車のインテリアデザインや収納は、車種ごとに大きく異なります。そのため車選びの際には内装の質感や荷室の収納力、座席周りの収納の使い勝手などはしっかりと確認しておきましょう。
ここでは、トヨタ「パッソ」の内装について紹介します。
この記事のPOINT
- 「X」シリーズと「MODA」シリーズで内装デザインは異なる
- 特別仕様車「MODA“Charm“」には合成皮革×ファブリックのコンビシートが標準装備
- 「MODA」シリーズは6:4分割可倒式のリアシートを採用しているため、座席アレンジが可能
パッソの室内空間の特徴
パッソは、取り回しの良いコンパクトなボディに5人が座れる室内空間を備えたモデルです。インテリアはワイド感を強調するインパネデザインを採用することにより、より広い視界を確保し開放感のある室内空間を演出しています。
また、パッソのホイールベースは2,490mmを確保し、前後のシート間隔を広くとっているため膝周りに十分なゆとりがあります。乗り降りや座席の横移動がしやすく、コンパクトながらも快適でくつろげる室内空間を確保しているのはパッソの特徴といえるでしょう。
パッソのグレード別の内装
ここからは、パッソのグレードごとの内装について見ていきましょう。パッソではシンプルで親しみやすいノーマルモデル「X」と、スマートで上質さと個性を感じさせるデザインが特徴の「MODA」という2つのスタイルを用意しています。
「X」には「X」「X“L package”」の2種類、「MODA」には「MODA」「MODA “G package”」2種類のグレードが設定されていますが、インテリアデザインは「X」と「MODA」で大きく異なり、同じラインの中ではわずかな加飾や収納の違いのみとなっているので、ここでは「X」と「MODA」の内装の違いと特別仕様車「MODA“Charm“」について紹介します。
すっきりとしたシンプルさが持ち味の「X」
「X」の内装は、爽やかな明るさを感じさせるグレージュのインテリアカラーが標準設定となっています。インパネにはダークグレーを採用し、モノトーンでまとめられた室内は余分な加飾もほとんどなくすっきりとしてシンプルさが際立ちます。使う人を選ばない飽きのこないデザインといえるでしょう。
シートカラーもグレージュでまとめられ、シート素材には通気性の良いジャージ素材が使用されています。
グレードごとの違いとしては「X“L package”」にのみオーディオクラスターとサイドレジスターリングにシルバー+ピアノブラック調加飾があしらわれている点でしょう。また「X」ではダイヤル式のマニュアルエアコン、「X“L package”」ではプッシュ式のオートエアコンと、エアコンの仕様が異なります。
それ以外に、グレードによるインテリアの差はありません。
アクセントカラーを効かせ、質感の高さを表現した「MODA」
洗練されたエクステリアが印象的な「MODA」では、インテリアもエクステリアと同様にデザイン性や上質さを持たせたものになっています。
インテリアカラーはシックで落ち着きのあるダークグレーを採用。アクセントにカッパー色を取り入れて、スタイリッシュさを演出しているのが「MODA」のインテリアの特徴といえるでしょう。
シート素材には上質さを演出するスエード調のトリコットを採用。アクセントのカッパー加飾はシート、オーディオクラスター、サイドレジスターリングにあしらわれています。さらに、エアコンパネルにはピアノブラックパネルが使用されるなど、「X」にはない個性と質感の高さをもたらしています。
ステアリングホイールは「MODA」ではウレタン+シルバー塗装、「MODA “G package”」では本革巻+シルバー塗装です。
特別仕様車「MODA“Charm“」
「おしゃれでかわいい」がコンセプトの特別仕様車「MODA“Charm“」のインテリアは、最上級グレード「MODA “G package”」にのみオプションで追加が可能な内外装の質感を高めるパッケージオプション「ドレスアップパッケージ」に含まれる、合成皮革とファブリックを組み合わせたコンビシートが標準装備になります。
内外装ともに上質なものが欲しい、という方にはおすすめです。
パッソの座席周りの収納
座席周りの収納は車の使い勝手を左右する重要な部分です。パッソにはどのような収納が用意されているのかを確認してみましょう。
助手席ロングアッパートレイ(「X」シリーズに標準装備)
出典:トヨタ「パッソ」特長
助手席から中央付近にまで伸びているロングトレイは、スマートフォンや手帳、メガネケースなどドライブ中によく使うものを置いておくのに最適のスペースです。傾斜をつけて物が落ちにくくなるように工夫されています。
助手席アッパーボックス(フタ付き)+センタートレイ(「MODA」シリーズに標準装備)
出典:トヨタ「パッソ」特長
「MODA」シリーズには、助手席ロングアッパートレイに代わりに蓋付きのアッパーボックスとセンタートレイが装備されます。
蓋が付いているので収納物を見せることなく、すっきりとした車内を保てるのが魅力的です。
助手席グローブボックス
出典:トヨタ「パッソ」特長
車検証や自賠責保険証などの収納場所として定番の助手席グローブボックスも、もちろん装備されています。書類入れとしては十分な大きさです。
センターロアボックス
出典:トヨタ「パッソ」特長
インパネ中央下段には、センターロアボックスが装備されています。画像のようにCDやポーチなどのある程度の大きさのあるものを収納でき、便利です。
プッシュオープン式カップホルダー
出典:トヨタ「パッソ」特長
運転席・助手席のエアコン吹き出し口の前にはプッシュオープン式のカップホルダーが装備されています。使用しない際には収納しておけるので邪魔になりません。
買い物フック
出典:トヨタ「パッソ」特長
センターロアボックスの左横には、紙袋などをかけて保管できる買い物フックがあります。3kgまでの荷物に使用可能です。
センターアームレストポケット
出典:トヨタ「パッソ」特長
フロントシートのセンターアームレストには、収納ボックスが内蔵されています。運転席から手が届く範囲にこのような大きな収納スペースがあるのはうれしいポイントです。サングラスやメガネ、ガムやタブレットのボトルやタオルなど、運転中によく使用するものを入れておくといいでしょう。
助手席シートアンダートレイ(「X」以外のグレードに標準装備)
出典:トヨタ「パッソ」特長
助手席の座面下には引き出し式のトレイが装備されています。汚れものの収納や頻繁に使用しない清掃グッズの収納などによさそうです。
助手席シートバックポケット
出典:トヨタ「パッソ」特長
助手席のシートバックには、地図や雑誌などの収納に便利なシートバックポケットが備わります。
プルハンドルポケット
出典:トヨタ「パッソ」特長
フロント・リアドアのプルハンドルにはガムやハンドクリームなどの小物を入れるポケットがあります。
フロント・リアドアポケット(ボトルホルダー付き)
出典:トヨタ「パッソ」特長
500mlのペットボトルの収納が可能なボトルホルダーの付いたドアポケットがフロントドア・リアドアに装備されています。後席にもドリンクを置くスペースが確保されているのは評価できるポイントといえるでしょう。
パッソの荷室・シートアレンジ
出典:トヨタ「パッソ」特長
パッソの荷室は、5人が乗車しても大型のスーツケースが余裕をもって積める容量を確保しています。日常的な買い物などには十分対応できる広さといえるでしょう。
リアシートを倒せば大きな荷物にも対応可能。
「MODA」シリーズには6:4分割可倒式リアシートを採用しているので、リアシートの片側だけを倒して長い荷物を収納するなど、荷物の量やサイズに合わせてシートアレンジすることが可能です。
グレードごとに異なる内装をしっかりと確認しよう
パッソでは「X」シリーズと「MODA」シリーズで内装の印象が大きく異なります。内装はドライブの快適さにも大きく関わる部分なので、それぞれの違いをしっかりと把握して、自分に合ったパッソを選ぶようにしてください。
よくある質問
Q1:パッソの室内空間の特徴は?
A:パッソは日本の道路事情に適したコンパクトなサイズのモデルですが、ホイールベースは2,490mmを確保し、大人5人が窮屈さを感じることなく座れる空間を維持しています。また、前後のシート感覚を広くとり、後席のひざまわりにもゆとりをもたせているため、乗り降りや座席の移動も楽にできるのが特徴です。
Q2:パッソの内装は?
A:パッソにはノーマルモデルの「X」シリーズと洗練されたデザインが特徴の「MODA」シリーズがあり、この2タイプでインテリアデザインは変わります。「X」は明るいグレージュを採用し、親しみやすさを感じさせるデザイン、「MODA」はダークグレーをベースに、アクセントカラーとしてカッパーを組み合わせ、スタイリッシュな室内空間に仕上げています。
Q3:パッソの荷室はたくさん荷物が積める?
A:パッソでは、定員5人が乗車した状態でも大型のスーツケースが積み込める荷室空間を確保しており、日常的な買い物の場合は十分対応できるでしょう。また「MODA」シリーズは6:4分割可倒式のリアシートを標準装備しているため、さまざまな座席アレンジも可能です。
※記事の内容は2021年7月時点の情報で執筆しています。