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中古車の日産「マーチ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

中古車の日産「マーチ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖
中古車の日産「マーチ」モデル別相場と正しい買い方徹底解剖

タレントの近藤真彦さんをキャラクターとして起用し「マッチのマーチ」というキャッチフレーズを引っさげて1982年に登場した初代マーチ。1Lエンジンを横置きに搭載するFFのコンパクトハッチバックとして登場した初代は、キャッチフレーズも相まって若い世代を中心に車を身近な存在に感じさせた1台でした。現在は2010年にデビューした4代目が販売されています。登場後、年数が経っていることもあり中古車は数多く流通。今回は中古車のマーチならどのモデル、グレード、年式のものを買えば一番お得なのか、間違いがないのかという正しい買い方に加えて、気になる最新の中古車相場の状況などを専門家の目線で徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事のPOINT

  • 一番推したい中古車の日産「マーチ」は2020年7月以降のX Vセレクション
  • イマドキのコンパクトカーに必須な先進安全装備付きの中古車を選ぶべき

中古車のマーチ、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら2020年7月以降のX Vセレクションを100万円以内で買う!

中古車のマーチ、おすすめモデルはズバリこれ。自分なら2020年7月以降のX Vセレクションを100万円以内で買う!

登場から11年が経つ現行型はロングセラーとなる分、装備面の古さは否めません。特に今ではコンパクトカーはもちろん、軽自動車でも備わっているのが当たり前となった衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備は見劣りしていました。

しかし、2020年7月に行われた一部改良で歩行者対応の衝突被害軽減ブレーキ、ハイビームアシスト、踏み間違い防止機能などの先進安全装備が全車標準となりました。最新の安全装備と比べるとやや劣るとはいえ、今どきの安全技術が備わったことは確か。今、マーチの中古車を選ぶなら2020年7月以降のモデルを選ぶことが重要となります。

安全装備が全車標準となったことでどのグレードを選ぶかも重要となりますが、エントリーグレードとなる「S」や「S プライムインテリア」は装備の充実度がいまいち……。
カーテンエアバッグやアイドリングストップ、またドアロック連動自動格納式電動ドアミラーが装備される中間グレード「X Vセレクション」を選ぶことをおすすめします。

しかし、ネックは中古市場にまだ出回っていないこと。一部改良後の中古車両自体が少なく、しかもその大半は「S」。

マーチの中古車を狙う場合、100万円以内のX Vセレクションが出ていたらそれがベストチョイスとなります。

 

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車マーチ

ほかにもこんなに!お買い得で魅力的な中古車マーチ

イチオシモデルとして紹介した2020年7月以降のX Vセレクション以外にも、マーチはさまざまな視点から魅力的な中古車を探すことができます。リーズナブルな車両も数多く出回っていますが、走行距離が5万km以下で高年式のモデルはそこまで多くはありません。値段の安さだけを見て中古車を買うのではなく、予算を10〜20万円増やしても程度の良い車両を探しましょう。

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

1970年代後半から注目を集めつつあった「リッターカー」市場に参入したのが1982年にデビューした初代日産マーチ。

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧

1981年の東京モーターショーでプロトタイプを公開し、その後、大々的に車名を公募(応募数はなんと565万通!)するティザーキャンペーンを展開し車名を決定しました。

余談となりますがマーチは応募車名で1位となったわけではありません。応募数でいうと4,065通の第164位…。しかし、応募上位の名前が他メーカーの商標権に引っかかることや発音しやすいこと、また覚えやすいことなどが考慮されマーチに決定しています。

初代発売時には3ドアハッチバックのみのラインナップでしたが、その後、ターボ、キャンバストップ、5ドア、マーチR、スーパーターボなど2代目にモデルチェンジされるまでには多くのバリエーションを生み出しました。

また、Be-1、パオ、フィガロといったパイクカーのベース車両にも選ばれています。

初代の後を受け、1992年に2代目マーチが登場。初代より全長を40mm短くしながら反面、ホイールベースを60mm延長したことでダウンサイジングしながらも室内スペースを拡大しています。

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧2

2代目は1Lエンジンに加えて1.3Lエンジンもラインナップ。ターボやスーパーターボは廃止されたものの、カブリオレやステーションワゴンのマーチBOXなど多彩なボディバリエーションが用意されました。

2代目のトピックスとして当時流行していたレトロブームに合わせてカスタムモデルを数多く配したこと。ルンバ、ボレロ、タンゴ、ポルカなどなどこれでもかというほど音楽用語を車名にしたレトロ調カスタマイズ車が登場したことは当時、話題となりました。

2002年には3代目マーチがデビュー。大きなヘッドランプを備え丸いキャビンをボディに載せたような斬新なエクステリアに注目が集まりました。

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧3

デビュー時は1L、1.2L、1.4Lと3種類のエンジンにグレードも3つ。つまり、1グレード1エンジンの組み合わせで展開していました。

デビュー後にモーターで後輪を動かすe-4WD搭載車やオープン仕様、マイクラCプラスCなどを追加。またオーテックジャパンが手掛けたスポーツモデルの12SRや15SR-Aが登場しました。

そして4代目となる現行型は2010年に登場。現行型のトピックスといえば、タイで生産され国内に輸入されたこと。また従来、国内や欧州がメイン市場だったマーチがタイ以外でもインドやメキシコなどで生産され世界60ヵ国で販売される真のグローバルカーへと変貌したことです。

グローバルモデルになった影響から全長は旧型比55mm拡大。これは主要マーケットのひとつ、東南アジアではコンパクトカーも後席の快適さを重視していることがボディサイズを延長した大きな理由なのでしょう。

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧4

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧5

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧6

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧7

タイ製ではあるものの国内で販売されるためクオリティに妥協が許されないのは当然のことで、生産立ち上がり時はタイ工場へ国内のベテラン工員が応援にかけつけたそうです。現地工員とともに苦労しながら品質向上に努めたことを、その当時、関係者から話を聞きました。

現行型はデビュー後、2011年6月に12X、12X FOURの一部仕様変更、並びに色を追加。さらに2012年4月にはアイドリングストップを搭載した12X、12Gの燃費を向上。また同年10月には特別仕様車の30th Happinessが追加されました。

2013年6月には現行型初となるマイナーチェンジを実施。

フロントグリルのVシェイプのメッキ加飾やヘッドランプのクロームアクセントの追加、また内外装色に新色を追加するなど、質感を高めることを主とした変更となりました。
合わせてスポーツ仕様のNISMO、また1.5Lエンジンを搭載するNISMO Sを追加設定しています。

日産マーチのモデルチェンジ、マイナーチェンジ一覧8

2014年9月にはSをベースに内装色「プラム」を採用した新グレードS PLUM interior(S プラムインテリア)を追加。あわせて全車にVDCを標準装備する仕様変更が行われています。

2017年7月にはX Vセレクション、Gをベースにした「パーソナライゼーション」を追加。

さらに2020年7月にはインテリジェント エマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、ハイビームアシストやLDW(車線逸脱警報)を全車標準装備とする一部仕様向上を実施。安全性能を大きく高めました。

こちらもおすすめ!タイプ別にマーチの中古車を選ぶなら

いまや希少。ホットハッチが欲しいなら「NISMO S」中古市場の相場50万〜175万円

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初代に設定されたターボやスーパーターボといったホットハッチは2代目以降、設定されずにいたマーチ。しかし、現行型に設定されたNISMO、並びにNISMO Sはエアロパーツを身にまとい、足回りやボディ剛性にまで手を入れたマーチとしては久方ぶりとなるスポーツ仕様として人気を得ています。

NISMOが1.2Lエンジンを搭載するのに対して、NISMO Sは専用チューンが施された1.5Lエンジンを採用。よりスポーティーな走りを実現するポテンシャルを得ています。

当然、おすすめはNISMO Sで、中古市場でも比較的出回っていますが50万円前後の車両は10万kmを超えるものばかり。80万円を超えると、条件的に魅力的な車両を見つけやすくなります。

個性的なマーチを選ぶなら「ボレロ」中古市場の相場8万〜115万円

個性的なマーチを選ぶなら「ボレロ」中古市場の相場8万〜115万円

2代目や3代目となる旧型にも設定されたボレロ。特に2代目に乱立(?)したレトロ調カスタムモデルですが現行型には唯一、ボレロのみがラインナップされています。

ノーマル仕様と比べ、特に大きなフロントグリルが大きな特徴となりますが、旧型までの後付け感が薄れ、シックでさりげない上質さが漂うモデルとなりました。

内装色、フロントグリルやバンパー、アルミホイールが専用となるボレロは中古市場での流通量は豊富。しかし、価格が安いモデルは2010〜2011年の登録、しかも走行距離も10万kmに近い車両となるため避けたほうがベター。

タマ数はグッと少なくなりますが、2015年以降の比較的新し車両、かつ走行距離は5万km以下、そして50万円前後の車両を根気よく探しましょう。

特別な1台を求めるなら「マイクラCプラスC」中古市場の相場15〜138万円

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2007年に登場した欧州版マーチであるマイクラのオープン仕様がマイクラCプラスC。「クーペ+コンバーチブル」の略称が付くように、ハードトップオープンクーペスタイルを採用しています。

現行型にはない、プレミアムモデルとして今でもファンからの支持は熱いマイクラCプラスCは、旧型ではありますがオープン仕様が日産車からなくなった“今”だから乗りたい1台といえるでしょう。

中古市場には出回っている車両は少なく、しかも程度の良いものはさらに少ないとハードルは高いですが、じっくりと探す価値があるモデルなのは確か。80万円前後で5〜7万kmといった車両が出たら、それは買いの1台です。

 

中古車のマーチならではのチェックポイントはココ

中古車のマーチならではのチェックポイントはココ

燃費を重視するなら2012年4月以降のモデルを選択すべし

リーズナブルに購入できるマーチの中古車を探している方は注目!現行型は2012年4月の一部改良により12X、12G(ともに2WD車)のCVTの効率を高めたことなどにより、JC08モードの燃費を22.6km/Lから23.0km/Lに向上させました。

中古市場では2010〜2011年式の低価格な車両が数多く出回っていますが、購入後の燃料費を考慮して燃費が向上した一部改良後の中古車を選ぶことをおすすめします。

装備にこだわるならX以上のグレードを選びたい

中古市場に出回っているグレードは圧倒的にSが多いのですが、装備が簡素なため購入後に後悔する可能性があります。

アイドリングストップや電動格納式ドアミラーなど絶対に欲しい装備が備わっているのはX以上のグレード。装備の有無を考えるとSとは中古車価格も大きく変わらないXやGなどのグレードを選ぶほうが、満足度は高くなります。

さりげないおしゃれを楽しむなら「パーソナライゼーション」を選択

GやXに設定されている「パーソナライゼーション」は電動格納式ドアミラーやアウタードアハンドル、フルホイールカバーが白く塗装されている仕様。

街中で遭遇する率が高いほかのマーチと同じかなと思わせつつ実は違っている、とさりげないおしゃれさを誇ることができるモデルです。

中古市場で出回る車両は少ないですが、おしゃれ好きには最適のモデルといえるでしょう。

マーチの中古車と比べたいライバル車種はコレだ!

室内空間を重視するなら「旧型ホンダフィット」

室内空間を重視するなら「旧型ホンダフィット」

マーチより一回り大きなボディを持つフィット。一見、ライバルとしてはどうかなとも思いますが同じコンパクトカーとして、特に中古市場では比較対象とする方も多いようです。

フィットの大きな利点はなんといっても広くて使い勝手が良い室内空間。センタータンクレイアウトを採用したことにより、ゆとりある室内高を得ることができ、しかも低いラゲッジフロアを実現するなどマーチより高いユーティリティ性能を誇ります。

2020年に現行型へとモデルチェンジされましたが、中古車としてライバルとなるのは旧型。中古車相場は20万〜228万円でタマ数も豊富。しかも、ガソリン車だけでなくマーチにはないハイブリッド車も選択できることは大きな魅力といえるでしょう。

スタイル抜群でディーゼル車も選べる「マツダデミオ」

スタイル抜群でディーゼル車も選べる「マツダデミオ」

フィット同様、1.5Lエンジンを搭載したデミオはマーチよりひとクラス上のモデル。とはいえ、中古市場ではマーチの大きなライバルとなるのは間違いありません。

現在は「マツダ2」として販売されていますが、中古市場で比較検討されるのは2014〜2019年に販売されたデミオ。中古車相場は35万〜178万円となり、タマ数が豊富にあるため状態の良い車両を探すことは苦になりません。

また、マーチにはないクリーンディーゼルエンジン車を用意しているところも大きなポイント。スタイリッシュなエクステリアを身にまとっているなど、大きな威力を備えたコンパクトカーといえるでしょう。

同じ出身地(タイ)の好敵手「三菱ミラージュ」

同じ出身地(タイ)の好敵手「三菱ミラージュ」

サイズやエンジン、また成り立ちなどマーチ最大のライバルとなるのはミラージュといえるのではないでしょうか。

タイ生産で国内に輸入されるミラージュは現地ではマーチと同じ「エコカーセグメント」に属するコンパクトカーとして人気ですが、国内では販売が成功しているとはいえません。

そのため中古市場に出回る車両は少ないのが現実。しかし、車の出来自体が悪いわけではないため、高年式の低走行車がリーズナブルに購入できるなら買いの1台となります。

実際、走行距離2万km以下の車両が90万〜100万円台で販売されている車両が数多く見受けられます。

足代わりの車としてマーチの中古車を探している方にとっては、ミラージュという選択も間違いではないと思います。

 

中古車のマーチを賢く探すなら

中古車のマーチを賢く探すなら

では、中古車のマーチをどこでどのように探したらよいでしょうか。カーライフを賢くスムーズに始めるのに、おすすめのサービスや販売店をご紹介します。

カーセンサーnet

カーセンサーnetは中古車情報誌時代から数えて40年近い歴史と実績を誇る検索サイトで、サイト上には約50万台の情報が掲載されています(※)。車の状態を示す評価について独自の認定システムを導入しているので、こうした評価を目安にすれば、車に詳しくない方でも安心して車選びができるでしょう。

また、「カーセンサーアフター保証」に加入すれば、業界最多水準の350項目の部品について修理が保証されます。保証料金は車に合わせて細かく設定できるので、無駄なく予算に合った保証を付けることができます。

カーセンサーnetのマーチの掲載件数は1,369件、価格帯は10万~180万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月30日時点の情報です。

グーネット中古車

先述のカーセンサーnetと同じような中古車情報サイトで、こちらも約50万台が登録されています(※)。グーネット中古車にも、検査協会などが車の状態を評価する「ID車両」という制度や、最長3年まで走行距離無制限でさまざまな保証が付く「Goo保証」などの制度があります。

グーネット中古車のマーチ掲載台数は1,885件、価格帯は10~180万円となっています(※)。
※いずれも2021年6月30日時点の情報です。

 

安さを重視するより先進安全装備の有無で車両を選びたい

2011年にデビューしたマーチの中古車は数も豊富で買いやすい相場になっています。しかし、装備面はイマドキのコンパクトカーにやや劣っているのも事実。

今マーチの中古車を買うのであれば、安さを重視するよりも先進安全装備が備わった2020年7月以降のモデルを狙うのがマストだと筆者は考えます。

ただ、中古市場で先進安全装備が標準装備となった高年式のモデルはあまり出回っていません。逆に、2020年7月以降の車両が販売されていたら迷わず購入すべきです。

よくある質問

Q1:中古車のマーチ、どれを買うべき?

A:おすすめは先進安全装備が備わる2020年7月以降に登録されたX Vセレクション。ただし、タマ数が少ないので根気よく探すことが必要です。

Q2:中古車のマーチを買うときに気を付けたいポイントは?

A:2012年4月に行われた一部改良で12X、12Gの燃費向上が図られているので、そのグレードを狙っている方は年式を確認しましょう。

Q3:中古車のマーチはどこで手に入れればいい?

A:購入するなら全国の販売店の窓口となっているカーセンサーnet、グーネットなどの中古車情報検索サイトを活用するとよいでしょう。頭金や初期費用の一括払いが必要ない方法を探しているなら、定額カルモくんがおすすめです。支払いは毎月定額の利用料金だけなので、すぐにお好みの中古車のマーチに乗ることができます。

※記事の内容は2021年6月30日時点の情報で制作しています。

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