2代目となる現行型ホンダN-BOXが登場したのは2017年8月31日。先代のモデル末期だった2015年から5年連続で軽自動車販売台数No.1に輝くキングオブ軽自動車です。そのN-BOXが2020年12月にマイナーチェンジを行いました。その詳細をリポートしましょう。

好評の外観の手直しは少なめ

今回のマイナーチェンジでは軽自動車最大級の室内空間はそのままに、デザインを進化させ、乗る人すべての生活の幅が広がることを目指して商品力に磨きを掛けました。N-BOXはシンプルかつ機能性を磨いたデザインに、そしてN-BOXカスタムは高級感・存在感を追求したデザインへと進化しています。

標準車はよりシンプルで機能的に

新しいN-BOXの標準車はユーザーのライフスタイルになじむことを目指して、よりシンプルで機能性を強調したデザインを採用しました。外観はヘッドライトとグリルの形状変更により、従来モデルに比べて落ち着いたフロントマスクとなり親しみやすさが増しています。さらに品のあるメッキバーをロアグリルに追加し、ワイドさも演出。

一方インテリアは安心感を与えるダークブラウンへ刷新し、ホワイト加飾やシート表皮を引き立たせる演出を施しています。

落ち着いた雰囲気のコーディネートスタイル

そして今回のマイナーチェンジのトピックがコーディネートスタイルの追加。2トーンの外装色のルーフをブラウンで統一し、メッキドアハンドルに加えてディッシュホイールを採用するなどクラシカルなテイストで仕上げています。

インテリアは、ダークブラウンの内装に加えて、塗装加飾とブラウン色調のシート表皮とすることにより、落ち着いた雰囲気のものとなりました。これみよがしな女性向け仕様とは異なる大人ぽさがコーディネートスタイルの魅力です。

カスタムは高級感と存在感を高める

N-BOXカスタムはユーザーのこだわりに応えて高級感・存在感を高めました。外観は精緻なイメージはそのままに、アッパーグリルのメッキを強く立体化するなど、フロント回りの押し出し感をさらに強めています。また、フロントのナンバーをセンターに変更。リアバンパーにはメッキバーを追加しています。

インテリアでは、評判の良かったブラックの内装やシート表皮は継承しつつ、マルチブラック塗装の加飾を刷新し、深みのある奥行き感を実現。さらにシートアクセントは内装全体の色調を統一し、上質で硬派な雰囲気を漂わせています。

カスタムにもコーディネートスタイルを追加

カスタムにも追加されたコーディネートスタイルは、ダークメッキの加飾に加えて、色調を揃えたカラークリア仕上げのアルミホイールで重厚感をプラスしたスタイルとしています。さらにボディカラーはホンダの軽自動車として初採用のプレミアムクリスタルレッド・メタリックをはじめ全3色を設定。

インテリアはブラック内装にマルチボルドーの塗装加飾とホンダの軽自動車初のフル合皮シートを採用し、高級感を漂わせています。

安全装備は後方を拡充

安全性能では、ホンダセンシングの後方誤発進抑制機能に用いるソナーセンサーを4個に増設。後方の障害物の接近を検知し、ドライバーに注意を促すパーキングセンサーシステムを追加し、駐車時などでのさらなる安心感を実現しています。

車両本体価格は142万8900円〜223万3000円で、従来モデル同様、ベンチシートタイプに加えて、助手席側がロングスライドするEXシリーズも用意されています。

■ホンダ N-BOX価格表

※記事の内容は2021年1月時点の情報で制作しています。