CX-3とCX-5の中間、ちょうどいいサイズのSUV
2019年5月に登場したマツダ3ファストバック/セダンをベースとしたSUV、マツダCX-30の予約受注が2019年9月20日より開始されました。マツダの新世代商品の第2弾となるCX-30はそのネーミングが示すとおりCX-3やCX-5、CX-8と同じくSUVタイプのニューモデルです。
CX-30は全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mmで、CX-3とCX-5の間を埋めるボディサイズ。高さや幅に制限のある多くの立体駐車場が利用可能な上、市街地でも取り回しの良いボディサイズが特徴です。
マツダらしい流麗なデザインとドライバー優先のコックピット
CX-30の外観デザインはシンプルな造形と光の移ろいにより、生命感と上品な美しさを表現する「魂動デザイン」哲学に基づくもの。具体的にはボディ上部のスリムで伸びやかなプロポーションと下部の幅広クラッディングによるSUVらしいデザインで力強さと安心感を両立させています。
コクピットはドライバーを中心に表示機器や操作スイッチなどを左右対称に並べ、それらをドライバーに向けて傾けるように配置することにより、クルマとの一体感がある心地良い「包まれ感」を表現しています。
実用性と質感の高さを両立したインテリア
前席乗員を包み込むようなデザインを採用したインテリア。先に登場したマツダ3同様、シートは乗員の骨盤をしっかりと立て、シートバック上部で胸郭重心を支えることで、脊柱のS字カーブを維持できる構造を採用。シートバックの形状やシートのバネ定数を最適化することで、歩行時のように無意識のうちにバランスが取れて頭部を安定させるとマツダは説明しています。
CX-3では少々きびしかったラゲッジスペースは5人乗車時で430Lの容量を確保。大型ベビーカーと旅行用バッグを搭載できます。リアハッチ開口部の下端の高さを地上から731mmに設定することで、大きな荷物や重たい荷物の積み降ろしでも体への負担が最小限となるように作り込まれています。
人の感覚にフィットした走りの実現
マツダの新世代車両構造技術である「スカイアクティブビークルアーキテクチャー」を採用したCX-30。クルマに乗車している際に、人間に備わっているバランス能力を発揮できる状態を作るために、シート、ボディ、シャシーを連携させながら人間の特性に基づいた作り込みを行っています。その結果、違和感や不快感のない人間の感覚にフィットした乗り心地と操縦安定性を実現しています。
サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアはトーションビーム式を採用。形式自体はオーソドックスですが、すでに販売されている「マツダ3」で新採用した技術や構造を基に、高めの車高であるCX-30にあわせて最適化。マツダ車共通の「意のままのコントロール性」をより精密に、自然に楽しめる操縦安定性を誇ります
ガソリンとディーゼルに加えて来年には注目の新エンジンを追加
CX-30に搭載されるエンジンは最高出力156ps、最大トルク199Nmを発生する2L直列4気筒ガソリンエンジン、最高出力116ps、最大トルク270Nmを発生する1.8L直列4気筒ディーゼルターボ、そして次世代ガソリンエンジンと呼ばれている2LのスカイアクティブXの3種類です。なおスカイアクティブXエンジンは2020年からデリバリーを開始予定です。組み合わされるトランスミッションは6速ATを中心に2Lガソリンエンジンには6速MTも用意されています。燃費性能はWTLCモードで2Lガソリン車が14.8〜16.2km/L。1.8Lディーゼルターボ車は18.4〜19.2km/Lとなっています。
オフロード向けの新機能を搭載した4WDシステム
駆動方式は2WD(FF)に加えて「i-アクティブAWD」と呼ぶ進化した4WDシステムを全車に設定。このシステムはタイヤの動きやGセンサーなどの情報から車両の走行状態をリアルタイムに検知し路面状況やタイヤの荷重の変化を素早く予測。雨などの滑りやすい路面はもちろん、乾いた路面でも四輪の力を効率的に引き出せるように自動的にトルクを配分することでスムーズかつ安定した走りを実現しています。
さらにSUVらしく新開発の「オフロード・トラクション・アシスト」を採用。悪路におけるスタック時にも接地輪への駆動力伝達を最大化し、悪路からスムーズな脱出を可能としています。
高性能・多機能な新世代の安全装備、コネクティッド機能も搭載
安全装備では、「マツダ・プロアクティブ・セーフティ」の考え方に基づき、脇見や居眠りを検知し警告する「ドライバー・モニタリング」をはじめ、追従走行機能とステアリングアシスト機能により安心・安全な運転をサポートする「クルージング・トラフィック・サポート」など最新バージョンの安全運転技術「アイ・アクティブセンス」を搭載、ドライバーの負担を軽減しています。
注目のコネクティッド機能もCX-30全車に車載通信機を標準装備しています。コネクティッドサービスとスマートフォンアプリ「マイ・マツダ」との連携による利便性の向上や緊急通報サービスの提供などにより、24時間さまざまな場面でサポートしてくれます。
マツダの新技術が満載の新型SUV、CX-30の車両本体価格は2Lガソリンエンジン搭載車が239万2500円〜303万500円。1.8Lディーゼルエンジン搭載車は288万7500円〜330万5500円。そしてスカイアクティブX搭載車は329万4500円〜371万3600円となっています。
※2019年11月の情報で制作しています。