車のデザインや使い勝手の良さなど、車選びのポイントとなる部分は多数あります。その中のどれを重視するのかは人によって異なりますが、燃費性能はガソリン代の負担を左右することに加え一定の条件を満たしていれば税金が減免されることもあるため、必ず確認すべきといえます。
ここでは、トヨタのミニバン「ノア」の燃費性能についてご紹介します。
この記事のPOINT
- ノアのWLTCモードカタログ燃費・実燃費はこちら
駆動方式 カタログ燃費(km/L) 実燃費(km/L) ハイブリッド車 2WD 23.0~23.4 18.8 E-Four 22.0 20.1 ガソリン車 2WD 15.0~15.1 11.1 4WD 14.3~14.4 --- - ライバル車である日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」の燃費を上回る
- ノアのカタログ燃費はハイブリッド車・ガソリン車ともにクラストップレベル(2022年1月時点、トヨタ調べ)の低燃費を実現している
ノアの燃費性能の特徴
2022年1月に登場した現行型のノアは、電動モジュールをすべて刷新し、1.8L直列4気筒DOHCエンジンを組み合わせた新世代のハイブリッドシステムを採用しました。モーターやバッテリーの高出力化、さらにシステムの高効率化によってクラストップレベル(2022年1月時点、トヨタ調べ)の燃費性能を実現しています。
また、ガソリン車には動力性能と燃費性能を両立させた2.0Lダイナミックフォースエンジンと、発進用ギアを追加し、発進時から高速域までダイレクトな加速感と低燃費を実現する「Direct Shift-CVT」を組み合わせ、ガソリン車においてもクラストップレベル(2022年1月時点、トヨタ調べ)の優れた燃費性能を実現。ハイブリッド車のみならず、ガソリン車においても高い燃費性能を有しているのが特徴といえるでしょう。
ノアのカタログ燃費
ノアのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
ハイブリッド車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 23.4 |
E-Four | 22.0 | |
G | 2WD | 23.2 |
E-Four | 22.0 | |
Z | 2WD | 23.0 |
E-Four | 22.0 | |
S-G | 2WD | 23.0 |
E-Four | 22.0 | |
S-Z | 2WD | 23.0 |
E-Four | 22.0 |
ガソリン車
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
X | 2WD | 15.1 |
4WD | 14.4 | |
G | 2WD | 15.1 |
4WD | 14.3 | |
Z | 2WD | 15.0 |
4WD | 14.3 | |
S-G | 2WD | 15.0 |
4WD | 14.3 | |
S-Z | 2WD | 15.0 |
4WD | 14.3 |
ノアの実燃費
ノアに乗っているオーナーの実燃費データを収集しているサイト「e燃費」によると、ノアの実燃費(2022年8月16日時点)は以下のとおりです。
駆動方式 | 実燃費(km/L) | |
---|---|---|
ハイブリッド車 | 2WD | 18.8 |
E-Four | 20.1 | |
ガソリン車 | 2WD | 11.1 |
4WD | --- |
実燃費は走り方や電装品の使用、道路環境などの影響を受けるため、カタログ燃費よりも多少は悪化するのが一般的ではありますが、ノアではハイブリッドE-Four以外の実燃費はカタログ燃費との差が1.5割を超えており、現段階では若干差が大きいといえるかもしれません。
ノアとライバル車のカタログ燃費を比較
ノアと競合するミニバンとしては、日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」が挙げられます。ここではこの2車種とノアのカタログ燃費を比較してみましょう。
日産「セレナ」
日産「セレナ」はクラストップ(2021年11月時点、日産調べ)の室内の広さや多彩なシートアレンジで居住性の高さや使い勝手の良さに定評があるミニバンです。さらに高速道路でペダルやステアリング操作をシステムがアシストする「プロパイロット」を採用するなど、充実した先進安全技術も魅力です。
セレナのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
e-POWER XV | 2WD | 18.0 |
e-POWER ハイウェイスターV | 2WD | 18.0 |
e-POWER ハイウェイスターG | 2WD | 17.2 |
X | 2WD | 13.2 |
4WD | 11.8 | |
XV | 2WD | 13.2 |
4WD | 11.8 | |
ハイウェイスターV | 2WD | 13.2 |
4WD | 11.8 |
ノアとセレナの比較では、ノアの燃費がセレナを圧倒しています。
ホンダ「ステップワゴン」
2022年5月に販売が開始された現行型のホンダ「ステップワゴン」は、リビングのように快適に過ごせる居住性、乗り物酔いがしづらくなる工夫など、だれもがより快適にドライブを楽しめるように配慮されているのが特徴です。
ステップワゴンのWLTCモードカタログ燃費は、以下のとおりです。
グレード | 駆動方式 | カタログ燃費(km/L) |
---|---|---|
e:HEV AIR | 2WD | 20.0 |
e:HEV SPADA | 2WD | 19.6 |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE | 2WD | 19.5 |
AIR | 2WD | 13.9 |
4WD | 13.3 | |
SPADA | 2WD | 13.7 |
4WD | 13.1 | |
SPADA PREMIUM LINE | 2WD | 13.2 |
4WD | 13.1 |
ステップワゴンとの比較においても、ノアの燃費に軍配が上がる結果となりました。
ノアの走行性能・乗り心地
出典:トヨタ「ノア」特長
現行型のノアは軽量化と高剛性化を実現した「TNGAプラットフォーム(GA-C)」の採用、さらにボディ剛性に効果的なスポット溶接を実施してフレームの接合部を強化することで、優れた操縦安定性と快適な乗り心地を両立させています。
モータージャーナリスト・岡崎五朗さんの試乗記でノアの走行性能を詳しくチェック!
ハイブリッド車のみならずガソリン車も低燃費を実現したノア
ノアはハイブリッド車だけではなく、ガソリン車においてもクラストップレベル(2022年1月時点、トヨタ調べ)の低燃費を実現しています。
ガソリン代の高騰が続く昨今、車を使用する頻度が高いほどガソリン代の負担は大きくなります。車選びの際には必ず燃費性能を確認することが後々の維持費の負担を減らすことにもつながるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:ノアのカタログ燃費はどのくらい?
A:ノアは、新型の1.8Lハイブリッドシステムと、2.0 Lダイナミックフォースエンジンを採用しています。WLTCモードカタログ燃費は、ハイブリッド車の2WDが23.0~23.4km/L、E-Fourが22.0km/L、ガソリン車の2WDが15.0~15.1km/L、4WDが14.3~14.4km/Lです。
Q2:ノアの燃費をライバル車と比較すると?
A:ノアのライバル車としては日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」が挙げられますが、ノアはこの2車種よりも低燃費を実現しています。
Q3:ノアは低燃費なの?
A:はい、ノアはライバル車をしのぐ燃費性能を有し、ハイブリッド車、ガソリン車ともにクラストップレベル(2022年1月時点、トヨタ調べ)の低燃費を実現しています。
※この記事は2022年8月時点の情報で制作しています