車選びの際に頭を悩ます最大のポイントが「グレード選び」である、という声を耳にします。車は一般的にグレードによって価格、装備内容ともに差がつけられており、場合によってはオプションの設定も異なるため、欲しい装備が過不足なく搭載されているグレードを選ぶことが満足のいくカーライフを実現する第一歩ともいえます。
ここでは、マツダ「MX-30」のグレードやオプションについて、詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- MX-30のグレードは「MX-30」「Industrial Classic」「Modern Confidence」の3種類
- 「Industrial Classic」「Modern Confidence」には「ボーズサウンドシステム+12スピーカー」の追加が可能
- MX-30のおすすめグレードは「Industrial Classic」もしくは「Modern Confidence」
MX-30のグレード構成
マツダが2020年10月に販売を開始したMX-30は「わたしらしく生きる」をコンセプトに、自然体で自分らしい時間を過ごすことを目指し、創造的な時間と空間を提案しています。
MX-30では当初、「あらかじめ設定されたグレードから好み・予算に合ったものを選ぶ」という従来型のグレードを設定するのではなく、ベース車に一人ひとりの好みやニーズに合わせてオプションを自由に組み合わせる「Your Original Choice(ユア・オリジナル・チョイス)」を採用していました。
観音開きの「フリースタイルドア」を有する画期的なSUVであるMX-30らしいシステムでしたが、この「Your Original Choice」は2022年10月の改良時に廃止され、ベース車の「MX-30」に加え「Industrial Classic(インダストリアル クラシック)」「Modern Confidence(モダン コンフィデンス)」がグレードとして新設されました。ただし、一部のパッケージオプションはそのまま残されています。
マツダ車は複数のパワートレインを採用しグレード数も多い傾向がありますが、MX-30のグレード構成はシンプルでわかりやすいといえるでしょう。
なお、MX-30の内装や安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
MX-30のグレードと追加できるオプション
ここからは、MX-30のグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。さらに、追加できるパッケージオプションについてもご紹介します。
〈グレード別比較表〉
グレード | MX-30 | Industrial Classic | Modern Confidence |
---|---|---|---|
エンジン | e-SKYACTIV G2.0 | ||
駆動方式 | 2WD・4WD | ||
燃費 (km/L、WLTCモード) | 15.6(2WD) 15.1(4WD) |
||
全長(mm) | 4,395 | ||
全幅(mm) | 1,795 | ||
全高(mm) | 1,550 | ||
最小回転半径(m) | 5.3 |
「MX-30」
〈グレード「MX-30」の車両本体価格〉
グレード | MX-30 | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 264万円 | 287万6,500円 |
「MX-30」は、「Your Original Choice」においてのベース車に、これまで設定のあった「ベーシックパッケージ」と「エクステリアパッケージ」を追加した内容となっています。
元々のベース車はボディカラーの選択肢は4色でマツダのシグネチャーカラーといえる「ソウルレッドクリスタルメタリック」が選択できませんでしたが、「MX-30」では匠塗、マルチトーンカラーを含む8色から選択が可能で、高輝度ダーク塗装の18インチアルミホイールも標準装備です。
また、電動パーキングブレーキ、オートホールドに加え、4WD車には走破性を高める「オフロード・トラクション・アシスト」を搭載。キーシステムは「ベーシックパッケージ」に含まれていた「アドバンストキーレスエントリーシステム」が備わります。
そのほか運転席・助手席の独立コントロール機能と花粉除去フィルター付きのフルオートエアコン、全面UVカットガラス、コネクティッドサービスの利用を可能にする車載通信機やマツダ独自のオーディオシステム「マツダ・ハーモニック・アコースティクス+8スピーカー」が標準搭載されており、装備に強いこだわりがなければ問題なく使用できる利便性を備えています。
なお、サポカーSワイドの認定に必要な先進安全技術「i-ACTIVSENSE」も標準装備です。
「Industrial Classic」/「Modern Confidence」
〈グレード「Industrial Classic」「Modern Confidence」の車両本体価格〉
グレード | Industrial Classic/Modern Confidence | |
---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD |
価格 | 276万1,000円 | 299万7,500円 |
「MX-30」に、かつての「ユーティリティパッケージ」と「インテリアパッケージ」を追加した、充実した装備と洗練された内装が特徴のグレードです。
「Industrial Classic」ではブラックとブラウンの2トーンカラーのクロス+合成皮革のシートが備わり、アームレストやニーレストパッドにも合成皮革があしらわれます。リッチな雰囲気が魅力のインテリアです。
「Modern Confidence」では、グレーとホワイトのカラーリングで、「Industrial Classic」とは異なるクールで先進的な雰囲気を演出します。なお、「Industrial Classic」と「Modern Confidence」はシートのカラーリングが異なるのみで、そのほかの装備は共通です。
ステアリングヒーターや運転席&助手席のシートヒーター、運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能といった快適性を高める装備が多数搭載されます。
ボディカラーの選択肢やアルミホイールなど、エクステリアに関する部分は「MX-30」と大きな違いはありません。
セーフティパッケージ
高速道路でアクセル・ブレーキ・ステアリング操作をシステムがサポートする「クルージング&トラフィック・サポート」や、衝突被害軽減ブレーキである「スマート・ブレーキ・サポート」に交差点での右折時に衝突事故を回避・被害軽減をする機能が追加されるほか、ヘッドランプユニット内・リアコンビランプユニット内にシグネチャーLEDランプを追加するなど、安全性を高めるパッケージです。
360°セーフティパッケージ
周囲の安全確認をサポートする「360°ビュー・モニター」と、システムがドライバーを監視して必要があれば休憩を促すことで安全運転をサポートする「ドライバー・モニタリング」のセットです。
このほか、「Industrial Classic」と「Modern Confidence」には臨場感のあるサウンドを車内で楽しめる「ボーズサウンドシステム+12スピーカー」の追加も可能です。
MX-30のおすすめグレードは「Industrial Classic」もしくは「Modern Confidence」
MX-30は「フリースタイルドア」がほかのSUVにはない使い勝手の良さや個性を生み出していることに加え、ペットボトルのリサイクル原料を使用した繊維素材やリサイクルファブリックをインテリアに使用するなど、独特の視点から車づくりがなされたモデルといえます。
その個性を活かすのであれば、センスの良さを感じさせるインテリアが魅力の「Industrial Classic」もしくは「Modern Confidence」がおすすめです。快適装備もかなり充実しているので、上質なSUVが欲しい方にはぴったりでしょう。
ただ、「Industrial Classic」と「Modern Confidence」は「MX-30」よりも高額です。さらに「セーフティパッケージ」などのパッケージオプションを追加するのであれば、予算の問題に頭を悩ませることもあるかもしれません。
よくある質問
Q1:MX-30のグレード構成は?
A:MX-30のグレードは、「MX-30」と「Industrial Classic」「Modern Confidence」の3種類で、マツダ車の中ではグレード数が少なく選びやすいのが特徴です。
Q2:MX-30のグレードごとの特徴は?
A:「MX-30」では、アドバンストキーレスエントリーシステムやマツダ独自のオーディオシステム「マツダ・ハーモニック・アコースティックス+8スピーカー」など、ベースグレードであっても日常的に快適に使用できる装備が搭載されています。上位グレードになるとインテリアに上質さが加わるほか、シートヒーターや運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能などが追加されます。
Q3:MX-30のおすすめグレードは?
A:MX-30はサステナビリティを意識した素材使いやセンターオープン式の「フリースタイルドア」の採用など、独特の視点から車づくりがなされているモデルといえます。その個性を活かすのであれば、インテリアにもこだわりを感じさせる「Industrial Classic」もしくは「Modern Confidence」がおすすめです。
※この記事は2023年7月1日時点の情報で制作しています