ホンダ「フリード」は、2022年暦年のミニバン販売台数第1位を獲得するなどホンダのヒットモデルといえるコンパクトミニバンです。優れたパッケージングや利便性の高さが魅力のモデルですが、「後悔するポイントもあるのでは?」と気になることもあるかもしれません。
そこで、フリードについて後悔につながる可能性のあるデメリットや、把握しておきたいポイントなどについて詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- フリードは3列目シートの窮屈さや定員乗車時の荷室の狭さが気になることも
- 日常的に使用するのは4名程度までで、運転しやすいミニバンを探している方に向いている
- 予算を気にせず希望のグレードのフリードに乗れる方法もある
フリードを買ったら後悔しそうなポイント
まったく欠点のない100点満点の車というのは、なかなかありません。メリットやデメリットは人によって異なる部分でもあるので、できるだけ多くの情報を集めてデメリットとなりうる部分を含めた特徴を把握しておくことが大切です。ここでは、フリードについて後悔につながる可能性のあるポイントを見ていきましょう。
大人数が乗車するのは無理がある
フリードは3ナンバーサイズのミニバンよりもコンパクトなサイズ感でありながら3列シートを備え、6~7人の大人数が乗れることが特徴のひとつといえます。
ただし、物理的に「乗れる」ことと「快適に乗れる」ことはまた別。乗車自体は可能ではありますが、3列目シートの狭さは否めません。子供や体の小さい方ばかりが乗るのであればそこまで窮屈ではないかもしれませんが、大柄な方の場合はかなり狭さを感じることになるでしょう。近場のお出掛けなら苦にならないかもしれませんが、高速道路に乗ってのロングドライブなどは無理があるかもしれません。
定員が乗車した状態の荷室容量が小さすぎる
多彩なシートアレンジができることはミニバンならではのメリットといえる部分であり、フリードでも体を横たえられるスペースを作り出したり、自転車のような大きな荷物を積み込んだりするアレンジが可能です。
しかし、フリードは3列目シートまでフルに使用した状態の荷室容量はごくわずか。週末にショッピングセンターなどでまとめ買いした買い物の荷物なども、量によっては収納に苦労する可能性があります。ましてや6~7人を乗せ、その人数分の荷物を載せての旅行やキャンプなどは荷物の置き場所に困ることになりそうです。
フリードは大きな荷物や大量の荷物も積み込むことは可能ではありますが、それは2列目までの使用時にシートアレンジをすることが前提になっている、ということを把握しておかないと後悔する可能性が高いのではないでしょうか。
デビューから年月が経過し、設計が古く装備が物足りない部分がある
現行型のフリードは2016年9月のデビューであり、登場から6年以上が経過しています。そのためここ2~3年のあいだに登場した最新のホンダ車に搭載されるような最新鋭の機能は搭載されていません。
もちろんマイナーチェンジや複数回の改良によって装備の追加やアップデートはされていますが、ハイブリッドシステムは最近のホンダ車に搭載される2モーター式の「e:HEV」ではなく、その前の主流であった「SPORT HYBRID i-DCD」です。
さらに、高速道路で先行車に追従してドライバーの負担を減らす運転支援機能「アダプティブクルーズコントロール」は渋滞時追従機能がついていないなど、最新の車と比較すると見劣りする部分があることは否めません。
また、フルモデルチェンジが視野に入る時期に差しかかっていることから、購入してすぐに新型が登場し「もう少し待って新型にすればよかった」と後悔することもあるのではないでしょうか。
【聞いてみた】実際にフリードに乗っている方の口コミ
では、実際にフリードに乗っている方の口コミをご紹介します。使い勝手は問題ないが期待したほどの低燃費ではなかった、という声が複数聞かれました。
「リアデザインがいまいち」
車は実用性で選ぶ派です。ルックスはそこまで気にしないのでフロントデザインだけで判断して選んだのですが、実際に乗ってみるとちょっとリアデザインがいまいちかな、と感じています。
思ったより天井が広く乗り降りもしやすいのでトータルでは気に入っていますが、そこだけがちょっと残念です。
「思ったほど低燃費ではなかった」
日常的に使用するのにちょうどいいサイズ感と価格帯だったので、購入を決めました。メインで使用するのは夫婦2人なので、広さは十分ですが思ったより実燃費が良くないのがマイナスポイントですね。期待しすぎたのもあるのかもしれませんが、せっかくのハイブリッド車なのでもう少し低燃費だとうれしいです。
「ライバル車のほうが燃費は良かったかも」
好みのデザインであったことと、評判の「Honda SENSING」が標準装備であったので安心して使用できると思い選びました。全体的には満足していますが、燃費がもうちょっと良かったら言うことなしという印象です。購入時に比較検討した車がトヨタの「シエンタ」だったので、燃費面だけで考えるとシエンタがよかったかもしれません。
フリードにはこんなメリットがある
出典:ホンダ フリード
自身にとって後悔につながるポイントよりもメリットが大きい、と感じるのであればその車で満足度の高いカーライフが実現する可能性は高いといえます。ここでは、フリードならではのメリットについてご紹介します。
コンパクトなサイズ感で運転しやすい
3ナンバーサイズのミニバンは室内にゆとりがあって居住性は申し分ありませんが、車体が大きく取り回しには難があるといえます。免許を取ったばかりの運転初心者や運転が苦手な方にとっては運転のしにくさを感じたり、ヒヤッとしたりするシーンもあるかもしれません。
その点フリードは6~7人が乗れるミニバンでありながら、5ナンバーのコンパクトなサイズを実現しています。最小回転半径は5.2mなので、Uターン時や駐車時などでも取り回ししやすいでしょう。マルチインフォメーション・ディスプレイにタイヤの切れ角を表示する機能があるので、より安心です。
グレードによる快適装備や安全装備の差が少ない
フリードは全車に両側パワースライドドア、プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナーやキーを取り出すことなくドアやテールゲートの施錠・解錠ができる「Hondaスマートキーシステム」などが全車標準装備です。
また、量産過程で専用の純正カスタマイズパーツを装着したコンプリートカー「Modulo X」を除き、運転席・助手席のシートヒーターも搭載しているので、グレードによる快適装備の差は少なく、どのグレードを選択しても実用性に大きな差はありません。
さらに、安全運転支援システム「Honda SENSING」も全車に同じ内容のものが搭載されているので、予防安全性能はグレードによる差がないのも特筆すべきポイントです。そのため買いやすい価格のエントリーグレードを選んでも「使い勝手が悪い」「安全性に不安がある」と感じることはないでしょう。グレードが選びやすいというメリットもあります。
多彩なシートアレンジが可能
現行型のフリードは、先代モデルよりも1〜3列目ヒップポイント間距離を90mm拡大しています。3列目シートはどうしても補助的な存在になるとはいえ、車格から考えると広い居住空間を確保しています。
特に6人乗りの2列目キャプテンシートは、360mmものロングスライドが可能。1列目、2列目をメインに使用するのであればゆったりと快適にドライブが楽しめるでしょう。また、6人乗り、7人乗りともに1列目・2列目フラットモード、2列目・3列目フラットモードなど、フレキシブルなシートアレンジができます。
3列目シートを跳ね上げれば自転車も積み込めるのはもちろん、6人乗り2列目キャプテンシート車の場合はキャプテンシートの左右席の空間を利用して自転車をまっすぐな状態で積載することもできるので、3列目シートは補助的に使用するものと割り切ればかなり実用性が高く、快適に使用できる1台といえるのではないでしょうか。
フリードに乗っても後悔しない方
フリードは、時々大人数が乗ることがあるので3列目シートがあればうれしいけれども、日常的に使用するのが2~4名程度、という方にぴったりのコンパクトミニバンです。6人以上の大人数が乗る頻度が高いのであればもう少し大きなミニバンがより快適に使用できますが、大型ミニバンは価格が高くなるうえにボディサイズが大きくなるので取り回しも難しくなります。
両側パワースライドドア搭載による乗降性の高さ、ミニバンならではの居住性の良さや利便性の高さを備えつつ、運転のしやすい適度なサイズ感のモデルを探している方には最適な選択肢になるのではないでしょうか。
購入するよりもずっと手軽にフリードに乗ればきっと後悔しない
現金一括やローンを組んで車を購入するのではなく、「車のサブスク」とも呼ばれるカーリースを利用してホンダ「フリード」に乗る方法もあります。
カーリースは、月々定額で新車に乗れるサービスです。車を購入するときのようにまとまった初期費用を用意する必要がなく、気軽に車に乗り始めることができます。
とりわけカーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」は業界最安水準*で、フリードなら月々 32,510 円から利用できます。
*文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
フリードの特徴を知れば後悔することなくカーライフを楽しめる
快適な室内空間を備えたフリードにも、見方によっては後悔しうるデメリットがあるでしょう。しかし、そのようなデメリットをあらかじめ知っておけば、きっとうまくフリードを乗りこなせるでしょう。
カーリースのように費用を抑えながら、マイカー同様新車に乗れるサービスを利用すれば、さらに安心してフリードに乗れるのではないでしょうか。
乗りたい車の特徴を把握し、ベストな方法を選ぶことで後悔しないカーライフを送りましょう。
よくある質問
Q1:フリードを買ったら後悔する?
A:フリードは3列目シートが狭く感じることや、定員が乗車した状態では荷室にあまり荷物が置けないことが後悔するポイントになる可能性があります。また、実際に使用した方からは、燃費があまり良くないという感想も聞かれます。
Q2:フリードはどのような方に向いている車?
A:フリードは時々大人数が乗車することはあるけれども日常的に乗車するのは4人程度までで、運転しやすく快適に使用できるコンパクトなミニバンが欲しい方に向いています。
Q3:後悔することなくフリードに乗るには?
A:「車のサブスク」として月々定額でホンダ「フリード」に乗れるカーリースの利用がおすすめです。カーリースの「おトクにマイカー 定額カルモくん」であれば、車にまつわる相談ができるマイカーコンシェルジュが在籍しているため、車種やグレード選びで後悔するデメリットを回避できるでしょう。
※この記事は2023年5月1日時点の情報で制作しています