三菱「デリカミニ」はアウトドアに似合うタフな装いが魅力の軽スーパーハイトワゴンです。スーパーハイトワゴンは室内の広さがメリットといえるボディタイプですが、車選びの際には広さだけでなくドライブの快適さを左右するインテリアデザインやポケッテリアの使い勝手、荷室の収納力なども確認しておきたいポイントといえます。
ここでは、デリカミニの内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- リアシートは320mmのロングスライドが可能
- インテリアデザインは全車共通
- 撥水加工のシート生地を採用
デリカミニの室内空間の特徴
デリカミニは1,390mmもしくは1,400mm(グレードによって異なる)といった軽スーパーハイトワゴンならではの室内高を確保しているので、大人の方でも頭上空間に余裕があり圧迫感を覚えることはありません。また、小さな子供であれば立ったままで着替えができるのもうれしいポイントです。
運転席はアイポイントを高くすることで広い視野を確保し、見晴らしが良く運転しやすいように設計されています。また、リアシートは320mmのロングスライドが可能なので、前席を一番後ろにスライドした状態でも後席の乗員は狭さを感じることなく余裕をもって座れます。もちろん、左右別々にスライドやリクライニングができるので、乗員それぞれの体格に合わせて自由に調整でき、楽な姿勢でドライブが楽しめます。
デリカミニの内装
ここからは、デリカミニの内装について見ていきましょう。デリカミニには4種類のグレードが設定されていますが、インテリアデザインはグレードによる差はほとんどありません。
SUVらしいブラックのインテリア
デリカミニはエクステリアにSUVのデザインを取り入れ、タフさを感じさせるスタイルとなっています。インテリアにおいてもSUVを意識したクールなブラックを採用。すっきりとしたシャープな印象の室内空間です。水平基調のインパネにはライトグレーのアクセントカラーをあしらい、ワイド感を強調しています。
加飾類はあまり使用されず、機能性を重視したシンプルさも特徴といえるでしょう。ただし、デリカミニは最も安いグレードでも車両本体価格が180万円を超える軽自動車としては高額なモデルであるため、生地張りのドアトリムや本革巻きのステアリングホイール、メッキ仕立てのインナードアハンドル、ピアノブラック調のタッチパネルを採用したフルオートエアコンなど、細部にこだわり高級感を表現しています。
撥水シート生地を採用
シートはサイド部分と上部に合成皮革をあしらい、背もたれと座面には撥水シート生地を採用することで上質感と実用性を両立させているのがポイント。また、座面と背もたれ部分にはダウンジャケットからヒントを得た立体的な3Dパターンを採用することで、汚れがふき取りやすいだけではなく通気性の良さと滑りにくく快適な乗り心地を実現しています。
快適装備も充実
さらに、全車に運転席・助手席のシートヒーターが備わっていることに加え、上位グレードにはステアリングヒーターや車内の空気を循環させる「リヤサーキュレーター」、後席のロールサンシェードなども搭載されるので、かなり快適装備は充実しているといえるでしょう。
デリカミニのポケッテリア
ここでは、デリカミニにはどのようなポケッテリアが用意されているのかをご紹介します。
アッパーオープントレイ(センター&助手席側)
エアコンパネルの上部と助手席前に、小物が置けるトレイが用意されています。
センターロアボックス
センターロアボックスはダストボックスとして活用するほか、小さなポーチなどの保管場所としても使用できます。
ドリンクホルダー(運転席&助手席)
運転席と助手席のドリンクホルダーは、インパネ掘り込み型です。深さがあるので安定感は抜群。走行中でも安心です。
センタートレイ(引き出し式&カップホルダー付き)
センタートレイは引き出し式で、不要なときは収納しておけるので邪魔になりません。引き出し式のカップホルダーとして使用することも可能です。このセンタートレイのカップホルダーやドアポケットのボトルホルダーも合わせると、前席には5ヵ所ものドリンクの保管場所があります。
アッパーグローブボックス
ほとんどの車にある助手席前の定番収納であるグローブボックスは、デリカミニでは上下2段に分けられ、空間が無駄なく使用できるように工夫されています。アッパーグローブボックスは薄型のティッシュボックスがちょうど収まるサイズです。
グローブボックス
アッパーグローブボックスの下に、深さのあるグローブボックスが備わっています。
ボトルホルダー(フロント×2、リヤ×2)
デリカミニでは、すべてのドアにボトルホルダーが備わっています。
コンビニエントフック(インパネ助手席側・運転席シートバック)
バッグや買い物した荷物などをかけて保管できるコンビニエントフックは、インパネ助手席側と運転席のシートバックに用意されています。
シートバックポケット(助手席/モバイルポケット付き)
助手席のシートバックには、モバイルポケット付きのシートバックポケットがあります。Type-Aの充電用USBポートもあるので、ドライブ中にモバイル機器を充電することができます。
助手席シートアンダートレイ(車検証入れ付き)
近年の軽自動車に多く採用されている助手席の座面下の収納である「助手席シートアンダートレイ」。いわゆる「隠す収納」なので、使用頻度の低いものや人目につかせたくない汚れ物などの収納に最適です。
デリカミニでは、車検証入れも用意されています。
助手席シートバックテーブル(コンビニエントフック付き:「G Premium」「T Premium」に標準装備)
上位グレードの「G Premium」「T Premium」では、助手席シートバックテーブルが備わります。ドリンクホルダーやコンビニエントフックがついているので、休憩時の軽食などで活躍するでしょう。子供がいるファミリーでは特に重宝するのではないでしょうか。
デリカミニの荷室・シートアレンジ
デリカミニの荷室は開口部が広く、さらに開口部の地上高も低く設定されているので、大きな荷物や重たい荷物も楽に積み込めます。
また、「G Premium」「T Premium」では樹脂ラゲッジボードとPVC仕様の後席シートバックを採用しているので、濡れたり汚れたりした荷物も気にせずに積み込める、アウトドアにうれしい仕様となっています。
さらに、後席は5:5分割可倒式のシートを採用していることに加え、分割スライド機能もあるので荷物の大きさや量、乗車人数に合わせてさまざまなアレンジが可能です。
デリカミニは毎日の生活からレジャーまで活躍してくれる1台
デリカミニはアウトドアを意識したインテリアデザインで、エクステリアとの一体感も申し分ありません。さらに充実したポケッテリアや使い勝手にも配慮された荷室を備えているので、近所への買い物や送迎などの日常生活はもちろん、レジャーでも活躍してくれる頼もしい1台といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:デリカミニの室内空間の特徴は?
A:デリカミニはスーパーハイトワゴンならではの高い室内高を確保しているので、大人の方でも頭上空間に余裕があり圧迫感を覚えることなくドライブが楽しめることに加え、小さな子供であれば立ったままで着替えをすることもできます。
Q2:デリカミニのインテリアデザインはグレードによって異なる?
A:デリカミニには4種類のグレードがありますが、インテリアデザインは全グレード共通です。ブラックのシャープで機能的なインテリアで、座面と背面に撥水シート生地、サイドと上部に合成皮革をあしらったシートを組み合わせています。
※この記事は2023年7月時点の情報で制作しています