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WRX S4の燃費はどのくらい?実燃費を徹底調査!(2014年~2021年モデル)

WRX S4の燃費はどのくらい?実燃費を徹底調査!(2014年~2021年モデル)
WRX S4の燃費はどのくらい?実燃費を徹底調査!(2014年~2021年モデル)

出典:スバル「WRX S4」フォトギャラリー

この記事は、 5 分で読めます。

近年の新型車は概ね低燃費な傾向にはありますが、日常の交通手段としての車ではなく、車の走りそのものを楽しむような走行性能に特化したモデルは、場合によっては燃費よりもパワーなどが優先されることがあります。とはいえ、充実したカーライフを楽しむためにはランニングコストを把握するのも大切です。

そのため、車の維持費の大半を占める燃料費に関わる燃費性能は、車選びの際には車種を問わず確認しておきたいポイントだといえるでしょう。ここではスバル「WRX S4」の燃費について紹介します。

この記事のPOINT

  • WRX S4のJC08モードカタログ燃費は12.4~13.2km/L、実燃費は9.5km/L
  • 高い走行性能と実用的な燃費性能を両立
  • シンメトリカルAWDがもたらす安定性や敏捷性、駆動力が魅力

WRX S4の燃費の特徴

2014年8月に販売が開始されたWRX S4は、2.0L水平対向4気筒DOHC直噴ターボエンジン「2.0L ハイパフォーマンス“DIT”」を搭載し、スバルの「走りのフラッグシップモデル」と呼ばれるにふさわしい動力性能と、優れた燃費性能を両立させているのが特徴です。

2.0Lエンジンの域を超えた最高出力300psというパワーを発生しながらも実用的な燃費を実現しているのは、評価できるポイントだといえるでしょう。

WRX S4のカタログ燃費

WRX S4のパワートレインは「2.0L ハイパフォーマンス“DIT”」に、変速ショックが少なくリニアな応答性を実現するスポーツリニアトロニックと呼ばれるCVTが組み合わされた1種類で、駆動方式も4WDのみとなっています。

WRX S4のJC08モードカタログ燃費は以下のとおりです。

グレード燃費
2.0GT EyeSight13.2km/L
2.0GT-S EyeSight12.4km/L
STI Sport EyeSight12.4km/L

 

WRX S4の実燃費

現在、WRX S4に乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、WRX S4の実燃費は9.52km/Lとなっています。

JC08モード燃費とは平坦でまっすぐな道で、ライトやエアコンなどを使わないなど一定の条件下で計測されているもので、指標に使われるといってもいい数値です。しかし、日常生活ではナビやライトを使用するのはもちろん、坂道や未舗装路などさまざまな場所で走行することから、どの車でもカタログ燃費と実燃費との乖離が生まれるのです。

路面の状態や運転の仕方によって実燃費は変わりますが、平均3割程度はカタログ燃費よりも実燃費が低くなるといわれているため、WRX S4のカタログ燃費と実燃費の差は少ないといえるでしょう。

WRX S4とライバル車のカタログ燃費を比較

WRX S4とよく比較されるモデルとなると、トヨタ「86」や日産「スカイライン セダン」などではないでしょうか。ここではこの2車種とWRX S4のカタログ燃費を比較してみましょう。

トヨタ「86」

トヨタ「86」出典:トヨタ「86」ギャラリー

トヨタ「86」はトヨタとスバルの共同開発によって誕生したFRスポーツカーで、トヨタの直噴技術とスバルの水平対向エンジンを融合させ、高出力ながら高い燃費性能も実現させています。

86のWLTCモードカタログ燃費は以下のとおりです。

グレードトランスミッション燃費
G6MT12.8km/L
6AT12.0km/L
GT6MT12.8km/L
6AT11.8km/L
GT“Limited”6MT12.8km/L
6AT11.8km/L
GT“Limited・Black Package”6MT12.8km/L
6AT11.8km/L

 

駆動方式の違い、燃費の計測方法の違いがありますので単純比較はできませんが、WLTCモードはJC08モードよりも1.5~3割程度カタログスペックが悪くなるとされています。そのため、86の燃費はWRX S4とほぼ同程度、もしくは若干86がWRX S4を上回るといえるのではないでしょうか。

日産「スカイライン セダン」

日産「スカイライン セダン」出典:日産「スカイラインセダン」外観・デザイン

スポーツセダンの代名詞ともいえる日産「スカイライン セダン」。長い歴史を誇り、根強いファンが多いモデルです。代々受け継いできた高い走行性能を持つのはもちろんのこと、現行型モデルでは最新鋭の運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載するなど、時代に合わせて進化させています。

スカイライン セダンはガソリン車とハイブリッド車で燃費の計測方法が異なり、ガソリン車ではWLTCモード、ハイブリッド車ではJC08モードを採用しています。

スカイライン セダンのカタログ燃費は以下のとおりです。

ガソリン車(2WD車のみ)

グレードWLTCモード燃費
GT10.0km/L
GT Type P10.0km/L
GT Type SP10.0km/L

 

ハイブリッド車

グレード駆動方式JC08モード燃費
GT2WD14.4km/L
4WD13.6km/L
GT Type P2WD14.4km/L
4WD13.6km/L
GT Type SP2WD14.4km/L
4WD13.6km/L

 

燃費の計測方法による差などを考慮すると、スカイライン セダンとWRX S4の比較ではスカイライン セダンのハイブリッド2WD車の燃費はWRX S4を上回っていますが、ガソリン2WD車では同程度、もしくは多少WRX S4がまさっているといえるかもしれません。

WRX S4の走行性能

WRX S4の走行性能出典:スバル「WRX S4」フォトギャラリー

WRX S4は、スバル独自の水平対向エンジンの性能を最大限に活かす4WDシステム「シンメトリカルAWD」によって優れた安定性や敏捷性、駆動力など高い走行性能を実現しました。

また2017年7月の大幅な改良ではサスペンションやスタビライザーセッティングの最適化、電動パワーステアリングの改良など、走行性能に関わる部分に多く手が加えられ、より高いパフォーマンスを実現するとともにフラットな乗り心地も両立させています。

WRX S4は高い走行性能の車が欲しいけれど燃費が気になる方におすすめのモデル

走行性能を突き詰めたモデルはどうしても燃費性能は後手になりがちです。しかしWRX S4は走行性能とともに優れた燃費性能を実現しているので、燃料費をさほど気にすることなく走りを存分に楽しみたい方にうってつけのモデルだといえるのではないでしょうか。

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※記事の内容は2020年6月時点の情報で執筆しています。

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