軽自動車は普通車よりも車体が小さく排気量にも制限があるため、燃費は良い傾向がありますがそれでも車種によって燃費性能は大きく異なります。スズキのハイトワゴン「ワゴンRカスタムZ」はマイルドハイブリッドシステムの搭載によって優れた燃費性能を有しているのが魅力です。
ここでは、ワゴンRカスタムZの燃費性能について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ワゴンRカスタムZのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
グレード 駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) HYBRID ZX 2WD 25.2 22.9 4WD 24.2 23.1 HYBRID ZT(ターボエンジン) 2WD 22.5 19.8 4WD 20.9 18.0 - ワゴンRカスタムZはカタログ燃費と実燃費の差はそれほど大きくない
- NAエンジン車、ターボエンジン車ともにクラストップ(2022年8月、スズキ調べ)の燃費性能を実現
ワゴンRカスタムZの燃費性能の特徴
ワゴンRカスタムZは、スズキのヒットモデル「ワゴンR」の派生モデルとして2022年8月に登場しました。そのためパワートレインは現行型のワゴンRと共通であり、「ISG」と呼ばれるモーター機能付きの発電機と専用のリチウムイオンバッテリーを搭載するマイルドハイブリッドシステムを採用し、NAエンジン車、ターボエンジン車ともにクラストップ(2022年8月、スズキ調べ)の燃費性能を実現しています。
また、停止前の減速時、約10km/h以下になるとエンジンを自動で停止させて余分な燃料の消費を抑制する「アイドリングストップシステム」、軽量化したプラットフォーム「ハーテクト」など、低燃費に貢献する技術が複数採用されています。
ワゴンRカスタムZのカタログ燃費
ワゴンRカスタムZのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。なお、ベースとなるワゴンRには5MT車の設定がありますが、ワゴンRカスタムZのトランスミッションは全車CVTとなっています。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID ZX | 2WD | 25.2 |
4WD | 24.2 | |
HYBRID ZT(ターボエンジン) | 2WD | 22.5 |
4WD | 20.9 |
ワゴンRカスタムZの実燃費
ワゴンRカスタムZに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ワゴンRカスタムZの実燃費(2022年11月24日時点)は以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費(km/L) |
---|---|---|
HYBRID ZX | 2WD | 22.9 |
4WD | 23.1 | |
HYBRID ZT(ターボエンジン) | 2WD | 19.8 |
4WD | 18.0 |
実燃費は気温や乗員の重量などのさまざまな要因の影響を受けるため、一定の環境下で計測するカタログ燃費よりある程度は悪化するものといえます。
ワゴンRカスタムZにおいてもカタログ燃費とは若干の差がありますが、この程度の差であれば許容範囲内といえるでしょう。
ワゴンRカスタムZとライバル車のカタログ燃費を比較
ワゴンRカスタムZのライバル車としては、三菱「eKワゴン」やダイハツ「ムーヴ」が挙げられます。ここではこの2車種とワゴンRカスタムZのカタログ燃費を比較してみましょう。
三菱「eKワゴン」
オーソドックスで乗る方を選ばないデザインや上質な内装が魅力の三菱「eKワゴン」。上級グレードには高速道路 同一車線運転支援機能「マイパイロット」の追加も可能です。
eKワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。なお、eKワゴンはターボエンジンの設定はありません。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
M/G | 2WD | 23.2 |
4WD | 21.0 |
ワゴンRカスタムZの「HYBRID ZX」(NAエンジン車)のカタログ燃費は、eKワゴンを圧倒しています。
ダイハツ「ムーヴ」
買いやすい価格を実現し、日常的に活躍してくれる軽自動車としてバランスのとれたダイハツの軽ハイトワゴン「ムーヴ」。
ムーヴのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
L/L“SA III”/X“SA III” | 2WD | 20.7 |
4WD | 20.0 | |
Xターボ“SA III” | 2WD | 19.5 |
4WD | 18.8 |
いずれのグレードにおいても、マイルドハイブリッドシステムを搭載するワゴンRカスタムZにメリットがあることがわかります。
ワゴンRカスタムZの走行性能・乗り心地
ワゴンRカスタムZでは高い剛性と軽量化を実現したプラットフォームの採用により、燃費性能とともに車としての基本性能を引き上げて走りの質感を向上させています。
また、坂道発進時のペダルの踏み替え時に一時的にブレーキを作動させて後退するのを防ぐ「ヒルホールドコントロール」や高速道路での加減速をシステムがサポートする機能、車線からはみ出さないようサポートする機能などもあるため、急ハンドルや急ブレーキの少ない快適で安全なドライブが楽しめるでしょう。
高い燃費性能を持つワゴンRカスタムZ
ワゴンRカスタムZは全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、エンジンの種類を問わず優れた燃費性能を有しています。
燃料費が高騰している昨今、燃費性能は特に重要な車選びのポイントともいえます。毎日使用する車だからこそ、燃費性能はよく確認して選ぶべきといえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:ワゴンRカスタムZのカタログ燃費はどのくらい?
A:ワゴンRカスタムZのWLTCモードカタログ燃費は、NAエンジン2WD車が25.2km/L、4WD車が24.2km/L、ターボエンジン2WD車が22.5km/L、4WD車が20.9km/Lです。
Q2:ワゴンRカスタムZは低燃費?
A:はい、ワゴンRカスタムZは全車にマイルドハイブリッドシステムを搭載し、NAエンジン、ターボエンジンともにクラストップ(2022年8月、スズキ調べ)の低燃費を実現しています。
※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています