ダイハツ「タントファンクロス」は、ダイハツのヒットモデルである軽スーパーハイトワゴン「タント」をアウトドアに似合う仕様とした派生モデル。タント譲りの使い勝手の良さに加え、タントファンクロスならではのアクティブなデザインも魅力です。
ここでは、タントファンクロスの内装や荷室について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- グレードによる内装の差はほとんどない
- オレンジのアクセントカラーとカモフラージュ柄のシートでアクティブさを演出
- リアシート背面とデッキボード表面は防水加工が施されている
タントファンクロスの室内空間の特徴
タントファンクロスは室内長2,125mm、室内幅1,350mm、室内高1,370mmを確保しています。十分なヘッドクリアランスと前後乗員間距離があるので、開放感のある室内でくつろいでドライブが楽しめます。
なお、タントファンクロスのベースモデルであるタントは、助手席側のセンターピラーを前後ドアに内蔵したピラーイン構造の「ミラクルオープンドア」による大開口が自慢のモデルであり、タントファンクロスにおいても「ミラクルオープンドア」を標準装備しているため、子供と手をつないで乗り降りできるほどの乗降性の高さを実現しています。全高も十分にあるため、大人の方も大きくかがむことなく乗り降りできます。
また、助手席は最大で380mmのスライドが可能。さらにメーカーオプションの「運転席ロングスライドシート」を選択すると、運転席も最大で540mmのロングスライドが可能になるため、運転席に座ったままスライドして後席の子供のケアをしたり、運転席と後席をウォークスルーにしたりできます。
タントファンクロスの内装
ここからは、タントファンクロスの内装について見ていきましょう。なお、タントファンクロスには「ファンクロス」と「ファンクロスターボ」の2つのグレードがラインナップされていますが、「ファンクロス」はNA(自然吸気)エンジン、「ファンクロスターボ」はターボエンジンというエンジンの違い以外、装備に大きな差はなく内装デザインも共通です。
アクティブさを感じさせるインテリアデザイン
タントファンクロスのインテリアデザインは、ブラックをベースにエアコンレジスターやドアアームレスト、インパネにオレンジのアクセントカラーをあしらい、クロスオーバーSUVのようなアクティブさを表現しています。
シートは前席・後席ともにカモフラージュ柄があしらわれたファブリックを採用し、個性を演出。オレンジのアクセントカラーと相まって、タフさのある室内空間を作り上げています。専用のフロントグリルやバンパー、ルーフレールなどを装着した力強いエクステリアとの一体感もあり、車のデザイン性にこだわる方も満足できる仕上がりです。
シートには撥水加工が施されたファブリックを採用
タントファンクロスは、デザインだけがアウトドアを意識しているわけではありません。シート表皮には撥水加工が施されたファブリックを採用しています。
飲み物などをこぼしても拭き取りやすいので小さな子供のいるファミリーに歓迎される機能ですが、海水浴などのマリンレジャーの際に水着を車内で着替える、といったシーンでもシートの濡れが気にならないため、アウトドアを楽しむ方にもうれしい仕様といえます。
タントファンクロスのポケッテリア
タントファンクロスでは、こまごまとしたポケッテリアが豊富に用意されています。
大型インパネトレイ(助手席)
助手席前のインパネには、ティッシュボックスが収納できるサイズのトレイがあります。助手席からすぐ手が届く位置にあるので、よく使用するアイテムを置いておくと便利でしょう。
インパネアッパーボックス(運転席)
運転席前のインパネにも、ドライバーが小物を収納できるボックスが備わっています。こうしたドライバー専用の収納スペースが確保されているのはうれしいポイントです。
カップホルダー(前席)
運転席、助手席それぞれインパネのエアコンレジスター前に掘込み式のカップホルダーが備わっています。缶やカップドリンクのほか、四角い紙パック式ドリンクにも対応しています。
フロントセンターアームレスト(ボックス付き)
フロントセンターアームレストには、小物が収納できるボックスが付属します。それほど大きな容量ではありませんが、ハンドタオルやメガネケース程度であれば収納できます。
なお、オプションの「運転席ロングスライドシート」を選択した場合は運転席・助手席アームレストとなり、ボックスは省かれます。
グローブボックス
助手席前に用意されるグローブボックスは一般的なサイズです。車検証や車の取扱い説明書、自賠責保険証などの書類の保管場所としては十分でしょう。
ドアポケット&ボトルホルダー(前席)
左右のフロントドアには、ペットボトルが収納できるホルダーとポケットが備わっています。
プルハンドル(前席)
プルハンドルにも、スマートフォンやハンドクリーム程度の小さなものであれば収納できます。
後席クォータートレイ&ボトルホルダー
後席にも、ドリンクや小物を置くスペースがあります。
シートバックポケット(運転席)
運転席シートバックの上部にポケットが用意されています。
格納式シートバックテーブル(運転席・助手席)
タントファンクロスでは、運転席・助手席のシートバックに格納式のテーブルが標準装備です。子供用のマグカップや500mlの紙パックがセットできるカップホルダーもあるため、休憩時の軽食などの際に役立つでしょう。
テーブルのふちは高さがあり、画像のようにタブレットを立てかけて使用することも可能です。
ショッピングフック(インパネ助手席側)
助手席側のインパネには、ハンドバッグや紙袋をかけて保管できるフックもあります。
USBソケット
USBソケットは運転席と後席右側に1口ずつ標準装備です。さらにオプションの9インチスマホ連携ディスプレイオーディオを追加した場合は助手席インパネにUSBソケットとHDMIソケットが追加されます。
タントファンクロスの荷室・シートアレンジ
タントファンクロスには上下2段調節式のデッキボードが標準装備であり、リアシートを倒してデッキボードの脚を立てればフラットな荷室が出現します。
また、リアシート背面とデッキボード表面は防水加工されているため、アウトドアで濡れたり泥がついたりしたギアも気にすることなく積み込めるでしょう。
リアシートは左右別々にスライドできるため、荷物の大きさや量に合わせて荷室が拡大できることに加え、50°までリクライニングでき、フロントシートを倒してリアシートをリクライニングすると足を伸ばしてくつろげる「フルフラットモード」が完成します。
さらに荷室内(後席右側)にもUSBソケットがあるので、荷室側からスマートフォンの充電などが可能。車中泊の際に便利です。
アウトドアにぴったりのタントファンクロス
タントファンクロスは撥水加工のファブリックを使用したシートや防水加工のシートバック・デッキボードなど、アウトドアを楽しむ方にうれしい工夫が随所に見られます。
スーパーハイトワゴンならではの室内の広さもあるので、車中泊を楽しむオートキャンプなどでも活躍してくれるでしょう。
よくある質問
Q1:タントファンクロスの室内空間の特徴は?
A:タントファンクロスは室内長2,125mm、室内幅1,350mm、室内高1,370mmを確保。軽スーパーハイトワゴンならではの余裕のある室内空間で、くつろいでドライブを楽しむことができます。
Q2:タントファンクロスの内装デザインは?
A:ドアアームレストやエアコンレジスターなどにオレンジのアクセントカラーをあしらい、シートにはカモフラージュ柄を採用してタフさやアクティブさを感じさせる室内空間となっています。シート表皮には撥水加工されたファブリックを採用しています。
Q3:タントファンクロスの荷室はどのような感じ?
A:タントファンクロスでは上下2段調節式のデッキボードを備えており、リアシートを倒しデッキボードの脚を立ててセットするとフラットな状態で荷室が拡大します。また、リアシート背面とデッキボード表面には防水加工が施されているため、濡れた荷物も気にすることなく積み込めます。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています