車のインテリアデザインや収納などの内装は、車内での居心地を左右するだけにしっかりとチェックしたい部分です。インテリアのカラーや質感はもちろんのこと、座席周りの収納の使い勝手や荷室の収納力などについても実際の使用シーンを想定しながら確認しておきましょう。
ここでは、マツダのフラッグシップモデルである「マツダ6」の内装についてご紹介します。
この記事のPOINT
- マツダ6のインテリアデザインはただの移動空間にとどまらない快適さや芸術性を追求している
- グレードによってシート素材やカラーに差がある
- セダンは474L、ワゴンは506L(定員乗車時)の荷室容量を確保
マツダ6の内装の特徴
マツダには、すべての乗用車に共通するデザイン哲学「魂動」があります。車を単なる「モノ」ではなく「命あるもの」だと考え、まるで車が生きているもののような生命感や動き出しそうな緊張感と体温を持ち、呼吸しているかのような温かみを持った、エモーショナルな造形を追い求めるのが「魂動」デザインであり、その哲学に基づいた「心揺さぶる美しさ」を追求しています。
マツダの誇るフラッグシップモデルであるマツダ6のインテリアは、その「魂動」デザインの世界を表現しつつ、日本的な「うつろいや繊細さ」を取り入れ、乗る人に落ち着きや安らぎを与える車内空間を作り出しています。
木そのものの風合いをインテリアに取り入れるために、日本の伝統的な木造建築をイメージさせる本杢を採用したり、木の持つ温かみや深みを想起させる“オリエンタルブラウン”というカラーを作り上げたりと、ただの移動空間にとどまらない快適さや芸術性を秘めたインテリアデザインがマツダ6の内装の特徴といえるでしょう。
マツダ6のグレードごとの内装の違い
ここからはマツダ6のグレードごとの内装の特徴について見ていきましょう。
シンプルさと上質さを兼ね備えた「20S」/「XD」
ベースグレードである「20S」「XD」はドアトリムやインパネ、クロス素材を使用したシートはブラックでまとめられ、インパネやドアトリムには合成皮革を使用、フラッグシップモデルである高級感もプラスされています。
インパネデコレーションパネルやドアトリムデコレーションパネルには、ナチュラルヘアラインがあしらわれました。シンプルさの中にもこだわりぬいた造形を感じさせる、マツダ6らしさを醸し出している部分といえるでしょう。
レッドカラーのスムースレザーが洗練された雰囲気を演出する「25S Sports Appearance」/「XD Sports Appearance」
ホイールやシグネチャーウィング、フロントバンパーロアガーニッシュをブラックで統一し、精悍でスポーティーなスタイルに仕上げた「Sports Appearance」。
インテリアではレッドのスムースレザーのシートを採用し、マツダらしい大人の洗練された雰囲気を醸し出す室内空間に仕上げています。
ナッパレザーのシートが標準装備になる「25S L Package」/「XD L Package」
「L Package」では、通常のレザーよりも柔らかさとしなやかさを向上させ、本革本来の風合いを残す加工をしたナッパレザーを使用したシートが標準装備されます。インテリアカラーはピュアホワイトとブラックの2色から選択が可能です。
インパネやドアトリム、ニーレストパッド、フロントドアアームレストもシートカラーと同色の合成皮革を使用しています。
また、インパネとドアトリムの合成皮革には、量産車としては世界初採用(2018年4月、マツダ調べ)となるウルトラスエード®ヌーが使用されました。この素材は豊かなつやと風合いを併せ持ち、マツダのデザイナーが目指す”うつろいの美“を感じさせる仕上がりになっています。
またインパネデコレーションパネル、ドアトリムデコレーションパネルには本杢(栓)があしらわれ、より上質感や温かさを演出します。
特別仕様車「XD 20th Anniversary Edition」
ディーゼルモデルのみに設定がある特別仕様車「XD 20th Anniversary Edition」では、専用のタン内装でラグジュアリーな雰囲気を表現。
また、渋めのマットブラウンのヘアライン加飾をあしらうことで、タンカラーを引き立て、熟成感を表現しています。シートはナッパレザーに上質な手触りのスエード調素材であるレガーヌ®が組み合わされました。レガーヌ®はインパネやドアトリムにも使用されています。
マツダ6の座席周りの収納
収納の充実度や使い勝手も忘れずに確認しておきましょう。ここではマツダ6の座席周りの収納について紹介します。
アジャスター機能付きカップホルダー
出典:マツダ「マツダ6」特長
コマンダーコントロールの後方に縦並びのカップホルダーが2個装備されています。シャッター式リッドがついているので、ドリンクホルダーとして使用しない際にはリッドを閉じて小物を置くトレーとしても使用できます。
アームレスト付き大型コンソールボックス
フロントシートのアームレストの下部には、深さのある大型のコンソールボックスがあります。内部には12V電源ソケットとUSB端子が2つあり、USB端子はマツダコネクトに連動しているのでUSBに接続したスマートフォンの音楽などを読み込むことが可能です。
リアシート センターアームレスト
リアシートのセンターアームレストには、カップホルダーが2個と充電用USB端子が付属します。後部座席でもスマートフォンが充電できるのは評価できるポイントといえるでしょう。
シートバックポケット
運転席・助手席の両方に雑誌やタブレットなどが収納できるシートバックポケットが装備されています。
ボトルホルダー付きドアポケット(フロントドア)/ボトルホルダー(リアドア)
フロントドアにはペットボトルホルダーと小物が置ける広めのドアポケットがあります。リアドアにはボトルホルダーは装備されますが、ドアポケットはありません。
マツダ6の荷室について
出典:マツダ「マツダ6」特長
マツダ6のセダンの荷室は474Lの容量に加えてワイドな開口部を持ち、大きな荷物も楽に出し入れできるように設計されています。後席可倒式のトランクスルー機構があるので、長尺物の積み込みも可能なのはうれしいポイントではないでしょうか。
出典:マツダ「マツダ6」特長
ステーションワゴンでは定員乗車時で506L、リアシートをすべて倒せば最大1,648Lの大容量の荷室が出現します。また6:4分割可倒式シートバックを採用しているので、荷物の量や大きさに合わせて座席アレンジが可能です。
フラッグシップモデルらしいこだわりのインテリアが魅力
マツダ6のインテリアは細部にわたって工夫が凝らされ、マツダの名を背負うフラッグシップの名に恥じない質の高さが魅力です。
ドライブの快適さや居心地に関わる内装は重要な車選びのポイントです。車を選ぶ際にはエクステリアや燃費性能だけではなく、内装もしっかりと確認するようにしましょう。
よくある質問
Q1:マツダ6の内装の特徴は?
A:マツダ6は、マツダの乗用車に共通するデザイン哲学「魂動」の世界を表現しつつ、日本的な「うつろいや繊細さ」を取り入れ、乗る人に落ち着きや安らぎを与える車内空間を作り出しています。車の室内をただの移動空間ではなく、快適さはもちろん芸術性をも感じさせる空間に仕立てていることがマツダ6の内装の特徴といえるでしょう。
Q2:マツダ6の内装のグレードごとの違いは?
A:マツダ6は、グレードによってシートカラーや素材が異なります。「20S」「XD」以上のグレードにはレザーシートが標準装備されるのもフラッグシップモデルならではといえるでしょう。「Sports Appearance」はレッドのスムースレザーシートを備え、「L Package」ではピュアホワイト、ブラックの2色からシートカラーが選択可能です。
Q3:マツダ6の荷室は十分に荷物が積める?
A:マツダ6のセダンは474L、ワゴンは506Lの荷室容量を確保しています。ステーションワゴンはリアシートをすべて倒せば最大1,648Lの広大なスペースが出現。なお、セダンは後席可倒式のトランクスルー機構を備えており、ワゴンは6:4分割可倒式シートによるシートアレンジも可能です。
※この記事は2024年2月時点の情報で制作しています