新型コロナウイルス感染症の流行から1年。流行前に比べて移動手段はどのように変化しているのでしょうか。
感染予防を第一に移動手段を選択する方が多数
「マイカーの概念を変え、誰もが自由に移動を楽しむ社会を作る」という事業ミッションを持つ「おトクにマイカー 定額カルモくん」では、2020年4月、8月、11月に同様の調査をしてきましたが、今なお感染者が増え続けている中・4月現在では移動手段はどう変わっているのかついて、全国の男女2,061人を対象に調査致しました。
調査概要
- 調査対象:全国の男女2,061人
- 調査期間:2021年3月26日~4月7日
- 調査内容:Q1:新型コロナウイルス感染症の流行前に主に利用していた移動手段は何ですか?
- Q2:現在、主に利用している移動手段は何ですか?
- Q3:移動手段として増えたものと減ったものそれぞれについて、その理由を教えてください。
(1)公共交通機関の利用が減った理由は何ですか?
(2)自家用車の利用が増えた理由は何ですか?
(3)自転車の利用が増えた理由は何ですか?
Q1:新型コロナウイルス感染症の流行前に主に利用していた移動手段は何ですか?
- 「自動車」: 40.4%(832人)
- 「公共交通機関」:34.3%(706人)
- 「自転車」:11.8%(243人)
- 「徒歩」:10.3%(212人)
- 「その他」:3.2%(68人)
全国の男女2,061人に対して、新型コロナウイルス感染症の流行前に主に利用していた移動手段は何かを聞いたところ、「自動車」が40.4%、次いで「公共交通機関」が34.3%と7割以上を占めており、残りの3割は「自転車」「徒歩」「その他」という結果になりました。また、「その他」の中には、「バイク」「タクシー」などの回答がありました。
Q2:現在、主に利用している移動手段は何ですか?
- 「自動車」:45.2%(932人)
- 「公共交通機関」:26.9%(555人)
- 「自転車」:12.6%(259人)
- 「徒歩」:11.9%(245人)
- 「その他」:3.4%(70人)
Q1と同じ全国の男女に対して、現在、主に利用している移動手段を聞いたところ、「公共交通機関」が34.3%から26.9%に減少している一方で、「自家用車」が40.4%から45.2%、「自転車」は11.8%から12.6%へと増加しているという変化が見られました。このことから、人ごみなど不特定多数の人との接触をさける方法へ移動手段を変更している方が多いことがわかりました。
Q3:移動手段として増えたものと減ったものそれぞれについて、その理由を教えてください。
※母数の多かった「公共交通機関」が減った理由と「自動車」と「自転車」が増えた理由について聞きました。
(1)公共交通機関の利用が減った理由は何ですか?
- 「感染予防のため」:53.9%
- 「外出自粛のため」:23.2%
- 「テレワーク・オンライン授業のため」:15.8%
- 「移動手段を変えたため」:5.8%
- 「その他」:1.3%
新型コロナウイルス感染症の流行前は、34.3%が公共交通機関を利用していたのに対して、現在は26.9%と減少しています。その理由について、53.9%が「感染予防のため」と答えました。昨年行った調査でも、三密を避けることを意識していると思われる回答が多数ありましたが、今回の調査でも「人ごみを避けたい「できるだけ人と接触する機会を減らしたい」などの回答があり、以前の調査と同じような考えから公共交通機関を使う方が減っているようです。
また、「外出自粛のため」中には、外出自粛の影響で「あまり出掛けなくなった」「ショッピングに行かなくなった」「飲み会が減った」などの回答があり、生活様式の変化からそもそも外に出なくなったという方も増えているのではないかと思われます。
(2)自動車の利用が増えた理由は何ですか?
- 「感染予防のため」:84.2%
- 「便利だから」:3.4%
- 「免許を取ったから」:3.0%
- 「車通勤になったから」:2.6%
- 「その他」:6.8%
新型コロナウイルス感染症の流行前は、40.4%の方が自家用車を利用していたのに対して、現在は45.2%と増加しています。自家用車の利用が増えた理由には、84.2%が「感染予防のため」と答え、「人と接触するのを避けたい」「公共交通機関は使いたくない」「密を避けたい」などの回答がありました。
「その他」の中には、「車は生活に必要だから」「自宅とセカンドハウスの移動が増えたため」などの回答がありました。
「免許を取ったから」や「車通勤になったから」など、これまでの調査結果ではあまり見られなかった回答も出てきており、これは新型コロナウイルス感染症の影響が今後も長く続くことを見越しての変化とも考えられます。
(3)自転車の利用が増えた理由は何ですか?
- 「感染予防のため」:68%
- 「健康のため」:9%
- 「近場での移動が増えたから」:8%
- 「その他」:15%
新型コロナウイルス感染症の流行前は11.8%の方が自転車を利用していたのに対して、現在は12.6%と増加しています。自転車を利用する理由については、68%が「感染予防のため」と答え、「密を避けるため」「公共交通機関を使用しなくなったため」などがありました。
また、昨年11月の調査時点では4.8%の方が「健康のため」と回答していましたが、今回は9%に増えており、具体的には「節約と運動不足解消のため」「健康維持のため」などの回答がありました。
今回の調査により、昨年に続き現在も混雑や人との接触を避け、より新型コロナウイルス感染症の感染リスクが少ないと思われる移動手段を選んでいる方が多くなっているということがわかりました。新しい仕事の仕方や買い物の仕方も定着しつつあり、これに伴い移動手段も変化し続けていると言えます。
「おトクにマイカー 定額カルモくん」では、『マイカーの概念を変え、だれもが自由に移動を楽しむ社会を作る』という事業ミッションのもと、移動や車に関しての調査を今後も行って参ります。
※記事の内容は2021年4月時点の情報で制作しています。