使いやすいサイズのコンパクトSUV
フラッグシップのパジェロが生産終了となったものの、三菱のSUVラインナップは充実しています。先進的なプラグインハイブリッドを用意するアウトランダーをはじめ、ミニバンとのクロスモデルのデリカD:5、クリーンディーゼルエンジンを追加しスタイリッシュなSUVとして人気の高いエクリプスクロス、デビューしたての軽自動車SUVであるeKクロス、そして取り回しのしやすいボディサイズのコンパクトSUVのRVRと5車種が用意されています。その中でRVRが2019年8月22日に内外装を大幅に変更するマイナーチェンジを受けました。
3代目となる現行型RVRは2010年2月に販売を開始しました。2002年まで販売されていた先代モデルはリアにスライドドアを採用したハイトワゴンのようなスタイリングでしたが、現行型はヒンジ式のドアを採用し、塊感のあるボディデザインを採用したSUVとなりました。マイナーチェンジしたRVRのボディサイズは全長4365mm、全幅1770mm、全高1630mmで、ホンダヴェゼルなどとほぼ同じボディサイズです。
最近の三菱らしい顔つきに一新
リフレッシュされた外観デザインは三菱のSUVが持つ力強さに加えて、洗練された都市型SUVとして都会に映える魅力的な存在感あるデザインを目指しています。
フロントのデザインは「ダイナミックシールド」を進化させ、バンパーのプロテクト形状とフロントグリル部の水平・垂直基調のスクエアなライン構成で、力強さを表現しています。またLEDを多用したフロントランプのデザインは、ターンランプとフォグランプをバンパーサイドに配置し、三菱車らしい独自性と上質感を持たせています。
一方のリアデザインは車幅いっぱいにまで広がる水平基調のテールランプデザインと、バンパーサイドに採用したブラックガーニッシュで、ワイド感と安定感を演出しています。
スマホ連動ナビも用意
インテリアでは上級グレードの「G」にシート生地に動きのある幾何学パターンを採用。室内の天井をブラックとすることで室内空間にスポーティさを漂わせています。
メーカーオプションのスマートフォン連携ナビゲーションには8インチのディスプレイを採用。内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった便利な機能に加えて、アンドロイドスマートフォンやiPhoneをUSBにつなぐだけで、アンドロイドオートやアップルカープレイのアプリケーションの使用が可能です。
走りの性能には大きな変化なし
RVRに搭載されているエンジンは最高出力139ps、最大トルク172Nmを発生する1.8L直列4気筒SOHCの1種類。組み合わされるトランスミッションは6速スポーツモード付きのCVT、今回のマイナーチェンジでスポーツモードを常に楽しむことができるMポジションが追加されました。
駆動方式は全グレードで2WD(FF)と4WDを設定し、燃費性能は新方式のWLTCモードで14.4〜15.0km/Lと駆動方式による燃費差が小さいのが特徴です。
安全性能は向上、全車サポカーSワイドに対応
安全装備は衝突被害軽減ブレーキなどがセットとなった予防安全技術「イーアシスト」に前進時の誤発進抑制機能を追加し、全グレードがサポカーSワイドに該当しています。最新のデザインそして安全装備を搭載したコンパクトSUV、RVRの車両本体価格は214万3900円〜255万5300円となっています。
※2019年11月の情報で制作しています。