車を選ぶ際にグレードごとに異なる仕様を確認せずにグレードを決めてしまうと、欲しい機能が搭載されておらず不便に感じたり、快適に車が使用できなかったりするおそれがあります。そのため車種を選んだ後に待っているグレード選びはカーライフの満足度を左右する重要なポイントといえます。
ここでは日産「ジューク」のグレードについて紹介します。
ジュークのグレード構成
ジュークには多彩なグレードが用意されているため混乱してしまう、という方もいるようです。ここでジュークのグレード構成を整理しておきましょう。
ジュークのグレードは大きく分けると1.5LNAエンジンを搭載する「15RX」、1.6Lターボエンジンを搭載する「16GT」、日産のワークスチームであるニスモが手掛ける走行性能に特化した「NISMO」の3種類になります。
これに人気の装備をプラスした「V Selection」が「15RX」に設定されています。1.5Lエンジン搭載モデルではこの「15RX V Selection」を中心にさまざまなパッケージが組み合わされます。
街乗りを中心にジュークを使用する人のための「Urban Selection」、オーダーメイド感覚でジュークをカラーリングできる「パーソナライゼーション」、その名の通りドレスアップしたエクステリアが特徴の「ドレスアップ」、エクステリアにNISMO専用パーツを使用した「Style NISMO」などのパッケージがあります。
「Urban Selection」、「Style NISMO」は「15RX」のみの設定ですが、「パーソナライゼーション」「ドレスアップ」は「16GT」にも設定されています。
「NISMO」はパフォーマンスを重視した仕様のため、こうしたパッケージは設定されていません。
ジュークのグレードごとの装備内容
ここからはジュークのグレードごとの装備内容をチェックしていきましょう。
最もベーシックなグレードの「15RX」
出典:日産「ジューク」グレード
「15RX」はベースグレードではありますがオートエアコンやフロントのスーパーUVカットグリーンガラス、先進安全機能を搭載し実用には十分な機能を備えているといえるでしょう。ステアリングホイールにも本革が使用されるなど、インテリアの質感も上々です。
この「15RX」には「シンプルパッケージ」の設定もあります。「シンプルパッケージ」は先進安全機能や本革巻きステアリングホイール、インテリジェントオートライトシステムが省かれ、マニュアルエアコンが装備されています。価格を重視する方向けに必要最低限の装備内容にしてお手軽な価格を実現したパッケージといえるでしょう。
人気の装備がプラスされる「15RX V Selection」
この「15RX V Selection」からサイドターンランプ付き電動格納式リモコンカラードドアミラー、インテリジェントキー(スマートキー)、エンジンプッシュスターター、イモビライザーが装備され実用性がより高まります。
またこの「15RX V Selection」には「パーソナライゼーション」と「ドレスアップ」、「Style NISMO」「Urban Selection」の4つのパッケージの設定があります。
「パーソナライゼーション」はボディカラー、エクステリアパーツカラー、インテリアパーツカラーを自由にセレクトできるパッケージです。81パターンから選択できるので、オーダーメイド感覚で個性あふれるジュークを作り出すことが可能です。
出典:日産「ジューク」グレード
「ドレスアップ」はボディカラーに専用色としてツートーンカラーが用意されるパッケージ。加えて17インチのアルミホイールが装備されます。
出典:日産「ジューク」グレード
「Style NISMO」はフロントグリルや前後バンパー、オーバーフェンダー、サイドシルプロテクター、ルーフスポイラー、エキゾーストフィニッシャーなどのエクステリアパーツにNISMO専用のものを使用したもので、扱いやすさはそのままにNISMOのスタイルが楽しめる内容となっています。
「Style NISMO」にはさらにキセノンヘッドランプと安全な駐車をサポートするインテリジェント アラウンドビューモニター&ディスプレイ付き自動防眩ルームミラーが追加される「アラウンドビューモニターパッケージ」の設定もあります。
出典:日産「ジューク」グレード
「Urban Selection」にはキセノンヘッドランプ、専用のクールブラックフロントグリル、クールブラックドアモール、クールブラックの17インチアルミホイール、エキゾーストフィニッシャーが装備されます。また専用のローダウンサスペンションが採用されており、車高をノーマルモデルよりも下げて都市部に多い立体駐車場にも対応できる仕様になっているのが特徴です。「Urban Selection」にはさらに「パーソナライゼーション」を組み合わせることも可能です。
ターボエンジン搭載の「16GT」
出典:日産「ジューク」グレード
「16GT」では大排気量エンジンを思わせる圧倒的な加速性能を誇る1.6Lターボエンジンを搭載し、俊敏でスポーティーな走りが楽しめるグレードです。
そのほかの装備内容としてはほぼ「Urban Selection」の内容と同じですが、「Urban Selection」ではキセノンヘッドランプが標準装備なのに対し、「16GT」ではハロゲンヘッドランプが標準装備となっている点が異なっています。
「16GT」には「パーソナライゼーション」と「ドレスアップ」の設定があります。
サーキットで磨き上げた走りを体現する「NISMO」/「NISMO RS」
出典:日産「ジューク」グレード
「NISMO」は「Style NISMO」と同じくNISMO専用のエクステリアパーツを使用しているほか、キセノンヘッドランプ、LEDハイパーディライト、10本スポークの専用18インチアルミホイールを備え、より迫力のあるルックスがもち味です。
インテリアにおいても高級人工素材のアルカンターラや、専用のフィニッシャーを随所に使用してスポーティーさに磨きをかけています。
また、専用のサスペンションや車速感応式電動ステアリングを搭載し、スタイルだけではなくその走りもグレードアップしていることが特徴といえるでしょう。
「NISMO RS」ではワークスの最先端の技術を投入し、「NISMO」の装備に補強を追加して剛性を大幅に高めたボディや最高出力214psにまで引き上げられたエンジン、大径ローターのフロントディスクブレーキやベンチレーテッド化したリヤブレーキローター、専用エキゾーストシステムなどを採用し、サーキット譲りの走行性能をもたせています。
走りを追求する方にはたまらない、こだわりの詰まったグレードだといえるでしょう。
ジュークは「15RX V Selection」にお好みのパッケージをプラスするのがおすすめ
ジュークはベースグレードである「15RX」でも実用に十分な機能を備えています。さらに今どきの車であれば装備していて欲しいスマートキーやエンジンプッシュスターターが装備される「15RX V Selection」がおすすめといえるでしょう。
ジュークはそのユニークなエクステリアが魅力です。そのエクステリアのデザインをさらに活かす「パーソナライゼーション」や「ドレスアップ」などのパッケージを追加して個性をアピールするのも面白いかもしれません。
ジュークはグレードの選択肢が豊富なので、選ぶ楽しみが味わえるのも魅力です。お好みに合わせてぴったりのジュークを選んでください。
※記事の内容は2019年12月時点の情報で執筆しています。