車検はいつから受けられるのか、また、どのタイミングで受けるべきか、ご存じでしょうか。
車検は道路運送車両法により一定期間ごとに受けなければならないと定められており、新車登録から3年後、それ以降は2年ごとに必要です。10年を経過した車は1年ごとに車検を受けなければならないというルールは1995年の道路運送車両法の改正で廃止となりました。
このように期限は決められていますが、早く受ける分にはどのタイミングでも問題ありません。しかし、早く受けることによって費用面で損をしてしまうこともあるので注意が必要です。
そこで、車検を受けられる時期とベストな時期、車検の満了日を確認する方法や注意点などを解説します。
この記事のPOINT
- 車検を受けるタイミングは満了日の1ヵ月前から満了日までのあいだが一般的
- 車検を受けるタイミングが満了日の1ヵ月前より早いと費用面で損をする
- 車検を受けるタイミングや費用を気にせず安心して乗れる、新しい車の持ち方がある
車検を受けるのに最適なタイミングとは
車検は期限より前ならいつ受けても大丈夫です。車検期間の満了日までに車検に通らなければ、公道を走れなくなるという決まりがある一方で、車検を前倒しで受けることに制限は設けられていないため、車検満了日まで1年残っている状態でも、車検を受けることは可能です。
しかし、前倒ししすぎると前回の車検費用が無駄になってしまう可能性もあり、適切なタイミングで車検を受けることが大切です。
受けるタイミングは1ヵ月前から満了日までがベスト
一般的には、車検は満了日の1ヵ月前から満了日までに受けるのがベストといわれています。その期間に受ければ、1ヵ月前であろうと満了日ギリギリであろうと、次回の満了日は同じです。これは車検の混雑を回避しつつ、満了日の1ヵ月前以降であれば本来の期日を変えずに、車検が2年間有効となるという特例を適用できるためです。つまり1ヵ月前に受けたからといって次回の満了日が1ヵ月短くなるということはありません。
〈満了日1ヵ月前に車検を実施した場合〉
満了日 | 車検実施日 | 更新後の有効期限 |
---|---|---|
3月20日 | 2月20日 | 2年後の3月20日 |
〈満了日ギリギリに車検を実施した場合〉
満了日 | 車検実施日 | 更新後の有効期限 |
---|---|---|
3月20日 | 3月20日 | 2年後の3月20日 |
上記の表のように、1ヵ月前に車検を受けても満了日ギリギリであっても、次回の満了日には違いがありません。しかし、満了日に受けるとなると、混雑次第では車検が完了できず車検切れを起こしてしまうおそれもあるので、余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。
早すぎる車検は損をする
新生活のスタート前や決算期など、車が最も売れる時期である3月に車を購入した場合、3年後の車検の時期も重なるため、混雑が予想されます。そのような場合は早めに予約を取り余裕を持って車検を受けたいと考える方もいるでしょう。しかし、前倒ししすぎると損をしてしまいます。どのくらい損が生じるのか、見てみましょう。
〈満了日2ヵ月前に車検を実施した場合〉
満了日 | 車検実施日 | 更新後の有効期限 |
---|---|---|
3月20日 | 1月20日 | 2年後の1月20日 |
次回の満了日は車検を通した日からの計算となるので、ご覧のとおり、満了日の2ヵ月前に車検を受けた場合、特例を適用したケースより有効期限が短くなってしまいます。つまり、前回の車検で支払った費用が2ヵ月分損をしてしまうことになるのです。
45日前に受けても満了日が変更にならないケースも
どうしても満了日の1ヵ月以上前に車検を受けなければならない場合は、指定自動車整備事業者(指定工場)を利用する方法があります。指定工場が発行する「保安基準適合標章」(有効期間15日)を活用することで、特例を適用しつつ、45日前から車検を受けることも可能です。
〈満了日45日前に指定工場で車検を実施した場合〉
満了日 | 車検実施日 | 更新後の有効期限 |
---|---|---|
3月20日 | 2月4日 | 2年後の3月20日 |
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車検はどのタイミングで予約すべき?
車検の期限を無駄にしないように、期限の1ヵ月前から満了日までに受けるためには、いつ頃予約をすればいいのでしょうか。ここからは、車検を予約するおすすめのタイミングについて解説します。
ギリギリのタイミングで予約するのは避けよう
車検は満了日にも受けられますが、実際に満了日ギリギリになって受けることにはリスクがあります。混雑によって予約を取れないケースもありますし、車検切れとなってしまったら公道を走ることはできません。たとえ故意でないとしても車検切れの状態で公道を走ってしまうと、罰則の対象となってしまいます。
期間に余裕を持って受検するためにも、余裕をもって早めに予約しておきたいところです。
車検に出す1ヵ月前には予約しよう
車検を予約するのにおすすめのタイミングは、車検を受ける1ヵ月前です。これよりも前の時期だと、多くの業者がまだ予約を受け付けていません。
なお、1ヵ月前に予約をするために、車検の見積もりを取ったり業者を比較したりしたい場合は、さらに早めに動く必要があります。なるべく車検の費用を抑えたいという方や、車検の項目について相談したい方は、1ヵ月以上前から業者へ問い合わせることをおすすめします。
車検が混み合う2~3月は早めの予約がおすすめ
1年間の中でも、2〜3月は新生活の準備を始める人が多く決算期でもあるので、車が売れやすい傾向があります。そのため、車検も2~3月が最も混雑しています。この時期に車検を受けたい場合は、余裕を持って動くといいでしょう。ほかの時期であれば、1ヵ月前に問い合わせを行えば、ほとんど問題なく予約することができるはずです。
車検の満了日を確認する方法は?
車検の期限が過ぎてしまわないためにも、まずは満了日を正確に把握しておくことが大切です。
車検の満了日を確認する方法について見ていきましょう。
●車検証を確認する
車検証は、国の保安基準を満たした車であることを証明する書類です。車検の有効期間を含めた情報が詳しく記載されているため、運転手の運転免許証の携帯が義務であるのと同様に、車検証は車内に携行しなくてはなりません。
●自賠責保険証を確認する
自賠責保険は必ず加入している保険です。この自賠責保険証がなければ車検証も交付されないため、車検を受けるためにも必須の書類となります。この自賠責保険証にも車検の満了日が記載されています。
なお、注意が必要なのは自賠責保険と車検の満了日には、ずれがあるということです。車検期間が3年の場合は37ヵ月、2年の場合は25ヵ月と、自賠責保険は車検期間より1ヵ月長く契約するのが一般的だからです。これは、車検前に自賠責保険が切れてしまうケースを避けるための措置です。自賠責保険の期間が車検期間だと勘違いしないよう、注意が必要です。
●車検シールを確認する
フロントガラスに貼られている車検シール(車検標章)で確認するという方法もあります。にシールの表面には、2種類の数字で車検期間が示されており、ドライバーからも目に入る裏面には文章で有効期間の満了する日が記されています。
車検が切れるとどうなる?
車検が切れた車を所有しているだけであれば、罰則などはありません。しかし、車検が切れた状態では公道を走らせることができないため、日常での利用はもちろん、車検業者への持ち込みもできません。
なお、車検が切れた状態で公道を走行した場合には、道路運送車両法108条により、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。また、違反点数6点、30日間の免許停止処分の交通違反にも該当します。
車検が切れたときの対処方法
車検が切れた状態では公道を走れませんが、車検を受けるためには車を移動させなければなりません。車検業者などに依頼してレッカー移動を手配してもらうことも可能ですが、高額な費用がかかることは頭に入れておきましょう。
また、車検を受けることを目的とする場合、仮ナンバーを取得するという方法が利用できます。仮ナンバーをつけることで車検切れの車であっても一定条件のもとで公道を走ることができます。仮ナンバーは居住する市区町村で申請します。自動車臨時運行許可申請書に記入し費用書類とともに提出すれば手続き完了です。
〈仮ナンバー取得に必要な書類〉
- 車検証または抹消登録証明書
- 自賠責保険証(原本)
- 運転免許証
- 印鑑(認印可)
- 仮ナンバー手数料(700~800円程度/自治体により異なる)
なお、自賠責保険が失効している場合、仮ナンバーを取得できません。自賠責保険が切れる前に対処しましょう。
車検が切れてしまっても車検を受けることは可能ですが、車を移動させるために、労力や時間、余分な費用までかかってしまいます。車検切れになる事態は避けたいものです。車検切れが心配な方は、車検を受けるタイミングを自分で気にしなくてもよく、さらに費用も抑えられる、車の乗り方を検討してみるのもいいかもしれません。
次の項では、そんな車の新しい乗り方について詳しくご紹介します。
車検のタイミングも費用も気にしない、新しい乗り方
車検を受けるタイミングを気にしなくてもよく、さらに費用も抑えられる車の乗り方として、カーリースがあります。カーリースを利用すれば、車検が近付いたタイミングで案内をしてもらえる上、車検時に必要となる税金や保険料などの法定費用が利用料金に含まれているので、まとまった費用を用意する必要がなくなります。
カーリースとは、利用者が選んだ車をリース会社が購入して毎月定額の利用料金で貸し出してくれる車のサブスクリプションサービスです。中長期的に利用者自身で車を管理できるため、マイカー同様に自由に車に乗ることができます。
中でも「おトクにマイカー 定額カルモくん」には、車検費用をさらに広くカバーするメンテナンスプランが用意されているので、おすすめです。定額カルモくんについて、詳しく見ていきましょう。
メンテナンスプランに加入して車検費用を定額に
定額カルモくんではメンテナンスプランに加入することで、車検費用はもちろん消耗品の交換費用や法定点検の費用なども含めて定額払いにできます。つまり、もう車検の度にまとまったお金を用意する必要がなくなるというわけです。
さらに、定額カルモくんのメンテナンスプランを利用すれば、車検の依頼先をメーカーのディーラーを含む全国30,000店を超える業者の中から選べるので、自分で探す手間がかかりません。もちろん、車検に限らず日常のメンテナンスに利用でき、その場合の費用も定額の料金に含まれます。
業界最安水準だから車検込みでも月額10,000円台から
車検費用を月額料金に含んだからといって、月々の負担を心配する必要はありません。定額カルモくんは業界最安水準のカーリースで、メンテナンスプランに加入しても月額10,000円台から新車に乗れます。気になる車がある方や、今現在乗っている車の費用と比較してみたい方は、月額料金をチェックできます。まずは気軽に確認してみましょう。
車検の予約は余裕を持って行いましょう
安心、安全にカーライフを楽しむためにも、車検で車の安全性を確認することはとても重要です。余裕を持って車検を受けるためにも、ご自身の車検の有効期間を確認した上で、車検に備えることをおすすめします。
とはいえ、車検の期限や費用を気にし続けるのはなかなか大変です。カーリースを利用すれば、車検のタイミングで案内してもらえる上に、車検費用も定額払いにできるので安心です。
よくある質問
Q1:車検を受けるタイミングはいつからいつまで?
A:車検が受けられる時期については明確な決まりはありません。車検を前倒しにすることに制限はないので、満了日まで1年以上残っている状態でも車検を受けることは可能です。しかし、車検を前倒ししすぎると前回の車検費用が無駄になってしまうというデメリットがあります。
Q2:車検を受けるベストなタイミングは?
A:車検の満了日の1ヵ月前以降であれば本来の期日を変えずに、車検が2年間有効となるという特例が適用されるため、満了日の1ヵ月前から満了日までに受けるのがベストであるといわれています。そのため、予約は車検に出す1ヵ月前が理想的でしょう。
Q3:車検の切れるタイミングはどうやって確認したらいい?
A:車検証や車検シールで確認することができます。また、定額カルモくんのようなカーリースを利用すれば、車検期限が近づいたことを案内してもらえるので、うっかり忘れてしまう心配もありません。また車検費用込みで定額払いにもできるので、車検に備えて費用を準備する必要もなくなります。
※この記事は2021年11月時点の情報で制作しています