日本を代表する高級スポーツカーである日産「GT-R」。日産の技術の粋を集めたGT-Rは車両本体価格が1,000万円を超える高額なモデルです。グレード間の価格差も数百万円に及ぶため、スペックの違いなど細かい部分までよく装備内容を確認して慎重にグレードを選ぶべきといえるでしょう。
ここでは、GT-Rのグレードについて詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- GT-Rのグレードは4種類
- ボディカラーの選択肢は全グレード共通
- 「Track edition engineered by NISMO」はボディ剛性を向上させ、足回りに手を加えたサーキット向けのグレード
GT-Rのグレード構成
GT-Rには「Pure edition」「Premium edition」「Black edition」「Track edition engineered by NISMO」の4つのグレードの選択肢があります。
なお、エンジンは全グレード共通で最高出力570ps、最大トルク637Nmを発揮するハイパワーな3.8LV6気筒ツインターボガソリンエンジンを搭載。燃費は7.8km/Lで、グレードによる差はありません。
GT-Rのグレードごとの特徴
ここからは、GT-Rのグレードごとの装備内容について見ていきましょう。なお、内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介します。
「Pure edition」
先述しましたが、GT-Rはベーシックグレードの「Pure edition」でも車両本体価格が1,000万円を超える非常に高額なモデルです。
足回りやメカニズム部分はほかのグレードと大きな差はなく、路面追従性にこだわってチューニングされたサスペンションや、セットアップスイッチによって減衰力が選択できるモード設定型電子制御式のショックアブソーバー「Bilstein DampTronic」、ブレンボ製の超高性能ブレーキや、前後20インチの高性能ランフラットタイヤなどを採用し、GT-Rならではのパフォーマンスを発揮します。
軽量・高剛性を実現したレイズ製のアルミ鍛造ホイールは、デザイン性も追求。6層塗装の「レイヤードブラックコート+切削光輝」を採用し、高級スポーツカーならではの精悍さを演出しています。
また、ボディカラーは全グレードで「ワンガンブルー」をはじめとする6色から選択が可能で、「アルティメイトメタルシルバー」を除くカラーは日常的なすり傷程度であれば自己修復する「スクラッチシールド」を採用。さらにエンジンフードには高速走行時の石跳ねからボディを守る「アンチチッピング塗装」を施しています。
「Premium edition」
「Premium edition」以上のグレードでは、FUJITSUBO製のチタン合金製マフラーを採用。
チタンの採用によって軽量化を実現するとともに、職人の手加工、溶接によって高級スポーツカーにふさわしい仕上がりの美しさを実現しています。
さらに、クリアで迫力のある低音が魅力の「BOSE®サウンドシステム」、不快なエンジンのこもり音をドアスピーカーやウーファーから逆位相の制御音を発することで低減する「アクティブ・ノイズ・コントロール」やより心地よいエンジンサウンドになるよう音質をコントロールする「アクティブ・サウンド・コントロール」が標準装備されます。
このほか、前席ヒーター付きシート、バックビューモニターが追加されるほか、4色からインテリアカラーが選択できるパッケージオプション「ファッショナブルインテリア」の追加が可能です。
「Black edition」
「Black edition」はその名のとおり、内装に効果的にブラックをあしらい、クールな装いとしたグレードです。専用のブラックのRECARO製シートが標準装備されるのが魅力といえるでしょう。
「Track edition engineered by NISMO」
日産のワークスチームである「NISMO」のテクノロジーをGT-Rに融合させたグレードが「Track edition engineered by NISMO」です。
ボディの接合部に構造用接着剤を使用して剛性を高める「ボンディングボディ」を採用しより高精細なボディチューンを施しているほか、専用開発されたレイズ製アルミ鍛造ホイール、軽量高剛性化したボディに合わせてチューニングされたサスペンションを標準装備しています。
グレードの特徴と自身の目指すカーライフを見極めたグレード選びを
GT-Rの入手を考えている場合、車種の決定まではほとんど悩む余地なく決めているケースが多いでしょう。その後のグレード選びで頭を悩ませることもあるかもしれませんが、高額なモデルだけに後悔することのないよう、グレードごとの特徴をよく把握し、自身のGT-Rの使用シーンを考えた上で最適な1台を選ぶようにしてください。
よくある質問
Q1:GT-Rのグレード構成は?
A:GT-Rには、「Pure edition」「Premium edition」「Black edition」「Track edition engineered by NISMO」の4種類のグレードの設定があります。なお、搭載されるエンジンは最高出力570ps、最大トルク637Nmを発揮するハイパワーな3.8LV6気筒ツインターボガソリンエンジンで、全グレード共通です。
Q2:GT-Rのグレードごとの違いは?
A:「Pure edition」はベーシックグレード、「Premium edition」は装備が充実することに加え、4色からインテリアカラーが選択できる「ファッショナブルインテリア」の設定があります。「Black edition」は内装にブラックをあしらいクールな装いが魅力。「Track edition engineered by NISMO」はボディ剛性を高め、足回りにも手を加えたサーキット向けのグレードです。
Q3:GT-Rはグレードによってボディカラーの選択肢は異なる?
A:いいえ、GT-Rでは全グレード共通で「ワンガンブルー」を含む6色のボディカラーが設定されています。
※この記事は2022年4月時点の情報で制作しています