走行性能や燃費、安全性能などの機能に関する部分はもちろんのこと、内装のデザインや実際に手にふれる部分の手触りなど、感性に訴える部分も大切にすることが長く愛用できる車を選ぶためのひとつのポイントになるのではないでしょうか。
ここでは、マツダのコンパクトSUV「MX-30」の内装デザインや収納について、詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- ヘリテージコルクなど、サステナビリティを意識した素材を内装の随所に使用
- 「MX-30」「Industrial Classic」「Modern Confidence」でそれぞれシートカラーが異なる
- サブトランクを含めた荷室容量は400Lを確保
MX-30の室内空間の特徴
MX-30の特徴として、センターオープン式のドア構造である「フリースタイルドア」の採用が挙げられます。開口部が広く乗降性が高いことに加え、フリースタイルドアの特徴を活かし後席をソファのようにラウンドさせたデザインとすることで、包み込まれるような心地よさを演出しています。
また、個性を感じさせるフローティングさせたコンソール、リサイクルファブリックやペットボトルのリサイクル原料を使用した繊維素材、ヘリテージコルクなどサステナビリティを意識した素材使いなどによって、開放感のある、自然体でいられる室内空間を作り上げています。
MX-30の内装
MX-30はデビュー当初はグレードの設定がなく、ベース車に好みのオプションを追加して一人ひとりのニーズや好みに応じた1台を作り上げる「Your Original Choice(ユア・オリジナル・チョイス)」を採用しており、内装にもオプションの「インテリアパッケージ」が用意されていました。
しかし2022年10月の改良時に「Your Original Choice」は廃止され、2種類あったインテリアパッケージを装着したグレードが新設されました。
ここでは、MX-30のグレードごとの内装について見ていきましょう。
「MX-30」
ベースグレードである「MX-30」の内装は、ブラックを基調とした落ち着きと気品のあるデザインとなっています。シート素材はクロスで、グレーとブラックの2色使いです。
コンソールトレイやドアグリップ部には、サステナビリティな素材であると同時に温かみやナチュラルな雰囲気を室内にもたらすコルク素材をあしらうことで、乗員が自然体でいられる空間づくりに貢献しています。
ドアトリムのアッパー部にはペットボトルのリサイクル原料を使用し、空気を含んだような風合いが特徴の「呼吸感素材」と呼ばれる繊維素材を採用。
ベースグレードであっても、MX-30のコンセプトはしっかりと表現されています。
「Industrial Classic」
「Industrial Classic」は絶妙なブラウンが大人の洗練された雰囲気を演出する、マツダならではの魅力的なカラーです。上品でセンスの良さを感じさせる内装が好みの方におすすめです。
また、MX-30のシート表皮はクロスですが、「Industrial Classic」になるとクロス+合成皮革のシートになるほか、フロントドアアームレストやニーレストパッド、リアサイドトリムアームレストも合成皮革になり上質感がアップ。さらに、運転席&助手席のシートヒーターや運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能が追加されるなど、シート周りの快適装備が充実します。
「Modern Confidence」
「Modern Confidence」では、シートカラーがグレー×ホワイトになり、クールさや先進性が際立つ印象です。スマートなインテリアのSUVを探している方におすすめ。「Industrial Classic」とは個性が大きく異なるので、好みに合わせて選べます。
シート表皮はクロスと合成皮革で、「Industrial Classic」と同じです。なお、この合成皮革は高級な人工皮革をベースにヴィンテージレザー柄をプリントしたもので、シリコンコートを施して心地良い手触りや奥行きのある素材の表情を実現しています。
さらに、生産過程で有機溶剤を使用しておらず、サステナビリティにも配慮されている素材です。
MX-30のポケッテリア
MX-30には、使い勝手が良く、デザイン性にもこだわったポケッテリアが備わっています。
フロントカップホルダー(リッド付き)
運転席・助手席用のカップホルダーはフローティングコンソールの下に2個用意されています。コルクを張ったリッド付きなので、ドリンクを収納しない際はインテリアの雰囲気を壊すことなくすっきりとした車内を保てます。アクセサリーなどの小さな物を保管する場所としても役立つのではないでしょうか。
また、フローティングコンソール下の吹き抜け部分は収納スペースとして活用でき、USB端子も備わっています。
アームレスト付きコンソールボックス
フロントアームレストの下には、コンソールボックスがあります。
リアシート センターアームレスト
リアシートのセンターアームレストには、カップホルダーが2個備わっています。
MX-30には、このほかにもオーバーヘッドサングラスホルダーや助手席シートバックポケット、ボトルホルダー付きのドアポケット、リアコートフックなどが標準装備されています。
MX-30の荷室・シートアレンジ
MX-30では、フロア下に小物などが収納できるサブトランクを備えており、サブトランクを含む荷室容量は400Lを確保しています。
また、リアシートは6:4分割可倒式を採用。簡単な操作でシートバックを倒すことができ、荷室フロアとの段差がほぼない状態で荷室の拡大が可能です。
なお、6:4分割可倒式シートの6側を倒すと、9インチのゴルフバッグを3個積載することができます。十分な荷室容量を備えていることに加え、荷物の積み込み時の身体への負担が軽減されるよう人間工学に基づいた設計になっているため、重たい荷物でも楽に積み降ろしできるのはうれしいポイントといえるのではないでしょうか。
MX-30は新時代を意識した素材使いやアイディアが魅力の1台
MX-30はペットボトルのリサイクル原料を使用した素材などを採用し、サステナビリティを意識しているモデルです。
さらに「フリースタイルドア」や「フローティングコンソール」など斬新なアイディアも取り入れており、内外装のデザイン性に定評のあるマツダならではの質感の高さは維持しつつ、これからの新しい時代に向けて地球と共存していく車としての新しい提案を体現するモデルといえるのではないでしょうか。
よくある質問
Q1:MX-30の室内空間の特徴は?
A:MX-30ではセンターオープン式で大開口を実現した「フリースタイルドア」によるサイドトリムの構造を活かし、後席をソファのようにラウンドしたデザインとすることで包み込まれるような心地良さを実現しています。
Q2:MX-30の内容はどんな感じ?
A:MX-30では内装にコルクやペットボトルのリサイクル原料を使用した繊維素材、生産過程で有機溶剤を使用せず環境負荷の低減に貢献する人工皮革など、サステナビリティを意識した素材を随所にあしらっています。
Q3:MX-30は荷物がたくさん積める?
A:MX-30のサブトランクを含めた荷室容量は400Lです。なお、後席には6:4分割可倒式のシートを採用しており、6側を倒すと9インチのゴルフバッグ3個が積載できます。
※この記事は2023年7月時点の情報で制作しています