一般的に車は家の次に高い買い物といわれます。昨今では車に多くの先進安全装備が搭載されるようになり、新車価格は10年以上前と比べると上昇傾向にあります。だからこそ「なるべくお金をかけず、安い車を手に入れよう」と考える人も多いはずです。でも単に価格が安くても自分の用途にそぐわない車では意味がないし、どれだけ安く手に入れられても購入後に多くのお金がかかるものだったら本末転倒です。そこで、どんな車が安く手に入るのか、それはどんな性格の車かを調査してみました。
この記事のPOINT
- 「安い車」にはふたつの考え方がある。まずはどちらを重視するかを決めよう
- 軽自動車には車両本体価格100万円以下で買えるモデルもある
- 購入後の維持費を抑えたいならハイブリッド車がおすすめ
「安い車」とはどんな車?
一口に「安い」といっても、捉え方はひとそれぞれ。たとえば中古車に目を向けると車両本体価格が10万円以下というものもありますが、さすがにそれは不安という人もいるでしょう。今回は新車で手に入る「安い車」を見ていきましょう。
車は買った後にもお金がかかる
洋服や食品など、ほとんどの商品はものを買った後に追加で費用が発生することはありません。しかし車は少し特殊な商品で、購入後は定期的に車検での整備費用、税金、自賠責保険などがかかります。
ほかにも毎年自動車税(自動車税種別割)を納めなければならないし、駐車場代や燃料代などの維持費が必要になります。また、万が一事故を起こしてしまった場合は、被害者に対して責任を取らなければなりません。そのため“任意”とはいえ保険に加入するのはすべてのドライバーの義務に近いことといっても過言ではありません。車は購入後も何かとお金がかかる商品なのです。
月ごとに必要なお金が変わると計画が立てづらくて困るという人は、毎月定額のカーリースを利用するという方法もあります。
購入後にかかるお金は、あらかじめ理解しておけば心配なし
ただ、購入後にお金がかかること自体はそこまで心配しなくても大丈夫。あらかじめそのことをわかっておけば必要なお金を用意しておくことができますし、ほとんどの車ユーザーは日々の生活を普通に過ごしています。
そこで、購入後にどのようなお金が必要になるかをここで簡単に説明しておきましょう。
【毎月必要になるお金】
■月極駐車場代
買った車を保管しておく場所(駐車場)の家賃になります。金額は居住地域により大きく変わります。自宅に駐車スペースがあるなら必要ありません。
■車両代
車を分割払いで購入した場合、毎月決まった額を返済していきます。ボーナス併用にすると月々の返済額を抑えることができます。
【毎年必要になるお金】
■自動車税種別割
車の排気量に応じて納める税金で、毎年4月1日時点の所有者(または使用者)が納税します。
■任意保険
自賠責保険では足りない部分をカバーするために加入する保険。基本的に毎年1回保険料を支払いますが、保険料を月払い(分割払い)にすることもできます。
■法定点検整備費用
車を所有すると車検以外に1年に一度、法定12ヵ月点検整備をすることが義務付けられています(罰則はなし)。車をきちんと維持するためにも点検を受けるようにしましょう。
【車検時に必要になるお金】
■車検費用・法定24ヵ月点検整備費用
乗用車の場合、新車購入後3年、以降は2年に一度、国の法令で定められた保安基準に適しているかどうか検査することが義務付けられています。これが車検です。また、車検と合わせて法定24ヵ月点検整備も受けなければなりません。
■自動車重量税
車の重量に応じて納める税金。車検時に次回車検までの分を納めます。
■自賠責保険
すべての自動車に加入が義務付けられている強制保険。車検時に次回車検までの分を支払います。
【走行に応じて必要になるお金】
■燃料代(ガソリン・軽油・電気代)
車を走らせるために必要になります。
■高速料金
高速道路を使用した際に走った距離に応じて支払います。
■駐車場代
外出先で車を駐車する際に支払います。
【その他】
車に故障などが起こった際に必要な修理代や、オイル類やタイヤなど定期的に交換する消耗部品代が必要になります。
安い車には2種類ある
今回は新車選びにおける“安い”を大きく2つにわけて紹介してみようと思います。
ひとつは車両価格が安い車。車はボディタイプのほか、サイズやエンジンの排気量などでモデルごとに車両価格が異なります。また、同じ車種でも装備などの違いにより複数のグレードが用意されています。ここでは自動(被害軽減)ブレーキなど先進安全装備を搭載しているグレードで最も安いものを中心にランキングをつけてみました。
もうひとつは購入後に必要となるお金が安い車。自動車税種別割はエンジンの排気量、自動車重量税は車両重量により納める額が変わります。また、燃費がいい車ほど使用する燃料が減るため燃料代は安くなります。ただ、こちらは乗り方などで金額が変わってくる面もあるので、編集部の主観も交えながらランキング形式で紹介します。
安い車のメリット・デメリット
車はボディタイプの違いにより長所(メリット)と短所(デメリット)があるように、車両価格の違いでもメリットとデメリットがあります。ここでは車両価格が安い車のメリットとデメリットを見ていきましょう。
安い車に乗るメリット
■同じ予算で装備が充実した上級グレードを狙える
例えば人気のコンパクトSUVであるトヨタ ヤリスクロスの新車価格は189.6〜293.6万円。最廉価モデルとなるガソリンエンジンのXは、ホイールがスチールでヘッドライトはハロゲン式、ステアリングもウレタンタイプになります。先進安全装備は標準装備になりますが、自車を俯瞰映像で見るパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターはオプションで選ぶことすらできません。一方で同じトヨタのピクシスジョイ(ダイハツ キャストスタイルのOEMモデル)の新車価格は131.45〜173.8万円で、最上級グレードのGターボ SA III プライムコレクションを選ぶと、アルミホイール、バイビームLEDヘッドライト、本革ステアリング、レザー調シートなどが備わります。
■車に必要な固定費を減らせる
自動車重量税や自動車税種別割、日々の燃料代などの維持費を抑えることができる車を選べば、浮いたお金を家族とのドライブ旅行などにあてたり、カーライフを快適にする用品を購入することができます。もちろん家族や友達とおいしい食事を楽しんでもOK。固定費を抑えることで自由に使えるお金が増えれば、それだけ毎日の暮らしを充実させることができます。
■メンテナンスコストを抑えられる
新車は安いモデル・安いグレードでも3年間の一般保証と5年間の特別保証がつきます。万が一車にトラブルがあっても保証期間中なら無償で修理を受けることができます。中古車も保証がついているものが増えていますが、期間が短かったり保証が有償だったりします。
安い車に乗るデメリット
■快適装備が少ない
車は同じ車種でも装備の違いなどで価格に幅があります。価格が安いグレードは快適装備が搭載されていなかったり、インテリアの質感を高める本革ステアリングではなくウレタンのステアリングが装備されていたりするため、装備にこだわりたい人だとやや満足感が低くなる可能性もあります。ただ、現在は先進安全装備が全グレード標準装備になっているものが多いので、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール=設定した速度内で前車との距離を一定に保つために自動的に加減速する機能)やボタンひとつで駐車位置に自動で入れてくれる機能など、「+アルファの支援機能」を除けば、基本的な安全装備で上級グレードより見劣りすることはありません。
■下取り額が安くなる可能性がある
売れ筋ではない車種や人気装備がついていないグレードは、購入時の費用を抑えることができる反面、クルマを手放す際の下取り額が低めに査定される可能性もあります。理由は中古車になると多くの人が人気モデルや装備が充実した車を探している人が多いから。新車と違って定価がない中古車は需要が多い(人気がある)ものほど価格が高くなるため、廉価グレードだと査定が低めになってしまうことがあるのです。
■購入後の満足感が低くなる可能性がある
例えばミドルサイズのミニバンを欲しいと思っていたけれど費用を抑えるためにコンパクトミニバンを選んだら、購入後に窮屈な思いをしたり荷物が積みきれなかったりということがあるかもしれません。長距離を走る機会が多いので燃費がいいハイブリッドを考えていたのに費用を抑えるために普通のガソリンモデルを選んだら、逆に維持費が高くなったということも考えられます。車を買う際、値段にこだわるのは大切ですが、満足感を高めるためには「ここだけは妥協できない」という部分をあらかじめ考えておいたほうがいいでしょう。
車両価格が安い車ランキングTOP10
ここからは、どの車が安く買えるかを紹介していきます。ランキングは、自動(衝突被害軽減)ブレーキを搭載している最も安いグレードで比較しています。安全装備が充実しているものなら購入後の安心度は高いはず。安い車でもきっと満足できるはずです!
第1位 ダイハツ「ミライース」
100万円以下で安全装備付きが手に入る
●86.02〜137.28万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500mm
ダイハツは、電動化ではなく、ガソリンエンジンをはじめとする車の基本性能を徹底的に効率化する“イーステクノロジー”で低燃費化を実現。電動化の装置は搭載されていないので、その分車両価格を抑えることに成功しています。その代表格が2011に登場したミライースです。2017年5月に登場した2代目はイーステクノロジーをブラッシュアップ。現在発売されているモデルはWLTCモードで25.0km/Lという低燃費を実現しています。
最廉価グレードのBはビジネス用途を見込んでいるため、ダイハツの先進安全装備であるスマアシIIIが搭載されていません。そこで今回はスマアシを装備するB “SA III”(92万6,200円/2WD)を対象としています。
ミライースはインテリアを極力シンプルに設計することでコストを削減。B “SA III”は後部座席とバックドアがUVカットとなるスモークガラスをオプションにし、ヘッドライトもLEDではなくハロゲンに、パワーウインドウは前席のみとするなどしてコストを抑えています。そのため人によってはチープに見えるかもしれませんが、それでも車両本体価格100万円を切る価格で手に入るのは大きな魅力でしょう。
ダイハツの最新モデルはDNGAという新しい発想で開発されたプラットフォームを採用していますが、ミライースはそれ以前のモデルになります。それでも2,025mmという室内長を確保し、大人4人がきちんと座れるよう設計。安全装備も上級グレードと同内容のものが装備されています(SRSサイドエアバッグは最上級グレードのG“SA III”のみ設定)。快適性も捨てがたいなら上級グレードのX “SA III”(110万2,200円/2WD)やG “SA III”(124万8,500円)がおすすめです。
第2位 スズキ「アルト」
初代のコンセプトを受け継いだお手頃価格な軽自動車
●94.3〜137.94万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mm
2021年12月、9代目へとフルモデルチェンジしたアルト。「アルト47万円」というキャッチコピーで1979年に登場した初代アルトのコンセプトは最新モデルにも受け継がれ、買いやすい価格帯で多くのユーザーが満足できる軽自動車に仕上げられています。エントリーグレードのAとLが100万円を切る価格帯になっているのは、まさに初代から脈々と受け継がれるコンセプトを体現している証です。
9代目アルトは8代目のデザインコンセプトを引き継いだルックスながら、角が取れたスタイルにすることでより幅広い世代の人が選びやすくなりました。先進安全装備は全グレードで標準装備。衝突被害軽減ブレーキはステレオカメラで前方を監視するデュアルカメラブレーキサポートを搭載。他にも前後の誤発進抑制機能、後退時ブレーキアシスト、車線逸脱警報、ふらつき警報などが搭載されます。
最安値のAと次に安いLは先代と同じR06A型エンジン+減速時のエネルギーで発電した電気で電装品を動かすエネチャージを採用。上級グレードのパワーユニットはハスラーなどに搭載される新型のR06Dエンジンにマイルドハイブリッドを組みわせています。ちなみに燃費性能はマイルドハイブリッド車が27.7km/Lで、AとLは25.2km/L。そこまで大きな差ではないので、ガソリンモデルでも十分満足できるはず!
第3位 ダイハツ「ミラトコット」
安いとかわいいを両立したシンプル軽
●116.27〜138.6万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,530mm
2018年6月に登場したミラトコットは、無駄を省いたシンプルさと愛らしい丸目とカクカクしたボディラインのギャップが魅力の軽セダンです。現在はグレードがエントリーグレードのLと上級グレードのGの2タイプに整理されました。どちらも先進安全装備であるスマアシIIIが標準装備で、FFと4WDが用意されます。
ミラトコットはミライースよりもビジネス感が薄いので、安い車が欲しいけれど、こだわりも捨てたくないという人におすすめ。あたたかみのあるインテリアは居心地が良く、長く乗り続けたい人にとってうれしいものとなるはず。
ボディカラーは明るいパステルカラーが中心。エントリーグレードのLだと電動格納式ミラーやシートヒーター、運転席シートリフターなどは備わっていません。エアコンもマニュアルタイプになるので、装備が充実したものが欲しい人はG SA III(125万4,000円)をチョイスしましょう。
第4位 ダイハツ「ムーヴ」
使い勝手のいいロングセラーモデル
●113.52〜178.2万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,630mm
現行型は2014年12月にデビューした6代目。デビューからかなり時間が経っていることもありモデルチェンジの噂も聞こえ始めていますが、現在でも魅力は薄れていません。ダイハツの最新モデルが採用しているDNGAプラットフォームはまだ使われていませんが、Dモノコックと呼ばれる高剛性ボディと振動を吸収する力を高めたDサスペンションにより、車の基本性能を大幅に高めているのが特徴です。
デザインは標準モデルとカスタムの2種類をラインナップ。カスタムは141万9,000円から手に入ります。標準モデルは113万5,200円から買うことができますが、最廉価グレードのLには先進安全装備であるスマアシIIIが搭載されません。今回はL“SA III”(120万1,200円)で他車と比較しています。
前席、後席ともにドアが90度近く開くようにしているので、乗り降りはもちろん大きな荷物を積みたいときも楽! リアシートは前後に240mmもスライドできるので、後ろの席で足元を広くしたいとき、荷室にたくさんの荷物を積みたいとき、どちらも便利に使えます。快適装備が充実したものが欲しいならX“SA III”(129万8,000円)がおすすめ。
第5位 スズキ「ワゴンR」
便利でお手頃な、軽ワゴンの王道
●121.77〜181.17万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mm
軽自動車界に革命を起こした初代がデビューしたのは1993年。2017年にフルモデルチェンジされた現行型は通算6代目となるモデルです。現行型最大の特徴は、ベーシック、上級モデル、スティングレーでガラリとデザインを変えたこと。これまでの軽自動車は標準モデルとカスタムモデルの2タイプを設定するものがほとんど。3種類設定されたモデルはワゴンRが初めてです。
ベーシックモデルには普通のガソリンエンジン車とマイルドハイブリッド車を設定。ガソリン車はCVTと5MTがあります。最安値(121万7,700円)は5MTで、CVT車は121万9,900円になります。デビュー時は先進安全装備のスズキ セーフティ サポート非装着車の設定もありましたが、現在は全グレード標準装備になります。
ただ、5MT車は前後の誤発進抑制機能と後退時ブレーキサポートが非搭載になります。また、ガソリン車は車線逸脱警報とアダプティブクルーズコントロールが非搭載。先進安全装備が充実したモデルが欲しいなら、マイルドハイブリッドモデルであるハイブリッドFX-S(138万6,000円)が狙い目です。
デビュー時の上級モデルはハイブリッドFZというグレードでしたが、2022年8月にハイブリッドFZが廃止され、新たにカスタムZが追加されました。
第6位 スズキ「アルトラパン」
レトロなモデルも仲間入りしたおしゃれ軽
●125.18〜169.07万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mm
女性ユーザーを意識し、角の取れたまる四角いボディやおしゃれなインテリアで、カーライフにぬくもりをプラスしたアルトラパン。四角いボディは運転席からの見切りがいいので、運転がしやすいというメリットもあります。
現行型は2015年6月に登場した3代目。デビューから8年近く経っているモデルで、まだ多くのスズキ車が採用しているマイルドハイブリッドは搭載されていません。それでもWLTCモードで26.2km/Lという低燃費を実現しているのはすごいところ。
そんなラパンは全グレードスズキ セーフティ サポートが標準装備に。エントリーグレードでも装備が充実しているので、満足度は高いはず。Gだとエアコンはマニュアル式になるものの、運転席のシートヒーター、運転席のシートリフター、キーレスプッシュスタートシステムなどが標準装備になります。
2022年6月にはレトロかわいいデザインを採用したアルトラパンLCもラインナップに加わりました。このモデルは価格設定が140万9,100円〜と標準モデルより高めになりますが、標準車とは違う雰囲気が好きな人にはおすすめできるモデルです。
第7位 トヨタ「パッソ」 / ダイハツ「ブーン」
シンプル設計で気軽に乗れる普通車
●パッソ:127.5〜191.3万円 / ブーン:127.5〜176.1万円 ●全長3,680mm×全幅1,665mm×全高1,525mm
ダイハツが製造するブーンと、それをトヨタブランドで販売しているパッソ。現行型は3代目で2016年にデビューしました。シンプルな設計で価格を抑えたパッソ/ブーンは、2022年4月の一部改良で全グレード先進安全装備が標準化されました。
パッソとブーンの違いはX系だとほぼないので、どっちのお店が便利かという理由で選んでも大丈夫。インテリアもシンプルで飽きにくいデザインで、しかも前席がベンチシートになっているのでゆったりとした気分で運転できます。
どちらもエントリーグレードはエアコンがマニュアル式になり、ドアミラーがボディ同色ではなくなりますが、装備は上のグレードと大きく変わりません。「手頃な価格の車が欲しい。でも軽自動車はちょっと…」という人にぴったりのモデルです。
また、どちらも標準モデル以外にデザイン性を高めたグレード(パッソMODA/ブーンCILQ)が設定されています。かわいらしい車が欲しい人はこちらに注目を!
第8位 スズキ「ワゴンRスマイル」
スライドドアを装備した軽ワゴン
●129.69〜171.6万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,695mm
今、軽自動車で最も人気があるのは全高を高くして室内空間を広げるとともにスライドドアを装備した軽スーパーハイトワゴンです。一方でスライドドアは軽スーパーハイトワゴンか軽ワンボックスタイプにしか設定がなかったので「スーパーハイトワゴンほどの室内空間は必要ないけれど、スライドドアは欲しい」という人は選択肢がありませんでした。そこに注目して投入されたのがダイハツのムーヴキャンバスとスズキのワゴンRスマイルです。
このジャンルは全高を1,700mm以内に抑え、ボディをボックススタイルにすることで空間を効率よく使えるようにしました。スライドドアも開口部を広くして乗り降りしやすくしています。
ワゴンRスマイルはムーヴキャンバスよりもエントリーグレードの価格を20万円ほど安く設定しているのが特徴。そのため、車に予算をかけたくない人でも選びやすくなっています。安くても先進安全装備は全グレード標準装備。ただ、スライドドアのイージークローザーやキーレスプッシュスタートシステムは非搭載なので、快適度を高めたいなら、エントリーグレードであるGにオプションの“快適パッケージ” (3万8,500円)をつけたものがおすすめです。
第9位 ホンダ「N-WGN」
上質な雰囲気もあるベーシック軽
●129.8〜188.21万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,675mm
人々の暮らしの本質を見極め、暮らしになじむ車を目指して開発されたN-WGN(エヌワゴン)。サイズ的には軽ワゴンと呼ばれるカテゴリーになりますが、燃料タンクを運転席下に配置するセンタータンクレイアウトにより、広大な室内空間が与えられているのが特徴です。
ホンダは全モデル先進安全装備パッケージであるHonda SENSINGを標準装備にしています。体を包み込むようなシート、乗り降りするのにちょうどいい高さ、荷物が積みやすい低床ラゲッジルームと上下2段に分割できるボードなど、つかいやすさにとことんこだわった機能は一度味わうとなかなかほかの車に乗り換えられなくなるはず。
ライバルモデルと違い、エントリーグレードのGでもフルオートエアコンが標準装備になるのはうれしい部分です。便利な装備が欲しい人はUSBジャックや運転席&助手席シートヒーター、360°スーパーUV・IRカットガラスが標準装備になるL(139万9,200円)が狙い目です。
第10位 三菱「eKワゴン」
エントリーグレードでも充実装備の軽ワゴン
●132.55〜154.0万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mm
日産と三菱の合弁会社であるNMKVが企画・開発したモデルで、三菱からはeKワゴン、日産からはデイズとして販売。エントリーグレードの価格は三菱のほうがわずかに安いため、今回ランクインしました。
デイズがプレミアム性を高めたデザインを採用しているのに対し、eKワゴンは老若男女が選びやすいシンプルな造形をしているのが特徴。グレードもMとGというシンプルな構成です。
エントリーグレードのMと上級グレードのGでは装備に大きな差はなく、先進安全装備の他、運転席&助手席シートヒーターやメーター内のマルチインフォメーションディスプレイが標準装備されます。そのため、価格の安さで選んでも満足度は高いはずです!
維持費が安い車ランキングTOP10
ここでは、購入後の維持費が安い車をランキング形式で紹介します。維持費は車選びだけでなく使い方(年間走行距離)や住んでいる場所(駐車場代)によって大きく変わるもの。また、単純に維持費が安い車を選んでも、ハイブリッド車を中心に高くなった車両本体価格分をペイできるのかという問題もあります。税金や高速道路の通行料は軽自動車が圧倒的に有利です。
そこで、今回はWLTC燃費のいい車を中心に、毎年の自動車税が高くなる排気量1.5Lを超える車、車検時の自動車重量税が高くなる1.5tを超える車は避けるという考え方でランキングしてみました。
第1位 トヨタ「ヤリス」
3つのパワーユニットを用意するベーシックハッチバック
●147.0〜254.8万円 ●全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
2020年2月に登場したヤリスは、「ヴィッツ」という名前で販売されていたものが世界共通の“ヤリス”というネーミングになったモデルです。
パワートレインは1Lと1.5Lのガソリン、そして1.5L+モーターのハイブリッドを用意。ハイブリッドのエントリーグレードであるXの2WD(201万3,000円)はWLTCモードで36.0km/Lという驚愕の燃費を実現しました。車両重量は1tをわずかに超えてしまうため、自動車重量税の額は1t以下より高くなります。自動車税も1Lのものより高くなるものの、圧倒的な燃費性能は大きな魅力。
税金や購入コストを抑えたい人は、ハイブリッドではなく1Lエンジン搭載車がおすすめ。購入費用+維持費というトータルコストではこちらのほうが安く収まる可能性もあります。
第2位 トヨタ「アクア」
フルモデルチェンジで性能が大幅進化
●199.7〜259.8万円 ●全長4,050mm×全幅1,695mm×全高1,485mm
初代がデビューしてから約10年。2021年7月に2代目へとフルモデルチェンジしたアクア。カーボンニュートラルを実現するためにプラットフォームから一新。ホイールベースが50mm延長されたことで後席の居住性と荷室空間が拡大されています。駆動用電池は世界初採用となるバイポーラ型ニッケル水素電池を採用。初代に比べてバッテリー出力が2倍にアップしています。
アクセルのオンオフで速度をコントロールできる“快感ペダル”や駐車時の操作を支援するトヨタチームメイトアドバンストパーク、1,500Wのアクセサリーコンセントなど、新たな機能も搭載。
燃費はエントリーグレードのBで35.8km/L、量販グレードでも33.6km/Lを実現(いずれもWLTCモード)。アクアは低燃費なだけでなくトルクフルな走りを味わえるダイナミックフォースエンジンが搭載されているので、毎日の運転を存分に楽しむことができます。
第3位 ホンダ「フィット」
マイナーチェンジでハイブリッドの性能がアップ
●159.28〜266.42万円 ●全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,515mm
2020年2月に4代目へとフルモデルチェンジしたフィットは、1.3Lのガソリンエンジンと、1.5L+モーターのハイブリッド“e:HEV”の2展開。それぞれ、スタイルの違う5つのグレードが用意されました。2022年10月のマイナーチェンジではガソリンエンジンが1.5Lに変更され、e:HEVはモーター最高出力が10kW(14ps)アップされ90kW(123ps)になりました。また、NESSというグレードが廃止になり、新たにRSというスポーツグレードが追加されました。
最も燃費がいいのはe:HEVのエントリーグレードであるe:HEVベーシック(199万7,600円)で、2WDのWLTCモードが30.2km/Lに。ガソリンモデルも車両重量が1tを超え、排気量もハイブリッドと同じ区分になるので、維持費はハイブリッドの方が安くなります。
ちなみにガソリンモデルで最も燃費がいいのは、エントリーグレードのベーシック(159万2,800円)で18.7km/L。40万円以上の価格差を考えるとガソリン車の方がいいと思うなら、迷わずこちらを。また、低燃費かつ高級感のあるモデルが欲しいならe:HEVのルクス(249万9,200円)がおすすめです。
第4位 日産「ノート」
燃費だけじゃない、静かな走りも魅力
●221.1〜287.87万円 ●全長4,045mm×全幅1,695mm×全高1,520mm
先代のマイナーチェンジ時に、エンジンは発電に徹し、100%モーターの力で走行するe-POWERを搭載。これが大ヒットし、当時3年連続コンパクトカーNo.1の販売台数を記録したノート。現行型はe-POWER専用モデルになりました。
そのe-POWERは第2世代に進化。モーター出力とトルクがアップしなめらかな走行ができるようになった上、ロードノイズを検知してノイズが大きいタイミングでエンジンを始動して発電することで、走行中のエンジン音が気にならないよう配慮されています。
標準モデルはXと4WDのX FOURというシンプルなグレード構成に。燃費はWLTCモードで28.4km/L(2WD)を達成。標準モデルの他、上質な内外装のオーテック、SUVテイストを盛り込んだオーテッククロスオーバーが用意されます。
第5位 トヨタ「ライズ」 / ダイハツ「ロッキー」
コンパクトSUVのベストセラーに待望のハイブリッドが追加
●ライズ:171.7〜233.8万円 / ロッキー:167.7〜235.7万円 ●全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm
2019年11月に登場したコンパクトSUVのライズ/ロッキー。このモデルはダイハツが開発したものをトヨタにOEM供給していて、フロントフェイス以外のデザインは基本的に共通となっています。ただ、装備などが微妙に違うため、価格帯も異なっています。
2021年11月にはライズ/ロッキーに、エンジンで発電した電力でモーターを駆動するシリーズハイブリッド車「e-SMARTハイブリッド」が追加されました。ハイブリッドの燃費はWLTCで28.0km/Lになります。
また、このタイミングでガソリン車のエンジンも変更され、FF車が1.2Lエンジンを搭載。4WDは1Lターボになります。ほかにも先進安全装備であるスマートアシストが全グレード標準装備になっています。
第6位 スズキ「アルト」
マイルドハイブリッド搭載で軽ナンバーワンの燃費を達成
●94.3〜137.94万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mm
先代アルトは、新プラットフォーム「HEARTECT」を採用して60kgも軽量化し、わずか610kgという車両重量を実現。これによりガソリン車ナンバーワン(当時)の低燃費を達成しました。
現行型アルトは軽量化に加え、燃費性能に優れたR06D型エンジンとマイルドハイブリッドを搭載することでWLTCモード27.7km/Lという軽自動車ナンバーワンの低燃費を実現しました。
100万円以下で買えるグレードにはマイルドハイブリッドは搭載されていませんが、こちらは従来型のエンジンとエネチャージを組み合わせることで低燃費を実現。そしてマイルドハイブリッド搭載車は109万7,800円から手に入ります。どちらも維持費を抑えることに貢献してくれます。
第7位 スズキ「アルトラパン」
驚異的な軽量化で低燃費を実現
●125.18〜169.07万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mm
先代アルトをベースに2015年6月に発売された3代目アルトラパンは2代目よりもなんと120kgも軽量化することで低燃費を実現しました。マイルドハイブリッド技術が搭載されていなくても7位にランクインしていることから、車にとって“軽さ”がいかに大切かわかるはずです。
2019年6月には歩行者の検知もできるようになった衝突被害軽減ブレーキを搭載。2022年6月にはレトロ調デザインのラパンLCもラインナップに加わりました。
ユルい雰囲気のデザインは、毎日をのんびり過ごしたい人にピッタリ。お財布にも優しいので、好きな時間に自分の楽しみを満喫してください。
第8位 スズキ「ワゴンR」
新パワーユニットで燃費性能が向上
●121.77〜175.67万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mm
現行型ワゴンRは、2020年1月に、新開発のR06D型エンジンと新開発CVTを組み合わせた新しいパワートレインを搭載。マイルドハイブリッド搭載車は、WLTCモード25.2km/Lを達成しました。標準モデルのハイブリッドFX-Sは138万6,000円から購入できます。
さらにマイルドハイブリッド非搭載のFXもWLTCモードで24.4km/Lを達成。低価格で手に入るグレードでも維持費を抑えることができるのは魅力です。
予算に余裕があれば高級感のあるワゴンRカスタムZやワゴンRスティングレーもチョイスできます。好みのデザインを選んで、毎日のカーライフを充実させてください!
第9位 スズキ「ワゴンRスマイル」
人気のスライドドアモデルでも維持費を軽減できる
●129.6〜171.6万円 ●全長3,395×全幅1,475×全高1,695mm
2021年9月に登場したワゴンRスマイルは、軽トールワゴンの“ちょうどいいサイズ感”にスライドドアを搭載した軽スーパーハイトワゴンの利便性をミックスしたモデル。スライドドアは一般的なヒンジ式のドアよりも大きく機構も複雑なので重たくなり燃費に不利なのですが、ワゴンRスマイルはマイルドハイブリッドでワゴンRと0.1km/L(WLTCモード)しか変わらない低燃費を実現しています。
マイルドハイブリッド搭載車の価格は147万2,900円〜。この価格だとちょっと大変……という人はエントリーグレードのガソリンモデルを。マイルドハイブリッド非搭載でもWLTCモード燃費は23.9km/Lとかなり優秀です。
ちなみにグレードはガソリンモデルのG、マイルドハイブリッドのハイブリッドS、ハイブリッドXの3タイプがあり、エクステリアデザインが少しずつ異なります。どのスタイルが好きかで選ぶのも楽しいですよ。
第10位 スズキ「ハスラー」
お財布にも優しい“遊べる軽”
●136.51〜181.720万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm
全グレードマイルドハイブリッドを搭載した2代目ハスラーは、NAエンジンを搭載したFFモデルがWLTCモードで25.0km/L、パワフルなターボ車も22.6km/Lという低燃費を達成しています。
「遊べる軽」を標榜するハスラーは4WDが欲しいという人も多いでしょう。NAモデルなら4WDでも23.4km/Lという低燃費。便利に使えてお財布にも優しいので、週末ごとに遊びに出かける人も助かるはず(燃費はいずれもWLTCモード)。
2022年5月の一部改良で全グレードに全車速追従式のアダプティブクルーズコントロールが標準装備になり、狭い道で対向車とすれ違う際に便利な機能も選べるようになっています。
第10位 ダイハツ「ミライース」
車にかかるお金をとにかく抑えたいならこれ!
●86.02〜137.28万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500mm
2WD車がハスラーと同じWLTCモード25.0km/Lを達成したミライース。維持費だけでなく車両本体価格も安いので、「車にかかるお金をとにかく抑えたい」という人にはぴったりの選択といえるでしょう。
スピードメーターの周囲には、燃費のいい運転をしているかがひと目でわかる“エコドライブアシスト照明”がついているので、普段から自然にお財布に優しい運転を心がけることができます。
スーパーハイトワゴンやトールワゴンに比べると室内空間はコンパクトですが、採用回転半径はわずか4.4m!路地裏や狭い駐車場でも楽なので、買い物など普段使いがメインの人にはピッタリの車でしょう。
専門家がおすすめするコスパ最高の車 ベスト5
価格が安い車、維持費が安い車、それぞれベスト10に入ったものの中から、特に筆者がおすすめしたいモデルを5つピックアップしました。この5モデルは安さに加え、購入後に大きな満足感を得られるであろうモデルをチョイスしています。
第1位 スズキ「アルト」
マイルドハイブリッド搭載という満足感がお手頃価格で手に入る
●94.3〜137.94万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,525mm
「価格が安い車」で2位、「維持費が安い車」で6位に入ったアルト。2021年12月にフルモデルチェンジして、マイルドハイブリッド搭載グレードが設定されたのは大きなトピックです。
発売になってからまだ1年ちょっというという鮮度、そして価格にこだわるユーザーが多い軽セダンでありながら電動化技術が搭載されたことは、ユーザーにとって大きな満足感になるでしょう。
広い室内空間やスライドドアが評価される軽自動車ですが、高さ制限のある立体駐車場に入れることができる利便性も捨てがたいもの。安くて便利な車が欲しい人に自信をもっておすすめできるモデルです。
第2位 ダイハツ「ミライース」
基本技術を徹底的に磨き上げ燃費向上
●86.02〜137.28万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500mm
2017年5月にデビューしたミライース。ダイハツの新しい車づくりの指針であるDNGAが採用される以前のモデルですが「価格が安い車」「維持費が安い車」どちらにもランクインしました。
電動化技術に頼らなくても、基本技術を徹底的に磨き上げることで燃費性能を高めることができる。それを実証したのはすごいこと!
ミライースは圧倒的な価格の安さに大きな価値があるモデルだけに、おすすめは100万円以内で買うことができるL“SA III”です。
第3位 スズキ「ワゴンR」
コストパフォーマンスの高い軽トールワゴン
●121.77〜175.67万円 ●全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,650mm
現在主流の軽スーパーハイトワゴンは便利ですが、車両価格は高めに設定されています。でも、アルトやミライースなど燃費性能に優れる軽セダンよりもスペースに余裕があるモデルが欲しい。
ワゴンRは経済性、利便性、そして走行性能など、さまざまな要素をバランスさせた、コストパフォーマンスの高いモデル。マイルドハイブリッド車が140万円以下から手に入るのはかなりお買い得です!
パッケージ的に狭さを感じる場面はほとんどないはずですし、室内のあちこちにある収納も便利。エントリーグレードでなければ、フルオートエアコンや左右独立でスライドするリアシート、キーレスプッシュスタートシステムなどの便利機能も充実しています。
第4位 トヨタ「ヤリス」
ガソリン車のコストパフォーマンスが高い!
●147.0〜254.8万円 ●全長3,940mm×全幅1,695mm×全高1,500mm
車にあまりお金はかけたくない。でも、軽自動車ではなく普通車が欲しい。そんな人におすすめしたいのが、ヤリスです。
ヤリスを選ぶ場合に悩むのが、ハイブリッドとガソリンモデル、どちらを選ぶか。燃費性能を考えればハイブリッド一択ですが、価格はガソリンモデルよりも40万円近く高くなります。街乗りが中心だとこの差額を燃料代でペイするのはほぼ不可能。そう考えるとガソリンモデルのほうがコストパフォーマンスはよくなります。
逆に、先進性や静粛性にもこだわりたいのであればハイブリッドがおすすめ。購入費用はガソリン車より高くなりますが、高い満足感を得られるはずです。
第5位 ホンダ「フィット」
こちらもガソリン車のコスパに注目!
●159.28〜266.42万円 ●全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,515mm
ガソリンモデルとハイブリッドをラインナップ。ホンダのe:HEVは走行中の多くの時間をモーターで走行し、エンジンは発電メインで使う、シリーズハイブリッドに近いシステムです。
日本ではハイブリッドの人気が高く、フィットも販売台数の7割以上がe:HEVに。たしかに燃費がいいのは魅力ですし、ハイブリッドに乗っているという満足感も高いもの。
ただ、ヤリス同様にハイブリッドは取得コストが高いので、トータルの出費を抑えたいならよほど距離を走る人でない限りガソリンモデルのほうがお得になるはず。
安い車の適切な選び方と注意点
今回は“安い”をキーワードにさまざまな車を見てきました。せっかくだから少しでも安く車を買いたいし、購入後もなるべくお金をかけたくない。これは多くの人が考えることでしょう。
ただ、安さだけにこだわりすぎると、買った後に「やっぱり別の選択をすればよかった……」と後悔してしまう可能性もあります。ご存じのようにどの車も複数のグレードが用意され、価格には幅があります。主な理由は装備の差。現在はほとんどのモデルで先進安全装備は標準装備になっているので、価格の差は快適装備になります。ものによっては後からカー用品店などで買えるものもありますが、例えばオートエアコンやIRカットガラス、シートヒーターなど新車注文時にしか取り付けられません。
そして車種によってはグレードの違いによりデザインが異なるものもあります。本当は高いグレードのデザインが好きだけれど、費用を抑えるために下のグレードを買ったら、同じように後悔するでしょう。
まずは自分が絶対に欲しい装備は何かをしっかり考え、そこは妥協せずに車を選ぶこと。これだけで購入後の満足感は格段に高まるはずですよ。
【まとめ】安い車でも満足感を味わえるモデルはたくさんある!
ドライブを快適にするために、あの装備が欲しい、これも欲しいと考えていくと、車の価格はどんどん高くなります。だからこそ購入時に価格にこだわり気持ちにブレーキをかけるのは大切なこと。今の車は基本的な装備はついているので、安いグレードでも満足感はもてるはず。あとは絶対に必要な装備を妥協しないことだけ忘れずに!
ハイブリッドとガソリン車、どちらを選ぶかも装備と同様に妥協せずに決めましょう。購入後の満足感が高ければ、少しくらい予算オーバーしてもハッピーな気分でカーライフを楽しめるはずですよ!
【よくある質問】
Q1:安い車の定義とは
A: 安い車には大きく2種類あります。1つは購入時の費用=車両本体価格が安い車。そしてもう1つは購入後に必要なお金=維持費が安い車です。どちらも車にかかる費用を抑える上では大切なもの。購入時の費用と購入後の費用のどちらも安いものを探すと必然的に軽自動車になりますが、普通車(登録車)にもコストパフォーマンスに優れたモデルが多くあります。
Q2:車両本体価格が安い車のおすすめは?
A: 先進安全装備が標準装備で、車両本体価格が最も安いのはダイハツ「ミライース」(92.62万円)。次にスズキ「アルト」(94.3万円)が安く手に入ります。この2モデルは100万円以下で買えるのが魅力。普通車で最も安く買えるのはトヨタ「パッソ」/ダイハツ「ブーン」(127.5万円)になります。
Q3:維持費が安い車のおすすめは?
A:購入後の維持費はさまざまなものがあり、維持費の多くは車を選んだ時点で金額が決まりますが、燃料代や月極駐車場代などは人によって金額が変わります。燃料代は同じ乗り方でも燃費がいい車ほど安くなります。トヨタ「ヤリス」(36.0km/L)、トヨタ「アクア」(35.8km/L)、ホンダ「フィット」(30.2km/L)、日産「ノート」(28.4km/L)などハイブリッド車が代表モデルになります。
※この記事は2023年1月時点の情報で制作しています