今では、新開発の運転支援技術が新型車の目玉装備となることも少なくありません。安全運転をサポートしてくれたり、駐車を支援してくれたりなどさまざまな先進安全技術が登場していますが、先進安全技術の充実度は車によって大きく異なるため、車選びの際にはよく確認する必要があります。
ここでは、マツダのプレミアムクロスオーバーSUV「CX-60」の安全性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ディスプレイやペダルレイアウトなどを工夫し、誰もが安心して運転できる環境を確保
- 「スマート・ブレーキ・サポート」はグレード別設定で交差点での衝突被害軽減にも対応
- CX-60は多数の最新鋭の機能を採用し、プレミアムSUVにふさわしい高い安全性を確保している
CX-60の安全性能の特徴
CX-60では、今の時代の車として先進安全技術を充実させるのはもちろんのこと、事故につながる要因を少しでも減らすためのさまざまな工夫が見られます。
大きな画面で優れた視認性を確保したフル液晶メーターやセンターディスプレイ、車速などの運転に必要な情報をフロントガラスに照射してドライバーの視線移動や焦点調節の頻度を減らす「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」の採用や、理想的な姿勢で運転できるペダルレイアウトなど、誰もが安心して運転を楽しめる環境を作り上げています。
なお、事前に入力した身長などの身体情報とドライバーが座ったときの目の位置をシステムが認識し、シートやステアリング、アウターミラーなどを適切なドライビングポジションに自動で調節する「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」と、運転中のドライバーの様子をシステムがモニタリングする「ドライバー・モニタリング」、急病などドライバーに異常が起こった際の緊急時に対応する「ドライバー異常時対応システム」が、「2022~2023 日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」に選定されました。
CX-60に採用されている先進安全技術
ここからは、CX-60に採用されているおもな安全技術について見ていきましょう。なお、「2022~2023 日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」に選定された技術に関しては後述します。
スマート・ブレーキ・サポート
システムが走行中に車両(自転車、自動二輪車を含む)や歩行者を検知し、衝突が回避できないと判断した場合はブレーキ制御を行って衝突回避または衝突被害軽減をサポートする機能です。
グレードによっては、交差点での右折時に対向方向から直進してくる車両、交差点右左折時の歩行者や自転車、見通しの悪い狭い路地から出る際などに左右から接近する車両を検知してブレーキを制御する機能も搭載しています。
また、後退時に車両と歩行者を検知し、ブレーキを制御する機能もあります。
レーンキープ・アシスト・システム
走行中に車が車線からはみ出す危険が発生すると、警告するとともにステアリング操作をアシストして車線内走行を維持するようにサポートする機能です。
マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール
システムが先行車を検知して、設定した車速での定速走行や追従走行を行う機能です。なお、CX-60では一部グレードに速度標識の速度を取り込む「標識連動車速調整機能」も搭載しています。
クルージング&トラフィック・サポート
先行車を検知し車間距離を保ちながら追従走行することに加え、車線を検知していればステアリングアシストも行って高速道路走行時の疲労を大幅に軽減してくれる機能です。「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」同様、「標識連動車速調整機能」を搭載するグレードもあります。
ブラインド・スポット・モニタリング(降車支援機能)
走行中に後方から接近する車両をシステムが検知し、接近状態に応じてドアミラー表示を点灯しドライバーに接近車両の存在を知らせます。
その状態で表示が点灯した側のウィンカーを作動させると、ドアミラー表示の点滅と音で危険を知らせる機能です。
また、降車時に後方から接近する車両や自転車を検知して注意喚起する「降車支援機能」もあります。
このほか、ペダル踏み間違い時の急発進を抑制する「AT誤発進抑制制御(前進時・後退時)」や、「交通標識認識システム」、周囲の安全確認をアシストする「360°ビュー・モニター」など、多彩な先進安全技術を採用しています。
「2022~2023 日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」に選定された技術
出典:マツダ「CX-60」特長
ここでは、「2022~2023 日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」に選定された先進安全技術をご紹介します。
ドライバー・モニタリング
約5km/h以上で走行中にカメラがドライバーの様子をモニタリングします。顔の各部位の特徴点などの変化を検知して疲労や眠気があると判断した場合は音と表示でドライバーに注意喚起し、休憩を促します。
ドライバー異常時対応システム
先述の「ドライバー・モニタリング」と連動し、走行中にドライバーに異常が発生し走行不能になったとシステムが判断すると、自動で車両を減速・停止させることで事故の回避をサポートします。
また停車後はドアを解錠するとともにコネクティッドサービスのひとつ「ヘルプネット」に接続し、自動通報してドライバーの早期救護・救命に貢献します。
最新鋭の先進安全技術を多数搭載するCX-60
万が一の事故の危険は、どこに潜んでいるのかわかりません。今ではシステムが危険を回避するようにサポートする技術や運転負荷を減らしてくれる技術が多数搭載されているため、できるだけそういった先進技術が充実した車を選ぶことをおすすめします。
CX-60はドライバーをモニタリングする機能もあるなど、最新鋭の機能が多数搭載されています。プレミアムSUVにふさわしい高い安全性を備えたモデルであるといえるでしょう。
よくある質問
Q1:CX-60にはどのような先進安全技術が搭載されているの?
A:車両や歩行者、自転車などを検知して危険があればブレーキを作動させて衝突事故の回避や衝突被害の軽減を図る「スマート・ブレーキ・サポート」や、車線からはみ出す危険が発生するとステアリング操作をアシストして車線内走行を維持するようにサポートしてくれる「レーンキープ・アシスト・システム」をはじめとした多彩な先進安全技術が採用されています。
Q2:運転支援技術はある?
A:はい、先行車をシステムが認識して車間距離を維持しながら自動追従するとともに、車線を検知している場合はステアリング操作のアシストを行う「クルージング&トラフィック・サポート」などがあります。
Q3:「2022~2023 日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤー」に選定されたのはどんな技術?
A:カメラでドライバーを見守り、居眠りや体調の異変などを検知する「ドライバー・モニタリング」と、「ドライバー・モニタリング」と連動してドライバーが運転不能な状態に陥ったときに自動で減速・停止し、ドアの解錠やヘルプネットへの自動通報などを行う「ドライバー異常時対応システム」の2つの技術が選定されました。
※この記事は2022年12月時点の情報で制作しています