車は、グレードによって仕様が変わります。人気のグレードをそのまま内容を確認せずに選んだり、価格のみに注目して選んだりすると自身の欲しい装備がないなど、不満を抱くことになりかねません。特にマツダ「マツダ2」のようにグレード数が多い車種の場合は、細かい部分までよく比較検討することが大切です。
ここでは、マツダ2のグレードについて詳しくご紹介します。
この記事のPOINT
- マツダ2では多彩な選択肢が用意されている
- 「15 BD」「XD BD」のみ選択できる専用の架装オプションがある
- 装備と価格のバランスから見たおすすめグレードは「15 BD」「XD BD」
マツダの「マツダ2」グレード構成
マツダ2は、多彩な選択肢をラインナップしています。
まず、ガソリン車には「15C」「15 BD」「15 SPORT」の3種類のグレードに加え、モータースポーツベース車の「15MB」があります。そしてディーゼル車は「XD」「XD BD」「XD SPORT+」の3種類で、ガソリン車に設定のある「15MB」に相当するグレードはありません。
なお、マツダ2の内装と安全性能については別記事で詳しくご紹介しています。
マツダ2のグレードごとの特徴
ここからは、マツダ2のグレードごとの装備内容の違いを比較していきましょう。
〈グレード別比較表〉
・ガソリン車
グレード | 15C/15 BD | 15 SPORT | 15MB | ||
---|---|---|---|---|---|
エンジン | SKYACTIV-G 1.5 | ||||
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD | 4WD | 2WD | |
トランスミッション | 6AT | 6AT | 6MT | 6AT | 6MT |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 2WD:20.3 4WD:18.1 | 20.3 | 20.2 | 18.1 | 20.2 |
全長(mm) | 4,080 | ||||
全幅(mm) | 1,695 | ||||
全高(mm) | 2WD:1,500~1,525 4WD:1,525~1,550 | 2WD:1,525 4WD:1,550 | 1,500 | ||
最小回転半径(m) | 4.7 | 4.9 |
・クルーンディーゼル車
グレード | XD | XD BD | XD SPORT+ | ||
---|---|---|---|---|---|
エンジン | SKYACTIV-D 1.5 | ||||
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD | 4WD | ||
トランスミッション | 6AT | 6AT | 6MT | 6AT | |
燃費 (km/L、WLTCモード) | 2WD:21.6 4WD:19.2 | 21.6 | 25.2 | 19.2 | |
全長(mm) | 4,080 | ||||
全幅(mm) | 1,695 | ||||
全高(mm) | 2WD:1,500 4WD:1,525 | 2WD:1,525 4WD:1,550 |
|||
最小回転半径(m) | 4.7 | 4.9 |
「15C」/「XD」
〈グレード「15C」「XD」の車両本体価格〉
グレード | 15C | XD | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
トランスミッション | 6AT | |||
価格 | 154万8,800円 | 176万8,800円 | 195万5,800円 | 217万5,800円 |
「15C」「XD」はガソリン車、ディーゼル車それぞれのエントリーモデルであり、マニュアルエアコンを採用するなど装備を簡略化することで買いやすい価格を実現した廉価グレードといえます。
ガソリン車の「15C」とディーゼル車の「XD」で装備の差があり、「XD」のほうが充実している印象があります。具体的には、8インチセンターディスプレイ、コマンダーコントロール、タコメーター、リアルームランプ、リアシートの分割可倒機構などは「XD」では標準装備ですが、「15C」ではオプション設定です。
「15 BD」/「XD BD」
〈グレード「15 BD」「XD BD」の車両本体価格〉
グレード | 15 BD | XD BD | ||
---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD |
トランスミッション | 6AT | |||
価格 | 174万1,300円 | 196万1,300円 | 208万4,500円 | 230万4,500円 |
「15 BD」「XD BD」は、さまざまなオプションの選択肢が用意されるグレードです。コネクティッドサービスに対応する車載通信機と8.8インチセンターディスプレイが備わる「マツダコネクトパッケージ(車載通信機搭載)」や安全確認をサポートする機能などがセットになった「360°セーフティパッケージ」、高速道路でドライバーの負担を減らしてくれる「セーフティクルーズパッケージ」、運転席・助手席のシートヒーターなど快適性を高める「ウォームコンフォートパッケージ」などがあるので、自身に必要なもののみを追加できます。
また、このグレードでは専用の架装コンプリートキットが3種類設定されています。
「ROOKIEDRIVE」は、「自分らしいカーライフのスタートを飾る」という世界観で、走る楽しさを感じさせるようなアクティブな雰囲気が特徴。
「CLAP POP」はホワイトのグリルなど、ホワイト基調のコーディネートを採用し、スタイリッシュで都会に似合う雰囲気を演出しています。
「SCI-FI」は鮮烈な印象のライムグリーンをあしらい、さりげない遊び心を演出します。
この3つのパッケージの設定があるのは「BD」のみ。車にも自分らしい個性を追求したい方におすすめです。
「15 SPORT」/「XD SPORT+」
〈グレード「15 SPORT」「XD SPORT+」の車両本体価格〉
グレード | 15 SPORT | XD SPORT+ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | ||
トランスミッション | 6AT | 6MT | 6AT | 6AT | 6MT | 6AT |
価格 | 208万3,400円 | 213万8,400円 | 230万3,400円 | 240万2,400円 | 245万7,400円 | 262万2,400円 |
このグレードでは、車載通信機と8.8インチセンターディスプレイが標準装備になり、マツダ独自のコネクティビティシステム「マツダコネクト」の利用が可能です。緊急時にオペレーターと接続してサポートが受けられる「マツダエマージェンシーコール」や、車にトラブルが発生した際に相談できる「マツダアドバイスコール」などのサービスが受けられます。
また、スマートフォンと連携し、通話やメッセージの送受信などができます。
標準仕様の装備は「XD SPORT+」のほうが充実しており、運転席・助手席のシートヒーターや運転席パワーシート&ドライビングポジションメモリー機能などの快適装備が搭載されますが、これらの機能は「15 SPORT」でもオプションで追加可能です。
モータースポーツベース車両の「15MB」
〈グレード「15MB」の車両本体価格〉
グレード | 15MB |
---|---|
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | 6MT |
価格 | 176万8,800円 |
「15MB」は、モータースポーツへ参戦するために、カスタマイズすることを前提にしているモータースポーツベース車です。
コマンダーコントロールやセンターディスプレイ、アンテナなどは省かれており、快適装備はほぼなく、メーカーオプションの設定もありません。
マツダ2のおすすめグレードは「15 BD」「XD BD」
マツダ2は多彩なグレードが用意されています。どういったタイプのコンパクトカーが欲しいかで選ぶグレードは変わってきますが、オプションの選択肢が豊富で必要なものを無駄なく追加でき、ルックスも好みの仕様にアレンジできる「15 BD」「XD BD」がおすすめです。
しかし、パッケージオプションは10万円を超えるものも多く高額なので、予算によっては希望のオプションすべての追加は、難しいかもしれません。
よくある質問
Q1:マツダ2のグレード構成は?
A:マツダ2のガソリン車には「15C」「15 BD」「15 SPORT」の3種類のグレードに加え、モータースポーツベース車の「15MB」があります。そしてディーゼル車は「XD」「XD BD」「XD SPORT+」の3種類で、ガソリン車に設定のある「15MB」に相当するグレードはありません。
Q2:マツダ2のおすすめグレードは?
A:オプションの選択肢が豊富で、エクステリアも好みの仕様にアレンジできる「15 BD」「XD BD」がおすすめです。
※この記事は2024年4月2日時点の情報で制作しています