近年は個性を表現できるユニークなデザインやカラーリングを採用している軽自動車が多く、ダイハツ「ムーヴキャンバス」もそのひとつといえます。ワーゲンバスを彷彿とさせるような2トーンのカラーリングや愛嬌のあるフロントデザインが特徴といえますが、内装にもこだわりが多く見られます。 ここでは、ムーヴキャンバスの内装について詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- 内装はストライプスとセオリーで個性が異なる
- 保温機能があるカップホルダー「ホッとカップホルダー」を新たに採用
- 先代から継続して採用された「置きラクボックス」は使い勝手が向上
ムーヴキャンバスの室内空間の特徴
ムーヴキャンバスは元々女性ユーザーを意識して開発されたモデルであり、初代はワーゲンバスをイメージさせるパステルカラーの2トーンカラーや使い勝手が考えつくされたポケッテリアなどで、女性人気の高い1台となりました。 現行型では先代のキュートなイメージを残しつつ、飾らない等身大であることを志向する今の時代に合わせ、すっきりとした洗練されたかわいらしさをスタイルに進化させた「ストライプス」と、大人の雰囲気を持つシックで落ち着いた「セオリー」の2つのタイプが用意され、室内空間もそれぞれのコンセプトに合わせたものになっています。 室内サイズは室内長2,180mm、室内幅1,345mm、室内高1,275mmを確保。また、オプションで「9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ」やダイハツ初(2022年7月時点)となる「10インチスタイリッシュメモリーナビ」、さまざまな見守り機能を追加した最新の「ダイハツコネクト」の採用など、使い勝手の良さを高める装備を多数採用しています。
ムーヴキャンバスの内装
ここからは、ムーヴキャンバスの内装デザインについて見ていきましょう。ムーヴキャンバスにはストライプス、セオリーの両タイプ共通で「X」「G」「Gターボ」の3種類のグレードの設定がありますが、グレードによる内装デザインの違いはメッキ加飾の有無やポケッテリアの充実度程度で、そのほかの違いはほとんどありません。そのため、ストライプスとセオリーで分けてご紹介します。 なお、ポケッテリアについては後述します。
明るく爽やかな雰囲気の「ストライプス」
先代のキュートなイメージを残した2トーンカラーが特徴であるストライプスのキャッチフレーズは「わたしたち似てるよね。」で、内装においては自分の部屋のようにくつろげるプライベート空間をイメージしています。
インパネやドアトリムにはホワイトをあしらい、世代や性別を問わず好感を与え明るく清潔感があるのが魅力。シートはライトグレーのファブリック表皮です。 「G」「Gターボ」になると、シートにパイピングが施されるほか、エアコンレジスターノブや運転席・助手席のインナードアハンドル、シフトゲートリングなどがメッキ仕立てになり上質感が加わります。
大人っぽくシックな印象の「セオリー」
モノトーンのセオリーのキャッチフレーズは「大人のキャンバス、はじまる。」であり、先代モデルで前面に押し出していた「キュートな軽ワゴン」というイメージを一新するシックで落ち着いた雰囲気が魅力です。 内装もネイビー×ブラウンの大人っぽい洗練されたカラーリング。ストライプスとは別車種のような個性の違いがあります。 なお、「G」「Gターボ」では室内の随所にメッキがあしらわれるのはストライプスと同様ですが、セオリーではさらにステアリングホイールやインパネセンターシフトが本革巻きになり、よりこだわった素材使いで上質さを追求しています。
ムーヴキャンバスのポケッテリア
使い勝手にこだわったポケッテリアもムーヴキャンバスの特徴のひとつといえます。ここでは、ムーヴキャンバスにはどのようなポケッテリアが備わっているのかを見ていきましょう。
置きラクボックス(G・Gターボに標準装備)
先代から引き続き採用された後席下の引き出し式の収納ボックス「置きラクボックス」は、ボックスを引き出した状態でついたてを上げ、高さのある荷物を固定できる「バスケットモード」が片手でセットできるように改良され、利便性を向上させています。
ホッとカップホルダー(前席・掘込み式、G・Gターボに標準装備)
前席用のカップホルダーには、軽自動車初(2022年7月時点、ダイハツ調べ)となる保温機能付きの「ホッとカップホルダー」を採用しています。ホットドリンクを保温してくれるので、寒い季節のドライブでは重宝するのではないでしょうか。
フロントセンターアームレスト(ボックス付き)
フロントセンターアームレストはボックス付きなので、内部にタオルなどを収納することができます。前席のメイン収納といえるでしょう。
インパネロアポケット(運転席)
運転席にも、長財布が収納できる程度のサイズのポケットが用意されています。
グローブボックス
助手席前のグローブボックスは一般的なサイズ感。車検証や自賠責保険証、取扱説明書などの書類以外にも、メイクポーチ程度であれば収納できます。
ショッピングフック(前席・回転式)
紙袋やハンドバッグなどをかけて保管できるフックも備わっています。
ワイヤレス充電機能「Qi」(全車にメーカーオプション)
オプションの9インチスマホ連携ディスプレイオーディオを追加すると、インパネセンタートレイにワイヤレス充電機能「Qi」が搭載されます。置くだけでスマートフォンの充電ができるので、外出中に充電が必要になっても安心です。 なお、9インチスマホ連携ディスプレイオーディオを追加した場合はインパネアッパーボックスも備わります。
シートバックポケット(助手席、G、Gターボに標準装備)
「X」を除くグレードには、助手席にシートバックポケットがあります。雑誌やタブレットなどの保管場所として活躍してくれるでしょう。
ドアポケット&ボトルホルダー(前席)
左右のフロントドアには、ペットボトルが収納できるボトルホルダーとドアポケットがあります。なお、ムーヴキャンバスではリアクォーターにも小物が収納できるポケットとボトルホルダーが用意されています。
ムーヴキャンバスの荷室&シートアレンジ
ムーヴキャンバスではラゲージアンダーボックスがあるので、置き傘などの小物を収納したり、鉢植えなどの背の高い荷物を収納したりすることもできます。
後席をすべて倒せば、余裕のある荷室空間が出現します。
また、後席は左右別々にスライドしたり、倒したりすることが可能なので、荷物の大きさや乗員の人数に合わせてさまざまなシートアレンジができます。
内装の質感、利便性ともにレベルの高いムーヴキャンバス
先代型で好評であったポケッテリアをさらに進化させ、使い勝手の良さを追求するとともに保温機能のあるカップホルダーなどを採用し、「あったらうれしい」を実現しているムーヴキャンバス。内外装のデザイン性の高さと利便性を兼ね備えた魅力的な軽自動車といえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:ムーヴキャンバスの内装はどのような感じ?
A:ムーヴキャンバスの内装はストライプスとセオリーで個性が異なります。ストライプスはホワイトを基調としたインパネにライトグレーのシートを組み合わせ、明るく爽やかな雰囲気が特徴。セオリーではネイビー×ブラウンの大人っぽいカラーリングで、シックで落ち着いた室内空間となっています。
Q2:ポケッテリアは充実しているの?
A:軽自動車初採用(2022年7月、ダイハツ調べ)の保温機能付きの「ホッとカップホルダー」や、先代モデルから継続して採用された後席下の引き出し式の収納ボックス「置きラクボックス」は片手でバスケットモードのセットができるなど、先代型よりもさらに使い勝手にこだわったポケッテリアを多数備えています。
Q3:ムーヴキャンバスはシートアレンジができる?
A:はい、ムーヴキャンバスの後席は左右別々にスライドしたり倒したりすることができるので、荷物の大きさや乗員の人数に合わせてさまざまなシートアレンジが可能です。
※この記事は2022年11月時点の情報で制作しています