スズキのミニバン「ランディ」の歴代モデルは日産「セレナ」のOEM供給を受けていましたが、2022年8月に販売が開始された4代目となる現行型からはトヨタ「ノア」のOEM供給となり、先代モデルとは個性が大きく変わっています。
ここでは、スズキ「ランディ」のグレードごとの装備や特徴について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ランディのグレードは「G」「HYBRID G」の2種類
- 「G」は8人乗り、「HYBRID G」は7人乗り
- ランディのおすすめグレードは静粛性が高く、高いレベルの低燃費を実現している「HYBRID G」
ランディのグレード構成
ランディは2.0Lガソリンエンジンと、1.8Lにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの2種類のパワーユニットを採用しています。
グレードはそれぞれのパワートレインに1種類ずつで、ガソリン車は「G」、ハイブリッド車は「HYBRID G」となっています。駆動方式はガソリン車では2WDと4WD、ハイブリッド車では2WDと電気式4WDシステム「E-Four」の選択が可能です。
なお、ランディの内装と安全性能は別記事で詳しくご紹介しています。
ランディのグレードごとの特徴
ここでは、ランディのグレードごとの特徴について見ていきましょう。なお、「G」と「HYBRID G」はベースとなるトヨタ「ノア」にも同名のグレードがありますが、装備内容は異なっています。
〈グレード別比較表〉
グレード | G | HYBRID G | ||
---|---|---|---|---|
パワーユニット | 2.0Lガソリンエンジン | 1.8Lエンジン+モーター (ハイブリッドシステム) |
||
乗車定員 | 8名 | 7名 | ||
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | E-Four |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 15.1 | 14.3 | 23.2 | 22.0 |
全長(mm) | 4,695 | |||
全幅(mm) | 1,730 | |||
全高(mm) | 1,845(2WD)/1,875(4WD・E-Four) | |||
最小回転半径(m) | 5.5 |
「G」
〈グレード「G」の車両本体価格〉
駆動方式 | 2WD | 4WD |
---|---|---|
価格 | 310万6,400円 | 332万7,500円 |
ランディの歴代モデルは先述のとおり日産のミニバン、セレナのOEM供給モデルでしたが、現行型ではOEM供給元がトヨタに代わり、ベース車両はトヨタのベストセラーモデルのひとつ、ノアになりました。
そのためエクステリアはノアとほぼ同じデザインで、堂々とした押し出し感のあるスタイルとなっています。ボディカラーはモノトーン5色の設定があり、そのうちの「スティールブロンドメタリック」「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」は受注生産です。
ヘッドランプはマニュアルレベリング機構付きのLEDヘッドランプで足回りは16インチのシルバーメタリック塗装のアルミホイールが装着されています。
快適装備はかなり充実しています。フロントドア下のセンサーに足をかざすだけでスライドドアが自動でオープンする「ハンズフリーデュアルパワースライドドア」が標準装備なのはかなりうれしいポイントといえるでしょう。パワースライドドアのハンズフリー機能はベース車のノアではオプションでしか設定のない機能です。
両手がふさがっていても楽にドアの開閉ができるので、利便性はかなり高まります。
また、左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リアオートエアコン、運転席・助手席のシートヒーター、快適な空気環境に導く「ナノイーX」も搭載。上級ミニバンに相当するような充実した快適装備がそろうのはランディの特筆すべきポイントといえるのではないでしょうか。
なお、ガソリン車は8人乗りで2列目シートは705mmのロングスライドが可能な6:4分割チップアップシートを採用しています。
「HYBRID G」
〈グレード「HYBRID G」の車両本体価格〉
駆動方式 | 2WD | E-Four |
---|---|---|
価格 | 345万700円 | 369万7,100円 |
「HYBRID G」は燃費性能に優れているのが特徴で、2WD車は23.2km/L、E-Fourは22.0km/Lを実現しています。ガソリン車よりも車両本体価格は高くはなりますが、できるだけ燃料費を節約しながらカーライフを楽しみたい方には良い選択肢となるのではないでしょうか。
ガソリン車よりも税金の優遇が受けられるメリットもあります。また、ハイブリッド車ならではの静粛性や、さまざまな走行状態に応じてFF(2WD)走行状態から4WD(4輪駆動)状態まで自動で切り替えるE-Fourの安定した走りも魅力的です。
なお、エクステリアのデザインやボディカラーの選択肢、快適装備の充実度などは「G」と変わりありませんが、「HYBRID G」では乗車定員が7名になり、2列目シートはキャプテンシートになります。
ランディのおすすめグレードは燃費の良い「HYBRID G」
ランディには「G」と「HYBRID G」の2種類のグレードが設定されていますが、パワーユニットと乗車定員(2列目シートの仕様の違い)以外の装備内容の違いはほぼありません。そのため、グレード選びに頭を悩ますことはないでしょう。
おすすめなのは、やはり燃費性能に優れている「HYBRID G」ですが、「HYBRID G」はガソリン車の「G」よりも車両本体価格が数十万円高額になるので、予算の兼ね合いから「G」を選ぶこともあるかもしれません。しかし、ハイブリッド車は長い目で見ると燃料費の節約につながることに加え、SDGsへの貢献にもなります。
よくある質問
Q1:ランディのグレード構成は?
A:ランディは2.0Lガソリン車と1.8Lエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車の設定があり、グレードはそれぞれに「G」と「HYBRID G」の1種類ずつ、計2種類となっています。なお、現行型のランディはトヨタ「ノア」のOEM供給を受けてスズキが販売するモデルで、ノアにも同名のグレードがありますが装備内容はノアと異なります。
Q2:ランディのグレードごとの装備内容の違いは?
A:「G」は8人乗りで「HYBRID G」が7人乗り、またガソリン車とハイブリッド車という乗車定員とパワーユニットの違いがあります。そのほかのエクステリアデザインやボディカラーの選択肢、快適装備の充実度などはほぼ差がありません。
Q3:ランディのおすすめグレードは?
A:ハイブリッドシステムを搭載し、より低燃費を実現していることに加え静粛性も高い「HYBRID G」がおすすめです。
※この記事は2023年2月1日時点の情報で制作しています