標識の意味や交通ルール、正しく覚えていますか?
ドライバーとしてのあなたの理解度がどの程度か、全10問のクイズで確かめてみませんか?
こちらは「上級編」です。
ドライバーレベル診断【上級編】全10問 問題と正解(解説付き)
<Q1>この標識が表す意味は何でしょう?
1. 追い越し禁止
2. 追い越しのための右側はみ出し通行禁止
3. 追い越しのための車線変更禁止
<正解>
2
<解説>
補助標識による「追い越し禁止」の表示がない場合、この標識の意味は「追い越しのための右側はみ出し通行禁止」となります。自転車などの軽車両も、はみ出して追い越すことはできません。ただし、車線をはみ出さなければ車両を追い越すことができます。
<Q2>路側帯(1本線)の幅が1.0mの道路で駐車をする際に、正しい方法はどれでしょう?
1. 路側帯に入らないで、路側帯の外側に駐車する
2. 路側帯に入って0.5mの余地を開けて駐車する
3. 路側帯に入って0.75mの余地を開けて駐車する
<正解>
3
<解説>
路側帯とは歩道がない道路に設けられた歩行者などが通行するエリアのことです。
道路交通法(第47条 第3項)では、通常の路側帯(1本線)に駐車をする際には、路側帯の幅が0.75m以下の場合は、路側帯の白線に沿って駐車、幅が0.75m以上の場合は、路側帯に入って車の左側面から0.75mの余地をとって駐車する必要があります。
2本線の駐車禁止路側帯や歩行者用路側帯の場合は、路側帯の幅に関係なく、白線に沿って駐車する必要がありますので注意しましょう。
<Q3>乗車定員5人の乗用車に、大人3人と12歳、10歳、7歳の子供がそれぞれ1人、合計6人で乗車しました。これは交通違反になるでしょうか?
1. なる
2. ならない
<正解>
1
<解説>
道路運送車両の保安基準(第53条 第2項)では、自動車に乗車する際に12歳未満の子供は1.5人で大人1人と数える、と決められています。
12歳の子供は大人として数えられるので、大人4人と子供2人となり、道路交通法(第57条)の「定員外乗車違反」に該当してしまいます。
<Q4>進行方向に黄色の点滅信号がある交差点の通行方法として、正しいのはどれでしょう?
1. 一時停止をしなくてはいけない
2. 徐行をして通行できる
3. 他の交通に注意して通行できる
<正解>
3
<解説>
黄色の点滅信号では「歩行者や他の車両に注意して進行することができる」と定められています(道路交通法施行令(第2条))。
なお、赤の点滅信号では、歩行者は他の車両に注意して進行できますが、車両は一時停止が必要です。
<Q5>交差点の右折レーンや車線が減る場合など、路面には白線のゼブラゾーンが設けられています。これに関する説明で正しいものはどれでしょう?
1. 進入しても違反にはならない
2. 緊急自動車に進路を譲る場合のみ進入可能
3. 例外なく進入禁止
<正解>
1
<解説>
ゼブラゾーンは「導流帯」と呼ばれ、車の安全かつ円滑な走行を促すために設置されています。白線のみのゼブラゾーンは、進入しても交通違反になりません。
しかし、事故が起きた場合、保険会社によっては過失割合に影響が出るケースもあります。進入する際には細心の注意を払いましょう。
なお、黄色線で囲われたゼブラゾーンは進入が禁止されています。
<Q6>次の交通違反の中で、違反点数が一番大きなものはどれでしょう?
1. 一般道での速度超過が時速30km以上50km未満
2. 大型車無資格運転
3. 過労運転等
<正解>
3
<解説>
違反点数は、1が6点、2が12点、3が25点で免許取り消し(欠格期間2年)となります。
道路交通法(第66条)では「過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない」とされています。
何よりも正常な判断や動作ができない可能性もありたいへん危険なので、過労や病気の際には運転をやめましょう。
<Q7>自動車の進行方向を変えるため、一方通行の出口側(車両進入禁止の看板あり)にバックで進入しました。これは交通違反になるでしょうか?
1. なる
2. ならない
<正解>
1
<解説>
車両の前向き・後ろ向きに関係なく、進入が禁止されている道路を通行するのは交通違反です(道路交通法(第8条 第1項))。
<Q8>高速道路の路肩に故障などで停止する際、必ず設置しなければいけない物はどれでしょう?
1. 発煙筒
2. 三角表示板(または紫色回転灯)
3. LED非常信号灯
<正解>
2
<解説>
道路交通法(第75条の11)では、高速道路の本線上に停止する際には、三角表示板または紫色の回転灯(200m以上先から視認可能なもの)を車両の後方に設置することが義務付けられています。
発煙筒も併用できますが、トンネル内や燃料が漏れている際には使用できません。
また、後続車へ早く視認させるために、三角表示板は車両の50m以上後方に置くのが適切といわれています。
<Q9>標識などで規制されていない道路で、駐車をしてもよい場所はどこでしょう?
1. 火災報知器から3mの場所
2. 道路工事の区域の端から3mの場所
3. 消火栓から3mの場所
<正解>
1
<解説>
道路交通法(第45条)では、標識で規制されていなくても以下の場所での駐車が禁止されています。
1. 駐車場、車庫などの自動車用の出入口から3m以内の場所
2. 道路工事の区域の端から5m以内の場所
3. 消防用機械器具の置場、消防用防火水そうの側端、またはこれらの道路に接する出入口から5m以内の場所
4. 消火栓、指定消防水利の標識が設けられている位置や消防用防火水そうの吸水口または吸管投入孔から5m以内の場所
5. 火災報知機から1m以内の場所
<Q10>この標識が表す意味はどれでしょう?
1. 崖崩れ注意
2. 落石のおそれあり
3. 路肩注意
<正解>
2
<解説>
標識の先で山や崖の上から落石がある可能性を注意する意味があり、落石のおそれがある場所の手前30mから200mの区間に設置されているのが一般的です。
路面に落ちた土砂などでスリップするおそれもあるので、速度を抑えて通行しましょう。
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