車を実際に使用していく上で、最も多くふれることになるのは車の内装です。好みに合わないデザインであったり、収納の使い勝手が良くないと感じたりしてしまうと、せっかくのカーライフの質を下げることにもなりかねません。
そのため車選びの際にはエクステリアのデザインや走行性能、燃費性能などと同様に車の内装もしっかりとチェックしておくことをおすすめします。ここでは、スバル「インプレッサスポーツ」の内装について詳しく紹介します。
この記事のPOINT
- 新プラットフォームの採用によりどの席でもゆとりを持って座れる広さを確保
- ステッチや金属パーツを使用した質の高い内装
- 6:4分割可倒式リアシートを採用し、多彩な座席アレンジができる
インプレッサスポーツの室内空間の特徴
現行型の5代目インプレッサスポーツでは、次世代プラットフォーム「スバルグローバルプラットフォーム」を採用しています。これによって室内空間を従来型よりも拡大し、前席の足元のスペースを広げることで、ドライバーがより運転しやすいドライビングポジションがとれるように工夫されています。
加えてフロントシートの構造を新プラットフォームに合わせて見直すことで、後席の足元スペースも拡大し、どの席でもゆとりをもって座れるようになっています。
内装デザインは「機能性に裏づけられたスバルらしいデザイン」を感じさせることをコンセプトに、抑揚を持たせた大胆な造形を採用しました。
随所にステッチを使用して質感を向上させているほか、シフトノブやベルトリングなどのパーツを金属パーツで囲う「ケーシングモチーフ」など、インプレッサスポーツの持つ機能性を表現する造形を採用することで、クラスの域にとらわれない高い質感を実現しています。
インプレッサスポーツのグレードごとの内装
ここからは、インプレッサスポーツのグレードごとの内装を詳しく見ていきましょう。
控えめな加飾ですっきりとした印象の「1.6i-L EyeSight」
ベースグレードの「1.6i-L EyeSight」では、上級グレードと比較するとメッキ加飾やシルバー塗装が控えめですが、メーターバイザーリングやパワーウィンドウスイッチにはピアノブラック加飾、インパネやインナードアハンドルにはカーボン調パネルが採用され、チープさを感じさせることのない質感の高さを持った内装になっています。
組み合わされるシート素材はトリコットです。インテリアカラーはスポーティーさを感じさせるブラック一色のみで、内装カラーの選択肢はありません。
ファブリックとトリコットのコンビシートが装備される「1.6i-S EyeSight」
「1.6i-S EyeSight」からシルバーステッチがあしらわれたファブリック×トリコットのコンビシート、本革巻きステアリングホイールが標準装備になります。上質感がアップし、洗練された雰囲気を室内にプラスしています。
また、このグレードのインパネはダークシルバー金属調、ペダル類にはアルミパッド付きスポーツペダルが採用されており、よりスポーティーさを感じさせるのも特徴です。
なお、インプレッサスポーツではこの「1.6i-S EyeSight」以上のグレード(「STI Sport」を除く)で、オプションの本革シートの選択が可能です。本革シートを選択するとフロントシートヒーターとスーパーUVカットフロントドアガラスも追加されます。
随所にメッキ加飾やシルバー塗装がプラスされる「2.0i-L EyeSight」/「2.0e-L EyeSight」
「2.0i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」では、インパネアッパートリムやフロアコンソールリッド、フロント&リアドアアームレストにもシルバーステッチが施されました。
さらに前席のカップホルダーやメーターバイザーリングなどにシルバー加飾、ドアミラースイッチにメッキ加飾があしらわれるなど、加飾を多用したインテリアが特徴です。
インパネのダークシルバー金属調と加飾類がお互いを引き立て、スポーティーさと高級感を演出しています。
先進性を感じさせるカラーリングが魅力の「Advance」
「Advance」は、シート素材にトリコットとファブリック、合成皮革を使用し、ワンランク上の上質さを持つグレードです。
ネイビー×ライトグレーの先進性を感じさせるカラーリングが魅力です。シート以外の内装は「2.0i-L EyeSight」「2.0e-L EyeSight」に準じます。
本革シートを選択した場合、「Advance」に限ってネイビー×ライトグレーのカラーリングになります。
スポーティーさあふれる「STI Sport」
出典:スバル「インプレッサ SPORT」インプレッサ STI Sport
STIが手掛けるスポーツグレードの「STI Sport」は、ほかのグレードとは一線を画したスポーティーさを感じさせるブラック×レッドのカラーリングが印象的な内装となっています。シフトブーツやインパネなど、随所にあしらわれたレッドステッチがアクティブさを演出。
出典:スバル「インプレッサ SPORT」インプレッサ STI Sport
シート素材はファブリックとトリコットのコンビシートで、本革シートの設定はありません。
インプレッサスポーツの座席周りの収納
座席周りの収納の使い勝手はドライブの快適さを左右するポイントです。インプレッサスポーツにはどのような収納があるのかを確認してみましょう。
フロアコンソールボックス
深さのあるフロアコンソールボックスは物入れとして十分な容量を確保していることに加え、内部には電源ソケットやUSB出力電源を備えています。
前席カップホルダー
出典:スバル「インプレッサ SPORT」パッケージング&カーゴルーム
フロアコンソールボックスの前方には運転席・助手席のどちらからも手に取りやすい横置きレイアウトを採用したカップホルダーが2個装備されています。
センタートレイ
センタートレイにはUSB電源が2個備わっています。ドライブ中にスマートフォンなどが充電できるのでとても便利。照明があるため、夜間など車内が暗いときでも手元が見やすいのも評価できるポイントです。
リアシートセンターアームレスト
出典:スバル「インプレッサ SPORT」パッケージング&カーゴルーム
リアシートのセンターアームレストを下ろすとカップホルダーが2個出現します。後席にもカップが置けるスペースが確保されているのは評価できるポイントといえるでしょう。
フロント&リア大型ドアポケット
左右のフロントドア・リアドアにはペットボトルホルダーと手帳、ノートなどが収納できるポケットがあります。
インプレッサスポーツにはこのほかにも照明つきのグローブボックスやコートフックが装備されています。座席周りの収納はそれほど多いわけではありませんが、必要最低限のものを収納できるスペースはきちんと確保されているといえるでしょう。
インプレッサスポーツの荷室の収納&座席アレンジ
出典:スバル「インプレッサ SPORT」パッケージング&カーゴルーム
インプレッサスポーツの荷室の容量はガソリンモデルが385L、「e-BOXER」モデルが340Lを確保しています。これはゴルフバッグが3個積載できる大きさ。日常的な買い物はもちろんのこと、レジャーにも十分対応できる広さだといえるでしょう。
開口部も広くとられているので、荷物の積み降ろしも楽に行えます。さらに小物や汚れ物などをスマートに収納できるサブトランクも搭載。
出典:スバル「インプレッサ SPORT」パッケージング&カーゴルーム
後部座席をすべて倒せば、自転車などの大きな荷物でも収納可能です。
出典:スバル「インプレッサ SPORT」パッケージング&カーゴルーム
また後部座席には6:4分割可倒式のシートを採用しているので、荷物の大きさや乗車人数に合わせてフレキシブルに座席アレンジができるのも魅力です。
質の高いインテリアデザインが魅力のインプレッサスポーツ
インプレッサスポーツの内装はスポーティーさと上質さを兼ね備えたデザインが持ち味です。荷室容量もしっかりと確保されているので、実用性も問題ありません。インプレッサの走行性能に惹かれている方はもちろん、ファミリーカーとして使用したい方にも受け入れられやすいモデルだといえるでしょう。
よくある質問
Q1:インプレッサスポーツの室内空間の特徴は?
A:新プラットフォームの採用によって前席の足元の広さを拡大し、ドライバーの運転しやすい姿勢を確保できるように工夫されています。またフロントシート構造を見直し、後席の足元にもゆとりを持たせているのでどの席に座っても窮屈さを感じることなくドライブが楽しめるようになっているのが特徴といえるでしょう。
Q2:インプレッサスポーツのグレードごとの内装の違いは?
A:ベースグレードの「1.6i-L EyeSight」にはトリコットシートとカーボン調のインパネが採用されています。より上位のグレード「1.6i-S EyeSight」からはファブリック×トリコットのコンビシート、ダークメタリック調のインパネとなり、質感が向上。
さらに2.0L直噴エンジン搭載モデルや「e-BOXER」モデルではメッキ加飾やステッチがふんだんに使用され、スポーティーさと高級さを兼ね備えたインテリアになっています。
Q3:インプレッサスポーツの荷室は十分に荷物が積める?
A:インプレッサスポーツの荷室容量はガソリンモデルが385L、「e-BOXER」モデルが340L。ゴルフバッグが3個積める容量なのでレジャーにも十分対応できるでしょう。なお、後席には6:4分割可倒式のシートを採用しているので、荷物の大きさや乗員の人数に合わせて座席アレンジも可能です。
※記事の内容は2021年5月時点の情報で執筆しています。