させています。
デイズのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
S/X | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.0 | |
ハイウェイスターX/ ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 2WD | 23.3 |
4WD | 21.1 | |
ハイウェイスターGターボ/ ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 2WD | 21.5 |
4WD | 19.4 |
グレードによってはeKワゴンの燃費がデイズよりも優れているものもありますが、eKワゴンとデイズはほぼ同等の燃費性能を備えているといえるでしょう。
eKワゴンの乗り心地
eKワゴンには快適なドライブが楽しめるよう、乗り心地を良くするさまざまな工夫が施されています。
会話が楽しめる静かな車内空間
eKワゴンではエンジン音を軽減させるため、エンジンを包み込むように吸音材や遮音材を効率よく配置し、走行中に室内に侵入するノイズを徹底して低減させています。
さらに、音量はもちろんのことエンジン音そのものにもこだわり、アクセルを踏み込む加速時に発生する唸るようなエンジン音を抑制し、エンジン音が気にならないように配慮している点も特筆すべきポイントでしょう。
高性能サスペンションがもたらす安定した乗り心地
eKワゴンでは高性能サスペンションを採用することにより、荒れた路面を走行するときや道路の継ぎ目などで路面から受ける衝撃を和らげ、揺れやショックの少ない安定した乗り心地を実現しています。
強者ぞろいの軽ハイトワゴン市場の中でも存在感を感じさせるeKワゴン
人気車が多くひしめき合う軽ハイトワゴン市場。2019年3月に登場した現行型のeKワゴンは、プラットフォームやパワートレインを従来型から一新し、優れた動力性能を手に入れました。
並みいる強豪ライバルの中でも引けを取らず、後発モデルながらも存在感を示す1台であるといえるでしょう。
よくある質問
Q1:ekワゴンのカタログ燃費はどのくらい?
A:ekワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、2WD車が23.2km/L、4WD車が21.0km/Lです。
Q2:ekワゴンの実燃費はカタログ燃費とどのくらいの差があるの?
A:eKワゴン4WD車の実燃費は18.0km/L。実燃費は走行環境など外的要因の影響を受けるためカタログ燃費よりある程度は悪化するのが一般です。eKワゴンにおいてはそれほど差が大きいわけではなく、許容できる範囲内といえるでしょう。
Q3:eKワゴンの乗り心地は?
A:eKワゴンではエンジンを包み込むように吸音材や遮音材を配置することによって快適にドライブが楽しめる静かな車内空間を確保しています。また高性能サスペンションの採用により、荒れた路面や道路の継ぎ目などのショックを軽減し、揺れの少ない安定した乗り心地を実現しました。
※この記事は2023年2月時点の情報で制作しています