座席周りの収納やシート素材、インテリアカラーなどは車種ごとに異なる個性を持っています。愛車を長く使用するためには居心地の良さに関わる車の内装が自分の好みに合っているか、使い勝手は良いかなどを必ず確認するようにしましょう。
ここではトヨタ「シエンタ」の内装についてご紹介します。
シエンタの内装の特徴
シエンタは後部座席においても開放感を感じられるようヒップポイントを後席にいくほど高く設定したシアターレイアウトを採用するとともに、2列目シートはもちろん、3列目シートでも膝周りに十分なスペースを確保。コンパクトなボディサイズながらどの席においても快適な乗り心地を実現するような工夫が見られます。
デザイン面においてはオレンジのアクセントカラーとサテンメッキ加飾やピアノブラック加飾の組み合わせを採用し、トレッキングシューズをモチーフにしたという個性的なエクステリアにマッチするアクティブさや大人の遊び心を表現したインテリアがシエンタの内装の特徴といえるでしょう。
シエンタのグレードごとの内装
ここからはシエンタのグレードごとの内装について見ていきましょう。
つやのあるピアノブラック加飾が印象的な「X」/「FUNBASE X」
ベースグレードにあたるこの「X」グレードではサテンメッキ加飾が使用されず、シンプルな印象を与えるインテリアデザインが特徴です。センタークラスターパネルやシフトベゼル、レジスター加飾にはピアノブラックが使用され、つやのある質感がインテリアに上質感をもたらします。
シート素材はファブリック。3列シート車ではインテリアカラーがブラック×ブラックとフロマージュ×フロマージュから選択できますが、2列シート車の「FUNBASE」ではブラックのみとなっています。
ドアトリムにもファブリックが使用され、ステアリングホイールやシフトノブはウレタン巻きです。
上級ファブリックシートが装備される「G」/「FANBASE G」
このグレードでは「X」グレードに装備されているものよりも質感の高い上級ファブリックがシート素材に採用されました。
「X」グレードのピアノブラック加飾に加えてセンタークラスターパネルやシフトベゼルにはサテンメッキ、レジスター加飾には高輝度シルバーとメッキが使用され、高級感を持たせています。
またステアリングホイールやシフトノブは本革巻きになるとともにサテンメッキ加飾があしらわれるなど、細部にわたって「X」グレードとは差をつけた上級グレードにふさわしい内装がこのグレードの持ち味といえるでしょう。
出典:トヨタ「シエンタ」価格・グレード
インテリアカラーは3列シート車ではブラック×ブラックとフロマージュ×ダークブラウンが選択可能です。FUNBASEは「X」グレードと同じくブラック×ブラックのみとなります。
上質なシートが特徴の「G Cuero」/「FUNBASE G Cuero」
最上級グレード「G Cuero」では、ダブルステッチ付きの合成皮革とスエード調素材を使用したコンビシートが装備されることが最も大きな特徴といえるでしょう。このシートはスエード調素材部分がダークブラウンになっており、ファブリックとは一味違うシックでエレガントな空間を演出します。
フロントドアトリムやフロントドアアームレストにもダークブラウンの上級ファブリックが使用され、他のグレードとは一線を画す上質さが特別仕様車であることを感じさせます。
インテリアカラーはブラック×ブラックの1色のみですが、ブラック×ブラックとはいえ随所に落ち着いたダークブラウンが使用されているので他のグレードのブラック×ブラックとはかなり印象が異なる仕上がりです。
そのほかの内装はベースとなっている「G」グレードに準じます。
アウトドアテイストを取り入れた特別仕様車「G“GLAMPER”」/「FUNBASE G“GLAMPER”」
エクステリアの随所にブラックを取り入れ、アウトドアに似合うカジュアルな雰囲気の特別仕様車「G“GLAMPER”」では、ブラック内装に「コハク」を取り入れた専用ファブリック表皮を採用し、アウトドドアシーンに映える装いとなっているのが特徴です。
シックなインパネになった特別仕様車「G“Safety Edition”」/「FUNBASE G“Safety Edition”」
ベースとなる「G」よりも安全性能を向上させた特別仕様車「G“Safety Edition”」/「FUNBASE G“Safety Edition”」では、ベース車ではオレンジのインパネのアクセントカラーをすべてブラックとすることで、シックな室内空間を演出しています。
シエンタの座席周りの収納
シエンタには快適なドライブを楽しむために豊富な収納が用意されています。
運転席・助手席カップホルダー
運転席・助手席それぞれにカップホルダーが装備さ れています。画像のようなカップはもちろん、ペットボトルの収納も可能です。
助手席アッパーボックス
助手席前には蓋付きのアッパーボックスが装備されています。インナーにあざやかなオレンジが使用され、アクティブな雰囲気をもたらしインテリアのアクセントにもなっています。それほど大きな容量があるわけではありませんが、コンパクトサイズのティッシュボックスが収納できるサイズは確保しています。
助手席オープントレイ
助手席アッパーボックスの下にはオープントレイがあります。メガネやスマートフォン、ハンドクリームなどよく使用するものの収納に便利です。
助手席グローブボックス
自賠責保険証や取扱説明書、車検証などの保管場所として使用されることの多いグローブボックスは十分な容量を備え、ティッシュボックスも余裕をもって収納できるサイズです。
回転式買い物フック(助手席側)
センタークラスターの助手席側のサイドには回転式の買い物フックが装備されています。紙袋やビニール袋など荷物の吊り下げに使用できます。
フロントドアポケット&ボトルホルダー+フロントドアプルハンドルポケット(両側)
フロントドアには500mlのペットボトルが収納できるボトルホルダーとA4サイズの書類や雑誌などが入るドアポケットがあります。
またドアプルハンドルには小物が収納できるポケットが装備されています。ガムやスマートフォンの収納に最適です。
スライドドアポケット&ボトルホルダー(両側)
スライドドアにもボトルホルダーとドアポケットがありますが、スライドドアポケットはフロントドアほどの大きさはなくA4サイズのものは収納できません。
助手席シートバックポケット(「X」「FUNBASE X」を除く)
助手席のシートバックには地図や雑誌類、タブレット端末などが収納できるシートバックポケットが装備されています。助手席のみで運転席のシートバックには装備されていません。
デッキサイドボトルホルダー&スマホホルダー+デッキサイドトリムポケット(両側)(FUNBASEを除く)
3列目シート車ではきちんと3列目シートにもドリンクやスマートフォンの置き場所、小物入れが確保されています。
マルチユーストレイ(4WD車のみ)
6人乗りの4WD車には2列目シートの間にマルチユーストレイが装備されています。タオルやポーチなどさまざまなものが収納でき便利です。
シエンタの荷室の収納
シエンタの荷室は十分な横幅と高さのある開口部があり、荷室フロア高も3列シート車で505mm、2列シート車のFUNBASEでは610mmと低床設計になっているので荷物の上げ下ろしも楽に行えます。
3列シート車では2列目・3列目シートを収納すると荷室長は1,430mmに、FUNBASEでは2列目シートを収納すると荷室長は2,065mmとなりコンパクトボディながら自転車も積み込める空間が出現します。
またFUNBASEでは大型デッキアンダートレイを標準装備しているので、濡れたものや汚れたものの収納に役立つほか、ローデッキ状態にすれば鉢植えなどの背の高い荷物の積載も可能です。
シエンタの内装をしっかりチェックして満足のいくカーライフを
安全性能や燃費性能、走行性能など車選びの際にポイントとなる要素はたくさんありますが、居住性に関わる収納やインテリアデザインなども無視できない重要な要素です。満足のいくカーライフを送るためには、実際に使用するシーンを想定して内装のチェックも欠かさないようにすることが大切だといえるでしょう。
よくある質問
Q1:シエンタの室内空間の特徴は?
A:後部座席に開放感を感じられるようヒップポイントを後席にいくほど高く設定したシアターレイアウトを採用するとともに、2列目シートはもちろん、3列目シートでも膝周りに十分なスペースを確保し、快適な乗り心地を実現する工夫がされています。
Q2:シエンタのグレードごとの内装の違いは?
A:価格を抑えた「X」はシンプルなインテリアデザインになりますが、「G」は上質なファブリック素材に加え、インテリアカラーは2種類から選択できます。最上級グレード「G Cuero」は合成皮革とスエード調素材を使用したコンビシートが装備されています。
Q3:シエンタの特別仕様車の内装はどんな感じ?
A:アウトドアテイストを取り入れた「G“GLAMPER”」では、アウトドアシーンに映える「コハク」を取り入れた専用のファブリック表皮をシートに採用しています。また、安全性能を高めた「G“Safety Edition”」では、インパネのアクセントカラーもブラックにしてシックさを持ったインテリアとなっているのが特徴です。
※記事の内容は2020年10月時点の情報で執筆しています。